コウモリの赤ちゃんがバナナを食べる姿がカワイイ!でもコウモリを素手で触ってはいけないってなぜ?
あるコウモリの赤ちゃんがバナナを食べる動画がカワイイと話題となっています。その動画では保護された人の手からバナナを食べるコウモリの姿が映し出されており、確かにとても可愛いです。
しかし、実はコウモリは素手では触ってはいけない危険な動物でもあるんです!そこで、ここではコウモリを素手で触ってはいけない理由についてご紹介します。
バナナが大好きなコウモリ
まずはとても可愛らしいコウモリの赤ちゃんを保護した動画をご覧ください。
動画はこちら
これはオーストラリアで撮影された動画だそうで、撮影者が車で運転中に路上で1匹のコウモリの赤ちゃんを発見したそうです。
その際、母親のコウモリと一緒に発見されたのですが、その母親の方は亡くなってしまっていたため、赤ちゃんを保護して自宅へ向かったとのことです。
徐々に元気になったコウモリの赤ちゃんは、次第に回復していきました。そして、保護した方がバナナを食べさせたところむしゃむしゃと食べたそうです。それを撮影したのがこちらの動画なんですよね。
実際の主食は虫や水などですが、コウモリの赤ちゃんはバナナも好物なのかもしれませんね。
確かに、これはあまりの可愛さに見とれてしまっても仕方ありません。
かわいいけど危険?
コウモリは可愛いけれど危険な動物です。特に野生のものを素手で触ると寄生虫や病原菌がいることもあるので、基本的には触らないことが重要です。ここからはそんなコウモリの危険性についてご紹介します。
寄生虫
コウモリの体表には、シラミやダニなどの微細な寄生虫が生息している可能性が高いとされています。
これらの寄生虫は人間の体にも付着することがあり、皮膚や肌の上で悪さをすることもあります。特にマダニに関しては、国内で死亡例もあるSFTSウイルスを保有している可能性がある為、絶対に触れてはいけません。
もしコウモリを保護したとしても素手では絶対に触らず、回復した場合はそのまま逃がすかもしくは地域の市役所や区役所に相談するのが良いでしょう。
病原菌
コウモリの体内には、カビ菌や様々な病原菌など人体に有害な微生物も存在している可能性が高い生物です。
海外では、コウモリからエボラ出血熱や狂犬病など、致死率の非常に高いウィルスの感染が認められており、非常に危険な生物として認識されています。
ただ、国内のコウモリに関しては現状、病原菌の保有が認められていませんが、未だ未知の病原菌を持っている可能性もあります。
また、体だけではなく糞にも病原菌が含まれていることもあるので、一時的に保護するなら糞を処理をする際にも注意が必要となります。
コロナもコウモリから?
2020年に世界中で大流行しているコロナも、元の病原菌はコウモリから感染したという噂を聞いたことがあるかもしれません。
事実、コウモリはエボラ出血熱をはじめとする様々な感染症を蔓延させる原因となることが多い他、近年ではサーズ(SARS)への感染にも関係しているとされているのです。
それらのことからコロナに関しても「コウモリが原因では」と噂されているようです。ただ、そういう噂はあるけど現段階ではコロナ蔓延の原因は未だに不明とされています。
日本では捕獲や飼育は禁止!
菌や寄生虫の関係でコウモリが危険だという事はわかったと思います。しかし、いかんせんコウモリは可愛く、飼いたいなと思う人も多いですよね。ペット用に繁殖されたコウモリであればペットにすることも可能なのですが、日本で野生のコウモリは鳥獣保護法の対象となっており、駆除も捕獲も禁止されていいます。これは生物の多様性の確保と生活環境の保全を目的としているため、もしコウモリを発見したとしても原則としては捕獲・飼育しないようにしましょう。
助けちゃダメ?
では「コウモリが死にかけているのに助けちゃダメなのか」と思う人もいるかもしれません。その場合は例外として、一時的な保護だけなら可能とされています。
日本では野生のコウモリに限らず、怪我や病気をした鳥や獣を一時的に保護することが認められており、元気になるまでは世話をしても問題ありません。
ただ、無断で捕獲したり飼育したりするのは禁止されている他、自然に返すことなくずっと保護することはできません。
これを破った場合は罰則もしくは罰金が科せられ、罪状によっては1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金となることもあります。
一時保護は可能
一時保護は可能なので、何かしらの理由で動けなくなっているコウモリなどを発見した場合は、治療という意味で保護してあげても大丈夫です。
ただ、この際は絶対に素手では触らないことが重要です。
前述の通り寄生虫や病原菌がいるかもしれないので、厚手のゴム手袋を活用したり、厚手の衣類を活用したりして保護してください。
まとめ
コウモリの赤ちゃんはとても可愛い動物です。事実、保護された動画などでその姿を見てみると、思わずペットにしたくなるほど可愛い動物というのがわかります。
しかし、コウモリに限らず野生動物は寄生虫や病原菌を持っている可能性もあるため、そこは素手では触らないようにしてください。また、保護する場合は一時的にだけであり、捕獲や飼育は原則禁止されていることも頭に入れておきましょう。
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