宮本亞門氏「とにかくPCR検査」発言に批判の声 感染症内科専門医「全例PCR検査?何いってんの?!」とする資料が必読

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2020年8月2日に放送された日テレ系『真相報道 バンキシャ!』にリモート出演した演出家の宮本亞門氏が、「我々が言っているのは、とにかくPCR検査だけです」と述べ、何度でも検査が受けられる体制が必要だと強調。また、玉城デニー沖縄県知事の「みんなで一緒に乗り切りましょう」という発言に、「こういう言葉が国から出ない。国民はこういう言葉が聞きたいんです」とコメントしています。

この宮本氏には、「精神論」「もはやポピュリズム」「何もエビデンスに触れていない」といった批判のほか、「演劇界に税金を投入してはならないという思いが強くなった」という声も上がっていました。

一方、都内の小劇場を中心に活動する舞台監督・美術工房『ステージメイツ』のさとうひでのり氏(@hidekichiii)は、科学者が横断的に結集したプロジェクト『コロナ制圧タスクフォース』の資料を紹介。「舞台関係者などで対策に関わる人は全ページ必読」とツイートしています。

この資料、本当に凄い。これまで得られた知見の結晶と言えるかもしれない。90ページと多岐に渡る内容ですが豊富な図解とイラストで素人にも非常に読み易い。舞台関係者などで対策に関わる人は全ページ必読の内容と思われます。

「新型コロナウイルスのNow!」と題された資料は、愛知県瀬戸市の公立陶生病院の感染症内科専門医の武藤義和氏によるもの。「みんな大好きPCR法」について、「最近の報告でもその感度は59-70%くらい」として、「最近は日本でも増えてますが過信は禁物。全例PCR検査?何いってんの?!」と極めて平易な言葉で説明。保健所などで検査を断られるケースについて「適応じゃないから」で「渋っているわけではないです」といい、「検査が陰性?てことは感染していない??」という質問に対しては「ちゃいまんがな」の否定。PCR検査についても手間がかかることが詳しく説明されており、検査をするべき対象でない人に対して出た結果は「かなり信用できない」としています。

そのほか、感染症対策として飛沫感染を避けるために2m距離を取るとリスクが75%ダウンすることや、同じレストランで一部分だけ空気が滞留して患者集団発生があった事例を紹介して、「とにかく換気!!!これが一番!距離が取れないような部屋なら、いかに換気をするかどうかに全てかかっています」と平易に説明しています。

このように、専門医による発信の多くは一般に公開されています。テレビに限らず、各メディアはこのような知見に関して積極的に紹介する必要があるのではないでしょうか。

新型コロナウイルスのNow!!(PDF)
https://www.covid19-taskforce.jp/wp-content/uploads/2020/07/coronanews0726.pdf [リンク]

真相報道 バンキシャ!(日テレ)
https://www.ntv.co.jp/bankisha/ [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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