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オモシロ歴史バラエティ「戦国鍋TV」グラビア満載のビジュアルブック!

 イケメン俳優やモデルたちが歴史上の人物に扮し、コントを披露するバラエティ番組「戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜」をご存知だろうか。
 tvkをはじめとした独立放送局4局を中心に放送されていた30分番組で、つい先月、第二期の放送が終わったところ。史実を上手く現代風にアレンジ、ゆるさと笑いを前面に出して作られた番組は女性を中心に人気を呼んだ。

 そんな「戦国鍋TV」のビジュアルブック『戦国鍋TVビジュアルブック』(「戦国鍋TV」推進委員会/監修)が扶桑社から出版された。
 各コーナー徹底解説では、カラーグラビアが満載! さらに人気ユニット出演者たちの撮り下ろし特別座談会や舞台裏の秘蔵ショットも掲載されているほか、設定の元ネタとなっている史実の解説も充実しており、まさに番組ファンだけでなく歴史ファンも楽しめるような作りになっている。

 登場する歴史上の人物は、戦国時代を代表する信長、秀吉、家康はもちろん、各地方の戦国大名、その有力部下、さらには戦国を生きた女たちなど、戦国時代の名だたる人物はほぼ網羅。ついには幕末時代の人物も飛び出した。
 例えば、第一期、第二期通して人気を集める音楽コーナー「ミュージック・トゥナイト」に登場した「幕×JAPAN(バクバツジャパン)」は、江戸幕府が大嫌いなメンバーたちが「これからの日本を背負うぜ」と意気込む、超硬派なビジュアル系ロックバンドだ。
 メンバーは、ボーカルのTOSHI(大久保利通=矢崎広)、ギターにSUGI(高杉晋作=間宮祥太朗)とKOGORO(桂小五郎=前山剛久)、ベースはTAKA(西郷隆盛=中村龍介)、そしてドラムスにRYOMA(坂本竜馬=寿里)という布陣。そう、お分かりの通り、江戸時代末期に倒幕派として活躍した、誰もが知る歴史上人物たちがモデルなのである。

 TAKAは写真を撮られるのが苦手で、アーティスト写真はいつも彼のところだけ絵という設定。これは当の西郷隆盛が極度の写真嫌いで、現存する写真がないということにちなむ。また、このバンドは「サツマ・ハン・シエル」と「サイコ・ル・チョウシュウ」という険悪な関係にあった2つのバンドをRYOMAがつなぎ、立ち上がったという設定になっているが、これは薩長同盟がモチーフだ。さらにビデオメッセージで出演した幕府側の要人・勝海舟(=井深克彦)はロリータファッションを身にまとっており、さながらマ○スミゼルのようだ。イケメンたちが演じているのだから、ビジュアルに間違いはない。
 他にも赤穂浪士をモチーフにした“討ち入りにきてくれるアイドル”「AKR四十七」や、安芸国の戦国大名・毛利元就が謀略によって成りあがる様を、現代のヘアサロンに置き換えた「ヘアアーティスト 毛利」、あまり知られていない武将がキャバクラ嬢のテキトーな相槌に振り回されながら自己PRをする「戦国武将がよく来るキャバクラ」など、番組ファンだけでなく、日本史好きも思わず唸ってしまうような内容だ。

 「戦国鍋TV」の第一期が放送されたのは2010年4月から2011年9月まで。実は元々は2011年3月までの1年間の放送予定だったというが、人気を博して半年間の延長がきまった。
 プロデューサーの座間隆司さんは「最近は1クールやって、よかったら続けるのが当たり前なので、最初から1年間という期間で番組を作るチャンスなんて、まずないんです。この最初の1年が非常に大きかったですよね。番組がここまでになった一番の要因はそこにあると思います」と成功の要因を分析する。また、その裏には、番組の共同制作者でもあるキングレコードの大月専務の「バラエティは定着するのに時間がかかる」という考えがあったことも明かす。

 CDやDVDだけでなく、ライブや舞台などのイベントも好評な「戦国鍋TV」。
 もともとは「戦国時代のエピソードでも、現代におきかえてヤンキーの話にすれば、衣装にもお金がかからない。じゃあ、もっといろいろふくらませられる」という状況の中でスタートした企画。スッフやキャストの熱意とアイデア、そして時間次第で面白い番組を作れると考えれば、「つまらなくなっている」といわれるテレビ番組もまだまだ捨てたものではないはずだ。
(新刊JP編集部)



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