収納ベッドのメリットとデメリット!使い勝手はどう?

収納ベッドのメリットとデメリット!使い勝手はどう?

収納ベッドは家具を増やさず収納を増やせるため、使い勝手はよさそうに感じます。「買ってみたいけれど実際のところどう?」と思っている方も多いのではないでしょうか?収納ベッドのメリット・デメリットとともに、その使い勝手を検証してみました。

収納ベッドは使いやすいの?どう?

収納ベッドはベッドそのものが収納場所になるため、部屋をスッキリみせる収納にピッタリに思える家具です。しかし、収納家具としては優秀そうですが、家具にとって一番大切なことは使い心地ではないでしょうか?

 

収納ベッドとなると試し買いできるような価格の商品ではありません。そこで「収納ベッドのメリット・デメリットって?」「実際の使い心地はどう?」といった疑問を検証してみました。

 

 

収納ベッドのタイプ

収納ベッドは大きく分けて3つのタイプがあります。収納ベッドのメリット・デメリットの前に、まずはどんなタイプがあるのかを把握しておきましょう。

 

引き出し付き収納ベッド

 

ベッドの下の部分に引き出しが2~3本ついている、最もスタンダードなタイプの収納ベッドです。寝床が高すぎることもなく座るのにもちょうどよい高さで、何より収納ベッドの中では価格が安いものが多くて買いやすいタイプといえます。

 

ベッドの下にできやすいデッドスペースをなくし、はじめから収納スペースになっているベッドが欲しいという方向けといえるタイプです。引き出しのスペースの確保は必須なので覚えておきましょう。

 

チェストベッド

 

「収納が足らないなら増やしたらどう?」ということで、引き出し付き収納ベッドの引き出しを2段にして、4~6本に引き出し数を増やしたのがこのタイプです。2段分を1つにした深さのある引き出しならば、カバンなどのそれなりの高さが必要なものも入ります。

 

引き出し数が多いことから普段使いするものを小分けにするのに向いています。たっぷり収納したいという方にもおすすめのタイプです。こちらも引き出しのスペースの確保は必須になります。

 

跳ね上げ式ベッド

 

跳ね上げ式ベッドは車のトランクなどのように、ガス圧を利用したシリンダーで開閉をサポートするタイプの収納ベッドです。中には仕切りがなく、ベッドの大きさそのものが収納スペースになっていて、保管用のスペースとして適しています。引き出し用のスペースが不要なのもこのタイプの特徴です。

 

 

収納ベッドのメリット

収納ベッドはタイプ別にメリットも異なります。「収納ベッドの使い心地ってどう?」と思っている方にとって、収納ベッドのメリットはとても気になるところでしょう。タイプ別のメリットをまとめてみました。

 

引き出し付き収納ベッドの場合

 

引き出し数はそこまで多くないため収納能力はそれなりですが、その分寝床の高さが高くなりすぎないメリットがあります。また、家庭用ベッドの中でも最も定番なことからデザインが豊富で、好みにあった商品が見つかりやすい点もメリットです。

 

収納ベッドとしての価格は安い方ですが、機能やデザインなどで価格帯が広いので、予算や好みで選べます。引き出し用のスペースは必要ですが、ほとんどのデザインで左右付け替えが可能なため、部屋のレイアウトに関係なく選べる選択肢の広さもメリットです。

 

チェストベッドの場合

 

ほかの家具を改めて購入する必要がなくなるくらい、収納力が高い点が最大のメリットです。引き出しも浅型や深型などのタイプが複数用意されているため、小物から大物まで分けて収納できます。収納面での使い勝手のよさは一番といえるでしょう。

 

跳ね上げ式ベッドの場合

 

シリンダーで補助してくれるため、力のない女性や老人でも使いやすい点が最大のメリットです。収納部分に仕切りがないため入れる物を選びません。そのためスーツケースなどの大物や、扇風機などの家電でもすっぽり収まります。

 

縦に開くタイプと横に開くタイプがあるので、確認してから使いやすい方を選びましょう。引き出し式と違い、開くためのスペースが不要な点もメリットです。季節物や大きい物の収納に向いています。

 

 

