部屋干しは除湿機で効率アップ!除湿機のタイプ別の紹介

部屋干しは除湿機で効率アップ!除湿機のタイプ別の紹介

「部屋干しは乾きにくくて困る」という方は、除湿機を取り入れてみませんか?部屋干しならではの乾きにくさも特有の嫌な臭いも、除湿機があればまとめて解決するのです。部屋干しの効率を上げる除湿機の使い方や除湿機のタイプもご紹介します。

部屋干しでもスッキリ乾かす!除湿機の効率的な使い方とは?

部屋干しは天気に左右されず、花粉やPM2.5などが気になるときにも便利な干し方です。しかし悩みも多く、「スッキリ乾かない」「嫌な臭いがする」「場所がとられる」など、思い当たることは数多くあります。

 

ではどうすれば部屋干しした洗濯物を、早くスッキリと乾かすことができるのでしょうか?おすすめは部屋干しに除湿機を取り入れることです。部屋干しの効率をアップさせる除湿機の取り入れ方や、除湿機のタイプごとの特徴もご紹介します。

 

 

部屋干しが乾きにくい原因

部屋干しの洗濯物はなぜ乾きにくいのでしょうか?外干しのようにすぐにスッキリと乾き、臭いもしないのであれば、悩みそのものがなくなります。しかし部屋干しは、部屋の中で干すからこその問題点があるのです。部屋干しが乾きにくい原因をまとめました。

 

部屋の湿度が高くなる

部屋干しすると洗濯物から蒸発した水分が空気中に溜まり、部屋の湿度が上がっていきます。特に近年の家屋は気密性が高いため、湿度が外に逃げていきません。部屋の湿度が上がれば、洗濯物の水分も蒸発することができなくなります。

 

特に梅雨時や秋口といった雨の日が続きやすい時期は、部屋の湿度も70~80%ほどになるのです。洗濯物が乾きにくいときは、湿度を下げる工夫が欠かせないということを覚えておきましょう。

 

部屋の気温が乾燥速度に影響する

気温も部屋干しの洗濯物の水分の蒸発量に大きくかかわる要素です。湿度が高い夏場でも洗濯物が乾きやすいのに、乾燥している冬場に洗濯物が乾きにくいのは気温が大きくかかわっています。部屋干しの洗濯物が早く乾くためには、湿度が低くて室温が高いのが理想なのです。

 

空気の循環が足らない

洗濯物を部屋干しすると、部屋の湿度が上がるのと同様に洗濯物の周りも湿度が上がります。空気の循環が足らないと洗濯物の周りに湿った空気がいつまでも滞り、洗濯物が乾かないのです。

 

扇風機やサーキュレータで風を送り、洗濯物の周りの空気を循環させるだけで、部屋干しでも洗濯物の乾く速度が上がります。

 

 

部屋干しに除湿機を効果的に取り入れる方法

部屋干しした洗濯物が早く乾くには、部屋の湿度と温度、そして空気の循環が大切なことがわかりました。この3つの中でも簡単に解決できることは、湿度と空気の循環です。

 

部屋干しで上がった湿度は除湿機で取り除くことで解決できます。空気の流れも除湿機の排気や扇風機、サーキュレーターなどを併用することで、効率的に作ることが可能です。では除湿機をどのように使うのがよいのでしょうか?

 

部屋干しは5時間が干し時間の目安

部屋干し特有の嫌な臭いは、洗濯物が乾燥するまでに雑菌が繁殖してしまうことで発生します。では臭いがする前に乾かす時間はどのくらいかというと、5時間以内が目安です。

※文献:におい・かおり環境学会誌,36(2),82-89(2005)

 

意外と短く感じるかもしれませんが、除湿機と扇風機などを組みあわせれば、部屋干しでも十分に乾かすことができます。では除湿機をどのように使えばよいのでしょうか?

 

除湿機を置く位置

湿気はほかの気体と比べて重いため、下の方に溜まる性質があります。部屋干しした洗濯物からでた湿気は、そのまま下の方に溜まっていくのです。つまり洗濯物の真下に除湿機を置けば、効率的に湿気を取り除くことができます。

 

また除湿機を真下に置くことで、部屋干しした洗濯物の下から、湿気を取り除いて乾燥した空気を直接当てられるため効率的です。

 

洗濯物の下から直接風を当てると、洗濯物の周辺の空気の循環もよくなります。乾燥した空気を循環させることで、洗濯物が乾燥するまでの時間を大幅に短縮することができるのです。

 

真下に置けない場合は?

