全12球団の開幕4番たちの成績比較 ロケットスタートを切ったのは「あの選手」

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全12球団の開幕4番たちの成績比較 ロケットスタートを切ったのは「あの選手」

 新4番に待望の一発が出た。DeNAの佐野恵太外野手は22日のヤクルト戦で初回、右中間へ1号ソロを運んだ。レイズへ移籍した筒香嘉智の後釜として、今季から新4番を任されていた。6月19日の開幕戦から、実に28試合、116打席目の一発は、12球団の開幕4番の中では最も遅いものとなった。

 佐野は昨季まで通算10本塁打。主に代打の切り札として、昨年は89試合に出場し、59安打、打率・295、5本塁打、33打点の成績を残した。代打でサヨナラ安打も、満塁本塁打も記録した。後半戦はスタメン起用が増え、筒香が2番に移った際には4番に座ることもあった。

 本格的に4番を任されたのは今季開幕からが初めて。22日時点でリーグ3位となる・355の高打率をマーク。1本塁打、10打点は4番としては少々寂しい数字だが、・417と高い出塁率を誇り、強打線の中において「つなぎの4番」の役割を果たしている。

 では他11球団の開幕4番たちは、22日時点でどのような成績を残しているのか。開幕から1カ月が経った7月22日現在での数字を振り返りたい。

 まずはセ・リーグから。若き4番たちがタイトル争いの先頭でしのぎを削っている。

 巨人・岡本和真はリーグトップの10本塁打。打率・327(リーグ10位)、27打点(同2位)といずれも高い数字を残しており、現段階では3冠王さえも狙えそうな位置にいる。

 その岡本を打点王争いで抑えているのが、20歳のヤクルト・村上宗隆だ。30打点を残し、打率・380もリーグ2位。ここまで4本塁打と一発は控えめながら、確実性が大きく増したことでリーグ2位と好調なチームの原動力となっている。

 侍ジャパンでも4番を務める広島・鈴木誠也も貫禄の数字をキープ。打率・354(リーグ4位)、8本塁打(同3位)、23打点(同4位)とまんべんなくリーグ上位にいる。チームは現在最下位という環境下での数字なだけに、今後の上積みも期待できそう。

 残る2球団は阪神・ボーア、中日・ビシエドと助っ人勢。バースの再来と期待されたボーアは、開幕直後こそ極度の不振に陥ったものの、持ち直して打率・278、5本塁打、13打点。実力の片りんをのぞかせた直後、右臀部の張りを訴えて19日の中日戦から3試合続けて欠場した。重傷ではなさそうなだけに、早期復帰が待たれる。

 ビシエドは打率・321(リーグ11位)、9本塁打(同2位)、24打点(同3位)と、こちらも3部門とも上位につけている。22日の巨人戦は前日に左上腕に死球を受けた影響で欠場したが、翌23日にはスタメン復帰。キューバの大砲は今季も健在だ。

 パ・リーグは楽天・浅村栄斗が飛ばしている。11本塁打、35打点で堂々の2冠王。打率・311もリーグ8位につける。
 追うのが西武・山川穂高。9本塁打、28打点はともに浅村に次ぐリーグ2位。打率は・253と苦戦気味だが、ハイレベルな2冠争いをみせてくれそうだ。

 日本ハム・中田翔にも復活の気配が漂う。こちらも山川と全く同じ9本塁打、28打点のリーグ2位タイ。打率・243の一方で、かつての勝負強さが戻りつつある。

 残る3球団は外国人勢。バリバリのメジャーと注目されたオリックス・ジョーンズは打率・252、4本塁打、14打点。今後の日本野球への適応が期待される。

 ロッテ・レアードは打率・248、6本塁打、14打点。ここ数試合は4番を外れることもあり、21歳の安田尚憲や井上晴哉が台頭する可能性もある。

 ソフトバンク・バレンティンは打率リーグワーストの・194で6本塁打、18打点。魅力の一発は出ているが、確実性に欠ける。既に4番は外れ、ここ数試合は中村晃が起用されている。

 3番打者や、近年では2番に強打者を置くこともトレントとなりつつあるが、やはりチームの顔は4番打者。開幕4番は勲章の一つでもある。その栄誉を手に前例ないコロナ禍でのシーズンに臨んだ12人。大きな故障による長期離脱者はおらず、ここからも打撃タイトル争いでシーズンをより一層盛り上げてもらいたい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。


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