収納ベッドのデメリット

「使う上で注意することはどう?」と思っている方にとって、デメリットも気になるところでしょう。メリットがあれば当然デメリットもあります。それぞれのタイプごとにデメリットもまとめてみました。

 

引き出し付き収納ベッドの場合

 

「収納ベッドの中では一番シンプルだけどどう?」といわれそうな引き出し付き収納ベッドですが、収納スペースの分だけベッドに高さが出るため、設置する部屋や使うマットレスによっては圧迫感を生みだすこともあります。引き出しがつく分だけ、通常のベッドよりは値段も高めです。

 

また、引き出し部分も2つのタイプに分かれ、ボックス構造になった引き出しの商品と、そうでない商品の2つがあります。ボックス構造の引き出しは気密性が高く、虫やホコリが入りにくい点が特徴です。反面、気密性が高い分だけ通気性が悪く、湿気がたまりやすいデメリットがあります。

 

そうでないタイプの引き出しは逆に気密性に欠けるため、通気性はよく湿気はたまりにくいですが、虫やホコリが入りやすい点がデメリットです。それぞれの引き出しの特徴にあわせて除湿シートなどを敷いたり、ときには中身を取り出して干すなどの対策が必要になります。

 

チェストベッドの場合

 

ベッドの下に大容量の収納がつくことから、その分ベッドが高くなるためにベッドの存在感が増してしまいます。部屋の大きさによっては圧迫感を感じさせることにもつながってしまうでしょう。

 

さらにベッドが高くなりすぎないようにするためには、薄めのマットを選ぶしかなくなります。寝心地のよいマットにはある程度の厚みがあるのが一般的なため、薄めのマットにするしかないチェストベッドの場合、寝心地を犠牲にする可能性も否定できません。

 

また引き出しのタイプによるメリット・デメリットは、チェストタイプでも無視できないポイントです。引き出しの数も多くなる分、湿気や虫、ホコリ対策は欠かすことができません。除湿シートなどの湿気対策はキチンとおこないましょう。

 

跳ね上げ式ベッドの場合

 

「じゃあ跳ね上げ式はどう?」というと、シリンダー部品が高価なことから、ほかの収納式ベッドよりも価格が高めになります。収納部分も仕切りがないことから、衣類や小物の収納に使う際には自分で仕切りを用意する必要があるのもデメリットです。

 

さらに専用のマットレス以外は使えない点も大きなデメリットになります。組み立て式で買う場合には組み立て設置サービスを活用しないと、複雑すぎて組み立てそのものができない可能性まであるのです。

 

また、開閉時にスライドするタイプかどうかもみてから購入しましょう。スライドタイプでないと、開いたときにマットの分だけベッドからはみ出すため、壁にピッタリつけて設置することができません。

 

構造上マットの重みでシリンダーを抑えているため、開くのは楽ですが閉じるのにはマットの重さを利用する必要があるのも注意点です。そのため使う頻度の高い物の収納には向かず、開ける機会も少ないことから湿気がたまりやすいデメリットもあります。定期的に開けて空気を入れ替えるようにしましょう。

 

 

普通のベッドと収納ベッド、使い勝手は結局どう?

「収納ベッドの使い心地は結局どう?」というと、収納したいものの量とこまめな湿気や虫、ホコリ対策を取れるかどうかで変わってくるといえるでしょう。収納したいものがそれほど多くないのであれば、足つきベッドの下に収納ボックスを入れるだけで十分な場合もあります。

 

また足腰に不安のある方には、収納の分だけ高くなってしまう収納ベッドの利用は向きません。さらに安い収納ベッドの中には、価格を下げるためにシートなどでフレームの表面を覆っているものもあり、その分安っぽく見えるものもあります。

 

「収納ベッドの使い心地はどう?」と聞かれたら、「使う人次第」というのが現実のようです。ベッドを購入する際には自分がベッドに求める機能を書き出し、優先順位の高い機能を持つものから選ぶようにしてください。

 

おわりに

「収納ベッドってどう?」ということで検証してみましたが、いかがでしたでしょうか?実際に使うとなるとベッドは高い買い物になるだけに、なるべく後悔しないものを選びたいものです。収納式ベッドを購入する際には、ぜひメリットだけでなくデメリットにも目を向けて、あなたにぴったりのベッドを選んでください!

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