除湿機を洗濯物の真下に置けない場合も珍しくありません。そんな時は洗濯物の真横に置いて、除湿機からの乾いた風が洗濯物に当たるようにしてください。そうすることで洗濯物の間に乾いた空気が送られるので、洗濯物の乾きが早くなります。

 

また、除湿機とは別の方向から扇風機やサーキュレーターで風を送ることで、さらに空気の循環をよくすることができます。部屋干しの洗濯物を早く乾かすために、洗濯物全体に風が当たるように置いてください。

 

部屋干しするときは部屋を閉め切る

せっかく除湿機で湿度を下げても、ほかの部屋から湿気が流れ込んでは意味がありません。部屋干しで除湿機を取り入れるときは部屋を閉め切り、外から湿気が入ってこないようにすることも大切です。

 

 

部屋干しは干し方も重要

部屋干しの洗濯物を早く乾かすためには、干し方も工夫する必要があります。全体に風通しがよくなるように干しましょう。

 

空気の流れがある場所に干す

元々空気が流れやすい場所に部屋干しすることも、洗濯物を早く乾かすために必要なことです。部屋の中央や高さのある天井近くに干すことで、より空気が流れやすくなります。

 

角ハンガーでアーチ干し

角ハンガーを使って干すときには、端に長い衣類をかけ、中に向かって短い衣類を掛けましょう。横から見るとアーチ形に見えるこの干し方は、空気の流れをスムーズにする効果があります。部屋干しでも洗濯物の乾きがよくなるのでおすすめの干し方です。

 

バスタオルは囲み干しがおすすめ

バスタオルを干すときは、角ハンガーの端にそってぐるりと横辺を留めていきます。角ハンガーの中を囲むように干すことで風当たりが一段とよくなる干し方です。

 

縦長干しよりも早く乾くといわれますが、角ハンガーが足らないときはアーチ干しにして、風をまんべんなく当てるのもよいでしょう。

 

 

除湿機のタイプ

除湿機にはどのようなタイプがあるのでしょうか?除湿機を取り入れる前に、タイプ別にどのような特徴があるのか知っておきましょう。

 

コンプレッサー式

夏や梅雨の時期に除湿機が欲しいという方に向いているタイプです。室温が25℃以上でパワーを発揮するタイプで、空気を冷やして除湿するため室温の上昇が少なく電気代も安めです。一方で音が大きめで本体もやや大きく重めな点が難点です。

 

デシカント式(ゼオライト式)

湿気を吸着する性質のあるゼオライトを使って除湿し、乾いた温風の状態で排気するタイプです。室温が低いときにパワーを発揮し、冬の結露対策にも向いています。コンパクトサイズで比較的音も静かですが、室温を上げてしまうため夏場は使いにくく、電気代がややかかる点が難点です。

 

ハイブリッド式

上記の2タイプをあわせたタイプで、両者のいいとこどりといえるタイプです。気温にあわせてコンプレッサー式とデシカント式とで使い分けられるため、1年中使うことができます。状況にあわせた使い分けはできますが、使い方次第で電気代や気温への影響、音の大きさが変わり、本体はやや大きめで価格も高めな点が難点です。

 

ペルチェ式

部屋干し用というよりも、押し入れやクローゼットのカビ防止におすすめのタイプです。コンパクトで置き場所を選ばず電気代も安いですが、除湿能力は低いので部屋干しに併用するには力不足といえます。

 

除湿機の機能は?

部屋干しに併用するのにぴったりな機能を備えた除湿機も数多くあります。部屋干しの臭いも抑えられる空気清浄機能や風向きを選べる送風モード、電気代がややかかることがあるものの、洗濯物を早く乾かせる速乾モードなどです。

 

このほかにも冷風を出す機能やタイマー、空気が乾燥すると止まる自動ストップ機能、市販のホースをつなげば自動で排水してくれる連続排水機能など、部屋干し事情にあわせて機能を選んでください。

 

おわりに

部屋干しするときに除湿機があると、それだけで洗濯物の乾きは大きく変わります。天気や花粉、PM2.5などの外的要因に左右されない部屋干しは、洗濯物を干すのには便利な干し方です。部屋干しに除湿機を併用して、効率よく洗濯物を楽しんでください!

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