アニメ『GREAT PRETENDER』今後のエダマメの活躍は?枝村真人役:小林千晃「成長していくけど同時に退行もする(笑)」

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現在フジテレビ「+Ultra」にて放送中、Netflixにて好評配信中のアニメ『GREAT PRETENDER』(グレートプリテンダー)の主人公・枝村真人(通称・エダマメ)を演じる小林千晃さんのインタビューをお届け。

本作は、『鬼灯の冷徹』『91Days』などの鏑木ひろさんが監督を務め、『ALWAYS 三丁目の夕日』『コンフィデンスマンJP』などのヒット作を手掛ける脚本家・古沢良太さんがTVアニメシリーズの脚本・シリーズ構成に初挑戦。さらに『新世紀エヴァンゲリオン』『サマーウォーズ』の貞本義行さんがキャラクターデザイン、『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』など、ハイクオリティな映像で話題作を続々手掛けるWIT STUDIOがアニメーション制作と、ジャンルを超えた今世紀最強のチームが贈るオリジナルアニメとなっています。

物語は、自称“日本一の天才詐欺師”こと枝村真人(えだむら・まこと)が、マフィアさえ手玉に取るコンフィデンスマンのローラン・ティエリーに騙されたことをきっかけに、世界を舞台に桁違いの“コン・ゲーム”に巻き込まれていく……という世界を股にかけた痛快クライム・エンタテイメント。ロサンゼルス、シンガポール、ロンドン、上海、そして東京を舞台に、魅力的な詐欺師(コンフィデンスマン)たちがスリリングな4つの事件(CASE)に挑みます!

主人公・枝村真人(通称・エダマメ)を演じた小林千晃さんが「オーディション用のセリフだけでもすごく面白そうだなと思いました。CASE1だけ観ても大きなどんでん返しがあります。また、1話、2話だけでなく、CASE1はずっとクライマックスが続くので、誰が騙されてどんな展開になるのかを観ていただきたいです」と述べられたように、予想ができない展開が盛りだくさんのドラマティックな脚本と、WIT STUDIOのハイクオリティなアニメーションが魅力の本作。

小林さんにCASE2以降のエダマメの見どころや注目キャラなど、お話を伺いました。

※CASE1終了の第5話までのネタバレを含むのでご注意ください。

英語のセリフに「エダマメがあまり流暢に喋りすぎても……」

――エダマメを演じていて楽しかったところを教えてください。

小林:第一印象としては明るくてわちゃわちゃしてるというか。ローランは遊び心がたくさんありますけど、年齢的にも落ち着いた大人なので、エダマメは静と動でいうところの「動」として動けたらいいなと思います。脚本が海外ドラマや映画のような、実際の人間が喋る会話劇のように出来ているので、そこはあまり作らずに演じました。普段はマイクが目の前にあると、マイクの奥に向かって喋ろうという意識が働いてしまうんですけど、その意識を極力排除して、隣にいる諏訪部順一さんたちと自然に会話する感じをそのままマイクの前でも演じました。僕みたいな新人が、そういった会話劇を大先輩方とできることはそうそうないので、たくさん掛け合いをする機会をもらえたことが楽しかったですね。

――監督や音響監督から受けたディレクションは?

小林:最初のCASE1は、エダマメとローランの2人が中心になるので、エダマメはもっとローランに噛み付いて、盛り上げ役として演じてほしい、と言われました。英語訛りを表現するために「~だべ」と言っていたりするんですけど、方言を指定しちゃうと大変なので、自由なイントネーションで演じました。ただ、台本に書いてある以上のことをやろうとしていたんですけど、「それを付け加えると、ちょっと意味がわからなくなっちゃうので」と直されたことはありました(笑)。

――小林さん自身は英語は話せるんですか?

小林:話せないです(笑)。

――そうなんですか! 冒頭から英語のセリフが多いので大変だったのでは?

小林:そうですね(笑)。他の方が吹き替えてくださった英語のボイスサンプルを聴いて、それを自分のエダマメの演技に乗せる作業をしたので、日本語でアフレコに臨むのとはまた違った新鮮さとチャレンジはありました。それも含めて楽しかったですね。

――では自分ではどの地方の方言や訛りなのかもわからず?

小林:わからないですし、完成したものを聴いてみたら普通にカタコトというか。僕がやっているから当然なんですけど、これは聞き取れるのかな?と思いました(笑)。

スタッフ:それは大丈夫です。

――あくまで、エダマメは教えられた方言の言葉を吸収して喋っているだけですからね。

小林:そうです。むしろ、英語を上手に喋れるキャストさんがいらっしゃったので、「ここはどういうアクセントですか?」と聞いて本番でやろうとしたんですけど、「いや、エダマメがあまり流暢に喋りすぎてもキャラとしておかしくなってしまうから、今くらいの感じでいいよ」と音響監督に言っていただいて。なので英語に関しては高いクオリティーを目指して頑張る必要は特になかったです(笑)。

――エダマメの好きなところは?

小林:やっぱり人情味が溢れているところですね。1話ではお年寄りを騙したりもするんですけど、でもあれだけローランのことをボロクソ言っていたのに、ローランが撃たれたときは泣いてポーラに食って掛かるし。サラザールの件もそうですけど、根っからの悪人じゃないからこそ、エダマメの“詐欺師だけど人情深い”というチグハグな感じが魅力なのだと思います。

――エダマメの見た目に魅力を感じる部分はありますか?

