ASUS「ROG Strix SCAR 15」レビュー 重厚なたたずまいにデザイン性が共存するハイスペックゲーミングノートPC
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ASUS JAPANが7月22日に発売したゲーミングノートPC「ROG Strix SCAR 15」のレビューをお届けします。
BMW Designworksが手掛ける先鋭的なデザインを採用しながら、最新の第10世代インテル CoreプロセッサーとグラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 2070 SUPERを搭載するハイスペックゲーミングノート。まずデザイン上の特徴をチェックしていきましょう。
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液晶ディスプレイの右下に大きく開いたすき間、本体後部に通気口の列を層状に積み上げたデザインは冷却性能にも寄与し、デザイン性と性能を両立する設計思想を強く感じます。ガッシリした本体と薄型のディスプレイを結合するヒンジは自動車のドアをイメージしたデザインで、ディスプレイを開いたときのみ露出する構造。
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サンドブラスト加工ですべすべな触感の外装。すき間を設けたデザインが印象的な天板には、ROG(Republic of Gamers)のLEDロゴを搭載します。
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LEDはキーボードと、底面の3辺を囲むように配置された“ラパラウンドライトバー”にも実装され、光り方はカスタマイズが可能。
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CPUに独Thermal Grizzly社製の液体金属グリスを採用。冷却機構をソフトウェア制御するインテリジェント・クーリングにより、サイレント、パフォーマンス、ターボの3モードで利用シーンに合わせた冷却を可能にしています。CPUやGPUなどのパフォーマンス、冷却モードの設定や確認ができるツール「Armoury Crate」、ネットワークのパフォーマンスの確認や優先度の設定ができるツール「GameFirst VI」をプリインストール。設定を追い込んで最大限のパフォーマンスを発揮させたいゲーマーのニーズに対応します。
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カスタマイズした設定は、付属の物理キー“Keystone II”に記録可能。本体右側面のスロットに挿入することにより設定を反映したり、特定のアプリを起動できるほか、引き抜くとすべてのウィンドウを最小化するステルスモードへ切り替えたり、Windowsからログアウトするなどの操作ができます。キーを持ち運ぶことはなさそうな気もするのですが、キーチェーンにぶら下げることで分かる人には分かる、という演出が心憎いですね。
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15.6型フルHDのディスプレイはリフレッシュレート300MHz、応答速度3msという最速仕様。実際にゲームをプレイしてみると、滑らかな動きと残像を感じないくっきりとした表示が確認できました。カクつきとは無縁の快適なゲームプレイが楽しめます。
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「Forza Horizon 4」のベンチマークは、75fpsを記録。「3D Mark」の「Time Spy」ベンチマークの結果は8395でした。
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拡張性も十分。本体左側面にはUSB 3.0 Gen1 Type-Aポートが3基とオーディオコンボジャック、背面にはLANポート、HDMI 2.0bポート、USB 3.1 Gen2 Type-Cポートを搭載します。HDMI 2.0bポートからは4K UHD 3840×2160ドットの解像度で出力が可能。無線LANはWi-Fi 6に対応します。
レビューに使用したCore i9-10980HKプロセッサーと32GB RAM、2TB SSD RAID 0構成のモデルは7月22日に発売、希望小売価格は32万7091円(税別)。Core i7-10875Hプロセッサーと16GB RAM、512GB SSDのモデルは8月下旬の発売予定で、希望小売価格27万2545円(税別)。デザインにこだわりつつ、ゲームのプレイ環境としても妥協しないPCを求めている人に有力な選択肢となりそうです。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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