収穫も楽しめて一石二鳥!涼しげなグリーンカーテン植物5選

収穫も楽しめて一石二鳥!涼しげなグリーンカーテン植物5選

温暖化が年々すすみ、グリーンカーテンへの需要は増すばかり。グリーンカーテンといえばゴーヤのイメージですが、ほかにも葉が涼しい影を作るうえ、おいしい収穫物が楽しめる品種はいっぱいあります!

ゴーヤ以外にも!日よけ&収穫の一挙両得なグリーンカーテン

実が収穫できて、涼しい日陰にもなる…お得な植物をご紹介します。どれもよく育ち、管理も楽なので、ぜひチャレンジしてみてください。いずれも栄養たっぷりで、育てるかいがありますよ!

 

グリーンカーテンって?

「グリーンカーテン」は、ヒートアイランド現象に悩む現代に欠かせなくなりつつある夏のガーデニング術です。ツル性の植物をネットに誘引、壁面や窓の外にいっぱいに葉が茂るほど栽培します。

グリーンカーテンの植物の重なり合った葉は、直射日光をさえぎるだけでなく、葉から蒸散される水分が周囲の温度を下げる効果も。普通の日陰より、木陰のほうがより涼しく感じられるのと同じ現象です。

植物の力で冷やされた空気を室内に取り込むと、室内の温度を下げられます。結果、エアコンの設定温度を低めにできたり、エアコンを入れずに済んだりと、省エネ効果抜群!

もちろん、植物が育つ楽しみ、戸外にグリーンが広がる癒し効果も。さらに収穫や食べる喜びまで加味されれば、言うことなしですね。

 

アピオス

アピオス(マメ科)は、北米原産ツル性植物です。ラッカセイのように、地上ではなく土の中で実が育ちます。アピオスの実は子芋のような姿で、塩ゆでや揚げ物にすると絶品!

美味しいだけでなく、世界三大野菜に数えられるほど栄養豊富なアピオス。食物繊維、カルシウム、鉄分やイソフラボンなどが豊富なので、ぜひ育てたいグリーンカーテン向き植物なのです。

アピオスは発育旺盛で、2m以上もツルがのびますから、窓一面を覆うのには十分です。地植えは株間30cmに、野菜用の深型プランターでは2~3株植えにするとよいでしょう。

6~8月には香りのよい紫の花を付け、どんどん成長します。すっかり落葉する10月下旬~11月が収穫シーズンです。上手に育てれば、1株につき50個以上の子芋が期待できますよ。

 

パッションフルーツ

パッションフルーツ(トケイソウ科)は、目を引く花のほうに注目されがちですが、果実もぜひ味わってみて。トロピカルフルーツとしてもおなじみで、独特の甘酸っぱさが魅力です。

味わいのよさに加え、各種ビタミン、カリウム、βカロテン、クエン酸などを豊富に含んでおり、生活習慣病予防、疲労回復、老化防止などに期待大というから、たくさん収穫したいですね。

パッションフルーツは20~30℃で非常に旺盛に育ち、葉からたくさんの水分を蒸散しますから、グリーンカーテンとしても優秀です。花は5~6月にみられ、収穫までは70~80日ほど。

はやければ7月から美味しい南国フルーツを味わえます。日光が大好きなので、日のよく当たる場所で育てるのがコツです。

過湿に弱いので、適度な水やりと風通しの確保を心がけて。

 

シカクマメ

シカクマメ(マメ科)は、「うずりん豆」という名前でも見かけ、以前はよく沖縄た小笠原諸島で栽培されてきました。昨今、グリーンカーテン植物として注目されています。

シカクマメは、サヤエンドウの2倍ものカルシウムを含有し、骨を強化させるビタミンKや、活性酸素除去に役立つカロテンなど、食べて損なしの豆。上手にそだてればたくさん収穫できますから、ぜひ育ててみてください。

シカクマメを育てる際には、連作障害が出やすいため、前年にマメ科の植物を育てた場所は避けてください。風通しがよく日当たりが十分な、水はけのよい土壌が最適です。

沖縄でよく育てられていたくらいですから、耐暑性は抜群ですが、乾燥に弱いのが特徴。株元に敷きワラをしたり、バークチップでマルチングするなど乾燥対策を施し、水やりを欠かさないで育てましょう。

 

ミニカボチャ

カボチャはカロテンやカリウム、カルシウム、鉄分などを多く含む栄養豊富な野菜です。強健で育てやすいのですが、普通のサイズのカボチャは所狭しとツルを伸ばすため、広い場所が必要なりハードルが高め。

その点、小さなミニカボチャ(ウリ科)はプランターでも十分に育ち、ツルは地面ではなく上に伸ばすことができるので、ビギナーにもおすすめです。

ミニカボチャは過湿が苦手なため、水はけのよい土に植えるのがコツ。水はけがいまひとつの場合は、土を盛り上げて高畝にして植えてください。

収穫期は開花からは35~40日後の7~8月です。ツルと実を結ぶ果梗(かこう)がコルクのようになったら収穫のタイミング。1果が500~600gにもなるので、しっかりしたネットで育てましょう。

なお、カボチャは収穫したばかりはあまり甘くないので、収穫から10 日以上追熟させてから料理して。

 

ツルムラサキ

ツルムラサキ(ツルムラサキ科)は、熱帯アジア原産で、過酷な真夏の暑さも元気いっぱいに育ちます。

やわらかい葉が食用でき、ビタミンやミネラル類が豊富なので夏バテ対策にもおすすめ。独特のぬめりが特徴で、お浸しや和え物、天ぷら、サラダやジュースなど、さまざまに調理できます。

ツルムラサキはつる先が約15cmくらいになったら、下の葉を2~3枚残して先を摘みとります。収穫時期は、7~10月と長期間です。収穫中は月1回を目安に追肥して、肥料不足にならないように注意しましょう。

ときに、つるはよく増えて伸びるのに、大きい葉が育たないことがあります。いったん大きい葉のある節で切り戻すと、改善されることが多いのでお試しを。

 

おわりに

植物の力で、真夏の直射日光や暑さから守ってもらうグリーンカーテン。せっかく育てるのなら、ぜひ味わう喜びも体験して!

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