小林:意外とモテそうですけどね、人当たりもいいし。それは詐欺をする上で会得したものかもしれないですけど。CASE1の後にエダマメは他の職業に就いたりもするんですけど、けっこう飲み込みも早くて、何をやらせても器用だし、弁も立つ。見た目は、あの世界だと普通の青年なのかもしれないですけど、でも僕は外見も良いと思いますし、女性にモテるんじゃないですかね。いろんな言語も喋れるし、ハイスペックだと思います。

―― 一応英語はペラペラですもんね。

小林:そうです。中国語もある程度は話せますし、もっといろんなことを覚えられるスペックはあるなと感じます。

今後のエダマメは?「最終章まで考え方などコロコロ変わっていく」

――完成した映像はどこまでご覧になりましたか?

小林:CASE3まで完成していたので、一気に見ちゃいました。それくらい引きこまれる力がありますし、1話はアフレコのときから色もついていて。その後はまだ完成しきっていない状態で収録していたので、どんな風になるんだろう?とは思っていたんですけど、まさかここまでクオリティーが高いとは!と思いました。1話と2話のオーディオコメンタリーのときに、監督に「すごくクオリティーが高いですね」と言ったら、「いや、序盤だからですよ」と話していたのですが、あくまで謙遜だったというのが、CASE3まで観たときの感想でした。

――このクオリティーがずっと続くんですね!

小林:最終章のCASE4はまだ観ていないですが、少なくとも後半近くまでずーっとすごいクオリティーの高さなので。純粋にアクションやアニメーションファンという大きな括りでみても、とても楽しめると思います。

――エダマメは今後はどう活躍するのでしょうか?

小林:CASE1の最後で一旦ローランたちと離れるんですけど、その後に、またエダマメらしい無茶苦茶な選択をします。さらに詐欺以外のことをやろうとするんですけど、またローランに騙されるという、お決まりの様式美みたいになっていきます(笑)。そういうエダマメの表情豊かさと、どう性格が変わっていくのかに注目してほしいです。本当に最終章まで考え方などコロコロ変わっていくので、エダマメの変化を見ていただきたいですね。

――エダマメは根は良いやつなので、これ以上人を騙さないために詐欺師以外の職業を選ぼうとするのでしょうか?

小林:やっぱりお母さんとの約束があったり、顔向けできないという思いや、父親と一緒になりたくないという気持ちはもちろんあるので、真っ当な道で生きていこう!とは思うんですよ。けれど結局、詐欺の才能があるからローランたちと関わっていくんですけど。でも、他の職業を選んでも、経歴などがまっさらな状態だったら、たぶん何をやらせても成功する人だと思います。だから、エダマメは運が悪いっていうのもありますよね。

――エダマメはこの先どのような成長をみせますか?

小林:成長していくんですけど、またそれと同時に退行もします(笑)。結果的に最後まで観たら成長しているんですけど、途中は視聴者からみたら「え、悪くなってない?」みたいなところもあるので、そこは観て確かめていただけたらと思います(笑)。退行するのも含めて人間らしい部分だと思うので。葛藤し悪い方に行くこともあれば、また良い方に行くこともあるというのは誰しもに共通する部分でもありますし、そこを見守ってじっくりエダマメを観ていただきたいですね。

――今後登場する好きなキャラクターは?

小林:CASE2で言うと、小林親弘さんが演じられているクラーク。さっぱりしていて豪快で好きですね。エダマメにも絡みますし。でもクラークは騙し、騙されるとは別の軸というか、メインとなるアビーと対決する役回りです。すごくカッコいいキャラクターなので、そのカッコよさに注目してほしいです。CASE2に登場するルイスとイザベラの2人も好きです。

――では、今後の注目ポイントを教えてください。

小林:CASE3もCASE4もお話の終わり方が素敵なので、全部良いとしか言えないですね! 話も1話から最後まで1本の太い線で繋がっていますし、小さい伏線なども全部回収するので、1話1話、いろんな登場人物やセリフに注目していただきたいです。

――楽しみにしています。ありがとうございました!

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アニメ『GREAT PRETENDER(グレートプリテンダー)』作品概要

標的は悪党のみ。の宴にようこそ。
痛快クライム・エンタテインメント開幕!
<放送情報>
フジテレビ「+Ultra」他各局にて放送
フジテレビ:7月8日より 毎週水曜24:55~25:25
関西テレビ:7月9日より 毎週木曜25:55~26:25
東海テレビ:7月11日より 毎週土曜25:45~26:15
テレビ西日本:7月8日より 毎週水曜25:55~26:25
北海道文化放送:7月12日より 毎週日曜25:10~25:40
BSフジ :7月15日より 毎週水曜24:00~24:30
※放送日時は変更の可能性があります。
Netflixにて好評配信中
CASE1(1話~5話)  配信中
CASE2(6話~10話) 配信中
CASE3(11話~14話) 配信中
CASE4 Coming Soon
<STAFF>
監督:鏑木ひろ
脚本・シリーズ構成:古沢良太
キャラクターデザイン:貞本義行
サブキャラクターデザイン・総作画監督:加藤寛崇
総作画監督:浅野恭司
デザインワークス:奥田明世 清水慶太 石橋翔祐
コンセプトデザイン:丹地陽子
副監督:益山亮司
美術監督:竹田悠介
美術設定:藤井一志
色彩設計:小針裕子
撮影監督:出水田和人
編集:今井大介
音楽:やまだ豊
音響監督:はたしょう二
ミュージックエディター:千田耕平
アニメーション制作:WIT STUDIO
<CAST>
枝村真人(エダマメ):小林千晃
ローラン・ティエリー:諏訪部順一
アビゲイル・ジョーンズ(アビー):藤原夏海
ポーラ・ディキンス:園崎未恵
●オープニング・テーマ楽曲:「G.P.」/作曲 やまだ豊
●主題歌:「The Great Pretender」/Performed by Freddie Mercury 
Words & Music by Buck Ram
<公式サイト> http://www.greatpretender.jp/[リンク]
<公式Twitter> @GrePre_anime

(C)WIT STUDIO/Great Pretenders

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