「映画館は20分で空気が入れ変わる」と専門家が評価 映画館における換気実証実験映像が公開

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全国興行生活衛生同業組合連合会(以下:全興連)は、興行場での空気の流れを「可視化」した〈映画館における換気実証実験〉を実施しました。本映像は、「映画館に行こう!2020」キャンペーンの公式サイトをはじめ、全国の映画館、各興行会社のサイトなどで公開する予定です。

▼映画館の空気の流れを“見える化”「映画館の換気実証実験」

映像を観ると、実験では映画館内(客席数352席)にスモークを充満させた後、スモークが完全に消えるまで何分かかるかを検証。噴射開始後、場内に充満したスモークはスクリーン下の徐々に排気口から排出され、実験開始から20分後には、ほぼすべてのスモークが消え、新しい空気に入れ変わる結果に。映画館内がしっかり換気されていることが証明されました。

実験会場は「ミッドランドシネマ名古屋空港」で、ワイドショーなどでおなじみの愛知医科大学の三鴨廣繁教授が、空気の流れを「可視化」する実験を分析・評価。20分で1回の換気ということは、上映時間が2時間の映画であれば、上映中に6回の換気となり、三密は回避できているそうです。

もともと映画館・演劇場・演芸場・音楽堂・スポーツ施設などを含む興行場の換気については、各自治体の定める基準に基づいて設置されている換気設備により換気がされていて、その効果はアピールされてはいました。

しかし、映画館に対するアンケート調査によると、「映画館が危ないと感じる理由」に換気に対する疑念が多くあり、そこで不安感を取り除くため、今回の実験が行われたそうです。「映画館は密閉空間ではない」ということを分かりやすく理解するため、専門家の指導のもと映画館内での空気の流れを「可視化」する実験を実施した、というわけです。

全興連は、「新型コロナウイルス感染状況の先行きが見えないなかではありますが、映画界ではお客様の安全を最優先に徹底した感染防止策をしながら、大事な〈映画文化〉の灯を守るため引き続き努力してまいります」とアナウンス。スクリーン下に排気口があることさえ知らない人も少なくなさそうなので、非常に勉強・参考になる動画と言えそうです。

(執筆者: ときたたかし)

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