なにこれ?ビックリ!不思議な形や味のフルーツ5選
ベランダガーデンや庭で、野菜や果樹を育てる人が増えています。花は咲いて散れば終わりですが、収穫の喜びは一度味わうと癖になること請け合い! なかでも個性的な姿や味の5種をご紹介します。
注目の的になる姿・味!個性派フルーツ5選と育て方のコツ
注目の的になる姿・味!個性派フルーツ5選と育て方のコツ
不思議な形、独特の風味の果実を家で育てるとなると、「きっと難しんでしょう?」と思われがちですが大丈夫! 育て方のポイントを押さえ、手をかけてあげれば、おうちで珍しいフルーツを味わえますよ。
まるで仏様の手?「ブッシュカン」
ブッシュカン(ミカン科)は、漢字で書くと「仏手柑」。果実の先が手の指のように見えることから名づけられたとか。英名も同じくその見た目から、「フィンガード・シトロン」と呼ばれます。
ブッシュカンは江戸時代のはじめに渡来した果樹。あまりに珍しい姿から、当時は観賞用が中心で、お茶席、生け花、盆栽で楽しまれました。
ブッシュカンはインド原産の熱帯性の常緑果樹なので、耐寒性はそれほどありません。地植えできるのは暖地のみで、霜が避けられる場所で栽培して。
その他の地方では鉢植えで育て、冬は室内であたたかく過ごすと安心です。春から秋は、戸外に鉢を出して、しっかり日光浴させてください。乾燥が苦手な性質なので、鉢植えの土が乾いたら、鉢底穴から水が滴るまでしっかりと水を与えましょう。
また、強い風が吹き付ける場所では葉や枝が傷つき、かいよう病を発症しやすいので要注意。強風の通り道を避けて鉢を置いて。
トゲトゲの中にはゼリー状の実が!「キワーノ」
キワーノ(ウリ科)は、トゲトゲの姿から「悪魔の実」とも呼ばれる変わり種。また、マグネシウムなど豊富なミネラルを含む栄養満点な果実的野菜として、注目を集めています。
トゲトゲの外見ですが、中身は美しいグリーンのゼリー状の果肉がギッシリ! もう一つの名前「グリーンゼリーメロン」の通りです。
キワーノは、ヒョウタンやゴーヤ仲間。育てやすいツル性植物で、緑のカーテンに用いられることも増えています。
ニュージーランド原産の植物のため、よく日の当たる暖かい場所が栽培適地。タップリ土の入る8号(直径約24cm)以上のプランターに植えれば、ベランダガーデンでもよく育ちます。
収穫期は7~8月。グリーンの実が黄色く熟してきたら収穫のタイミングです。収穫後すぐにではなく、1週間ほど追熟させて食べるのがおすすめ。キワーノの実は涼しい場所に保存すれば、室温で2週間~1ヶ月保存が可能なのもうれしいところです。
トマトの木?「タマリロ」
タマリロは、別名「ツリートマト」。トマトと同じナス科の植物です。8~11月に収穫できる果実は、味や香りもトマトと似ており、しっかり熟してから食べると甘みが増します。生食が可能で、砂糖をまぶして置いておくだけでできる生ジャムも美味!
タマリロは半耐寒性常緑樹に分類される果樹で、寒さには強くありません。15℃以上をキープしたいので、鉢植えにして冬場は室内で管理して。
8号(直径約24㎝)以上の大きな鉢に植えれば、よく生育し、枝がたくさん発生してたくさんの実がとれます。追肥を欠かさず、よく日に当てて育ててください。成長すると倒れやすいため、しっかりと支柱で支えてあげましょう。
幹や枝に直接実がくっつく「ジャボチカバ」
木の幹に直径1㎝ほどの黒い実が直接付いている…あまり見たことのない姿を堪能できるのが、ジャボチカバ(フトモモ科)。
7~10月に収穫ができる実はブドウそっくり。上手に育てれば、幹肌が見えなくなるほどたくさんの実をつけます。果実はすっきりした甘味があり、生食はもちろんジャムやゼリーにも最適です。
ブラジル原産の常緑中高木のため、育てるのには工夫が必要です。耐暑性は抜群ですが、寒さや強風は苦手。あまりに寒いと葉を落とし、樹勢が弱ります。
ジャボチカバは鉢植えにしたほうが、楽に育てられるでしょう。鉢は7号(直径約21㎝)以上にすると、のびのび育ちます。
鉢植えのジャボチカバは、温暖な気候の時期には外に出し、日当たりのよいところで育てます。最低気温が10度以下に冷え込んできたら、室内に取り込みましょう。
美容成分たっぷりのハイビスカスティーを!「ローゼル」
ローゼル(アオイ科)は、ハイビスカスの仲間。ローゼルの草丈は1~2mと大型。11~12月に直径約10cmの花が咲き、花後には赤紫色の果実が育ちます。
ローゼルの熟したガクを乾燥させたものは、ハイビスカスティーの原料です。ローゼルのハイビスカスティーには、ビタミンCやアントシアニン、クエン酸が豊富。ティーにする果実のほか、若い葉や芽はサラダやおひたしにと、さまざまに活用できます。
ローゼルは日当たりを好む植物ですが、短日植物のため、夜はしっかり暗い場所であることも大切。短日植物は、昼間の日照時間が一定の短さになることに反応し、花芽を形成します。夜間照明で、夜も明るい場所を避けてください。
また、乾燥に弱いため水切れ厳禁。乾燥しすぎると、葉が黄変して落葉することもあるので要注意です。
おわりに
ちょっと育て方にコツは必要ですが、大切に育てれば珍しい果実が収穫できますよ!
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