北村真咲 誤認逮捕 原因は無料ソフトと大阪府警
今回はたむごんさんのブログ『たむごんの白熊ニュース 原発・政治・時事問題などを分析』からご寄稿いただきました。
北村真咲 誤認逮捕 原因は無料ソフトと大阪府警
北村真咲さんの逮捕・起訴は冤罪であることが判明しました。原因は、無料ソフトと大阪府警の能力不足です。三重県警からの情報提供がなければ、アウトだったと報道されています。大阪府警の捜査の仕方だと、過去にも冤罪があった可能性が否定できないですね。
無料の同じソフトをダウンロード
▲「釈放の2人 同じソフトをダウンロード」 2012年10月8日 『NHK NEWS WEB』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121008/t10015582531000.htmlインターネット上に犯罪を予告する書き込みをしたとして逮捕された大阪と三重の男性2人が、いずれも事件とは無関係の可能性があるとして釈放された問題で、2人がパソコンに無料の同じソフトをダウンロードしていたことが分かりました。
警察は、この際に第三者が遠隔操作できる特殊なウイルスに感染した疑いがあるとみて調べています。
冤罪で逮捕されていた人物ですが、同じ無料ソフトをダウンロードしたと報道されています。
(中略)
この問題ではどのようにしてパソコンがウイルスに感染したのかが焦点の1つですが、警察への取材で2人がいずれもインターネット上で写真のデータを読み取る無料の同じソフトをダウンロードしていたことが新たに分かりました。
報道では、写真のデータを読み取る無料のソフトとなっています。
ソフト名を公表しないと、今後も被害者が増え続けると思うのは管理人だけでしょうか。
なぜ、ソフト名を公表しないのでしょうか?
また、大阪府警の誤認逮捕について報道されています。
三重県警からの指摘がなければ、釈放されなかった可能性が高そうですね。
三重県警と大阪府警で釈放
▲「伊勢神宮爆破書き込み 大阪の殺人予告メール 成り済まし送信か」 2012年10月8日 朝刊 『東京新聞』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012100802000084.htmlインターネットの掲示板に伊勢神宮(三重県伊勢市)の爆破予告を書き込んだとして、三重県警が威力業務妨害容疑で逮捕した津市の無職の男性(28)が、事件と無関係だった可能性が高いとして、津地検が処分保留で釈放していた。男性のパソコン(PC)が新種のウイルスに感染し、第三者が男性に成り済まして遠隔操作で書き込んだ疑いがある。県警が七日、明らかにした。
また、大阪市のホームページ(HP)に七月、無差別殺人を予告する書き込みをしたとして業務妨害罪で起訴されたアニメ演出家の北村真咲被告(42)のPCからも類似のウイルスを検出、大阪地検が釈放していたことも分かった。新種ウイルスの発覚を受け、警察庁は都道府県警にサイバー捜査で成り済ましに注意するよう指示した。
三重県警と、大阪府警が逮捕した人物を釈放となっています。
ただし、その内容は大きく異なります。
三重県警 捜査段階で気付く
津市の男性は九月十日午後三時半ごろ、掲示板2ちゃんねるに「伊勢神宮爆破」などと書き込み、神宮の業務を妨害したとして九月十四日、伊勢署に逮捕された。県警によると、逮捕後、押収したPCを調べると、第三者に不正操作される恐れがあるウイルスに感染していた。
三重県警は、逮捕後、押収したPCを調べた結果、ウイルス感染を見つけています。
一方の大阪府警は、と言うと。
大阪府警は気付かず起訴
一方、北村さんは七月二十九日に、自宅PCから「(大阪・日本橋の)ヲタロードで大量殺人する」と大阪市のHPに書き込みメールを送信したとして八月二十六日に逮捕、九月十四日に起訴された。府警は起訴後に県警から情報提供を受け、再捜査の結果、類似のプログラムがあることを確認。二人とも九月二十一日に釈放された。
逮捕後に捜査するも気付かずに起訴。
三重県警の情報で、誤認逮捕に気付き、釈放しています。
完全に、捜査能力の差がでましたね。
北村さんはアニメ「機動戦士ガンダム00」の助監督や「ケロロ軍曹」の演出を担当。警視庁が捜査している日本航空の航空機爆破予告メールでも北村さんが発信源とされた。
北村さんは、アニメの演出をしているということで、ネットで話題になりました。
名前も公表されていますし、仕事への影響を大きかったのではないでしょうか。大阪府警がどういった対応をとるのか注目しましょう。
三重県警の情報がなければアウトだった
業務妨害罪で起訴され、釈放されたアニメ演出家北村真咲さんは、大阪府警捜査一課の取り調べに任意聴取の段階から「身に覚えがない」と一貫して否認。府警や大阪地検は「捜査は適正」との姿勢を崩していないが、三重県警との連携がなければ、そのまま勾留が続き公判を迎える可能性もあった。
三重県警の情報がなければ、拘留継続、公判の可能性が指摘されています。
なぜ、三重県警は気付いて、大阪府警は気付かなかったのでしょうか。
大阪府警はウイルス検索ソフトでしか対応できず
同課は北村さんのパソコンから、殺人予告メールが送られたホームページにアクセスした痕跡を発見し、ウイルス検索ソフトで感染も確認されず、最終的に別人の関与はないと判断した。
管理人、三重県警で発見できて大阪府警で発見できなかった理由が気になっていました。
大阪府警は、ウイルス検索ソフトで確認できなかったことを判断の要因とあげています。
使用している方は分かると思いますが、未知のウイルス・アップデートされていないなどの要因で、引っかからないのが分かると思います。
立件の理由が酷過ぎる
しかし、北村さんが否認を続け、府警幹部は「不安になっていた。拘束して調べなくても良かったのではないか」と疑問視していた。
ある検察関係者は「大人数で警戒して大騒ぎになったので、立件するしかないという空気になっていた」と指摘する。
これ、東京新聞の記事を読んでいると、空気で立件と読めますね。
大阪地検の失言ではないでしょうか?
任意での捜査を約一カ月にわたり継続し、第三者が通信機器に接続した可能性も想定していたが、パソコンを解析した際には、外部から遠隔操作できるプログラムは既に削除されていた。
府警幹部は「パソコンの中身を全部調べたら何十年もかかる」と嘆き、従来の捜査では限界があることを明らかにした。
加えて、プログラムが削除されていたという表現も違和感を感じます。
(大阪)府警は起訴後に(三重)県警から情報提供を受け、再捜査の結果、類似のプログラムがあることを確認。
管理人が気になるのは、この部分。
内容の矛盾を感じませんか?
(1)報道が間違い
(2)警察か検察が、嘘をついている・理解できていない
(3)アクセスの履歴など?
既に削除されていたのに、類似のプログラムがあると、何で判断したのでしょうね?
何れにしろ、大阪府警の捜査の仕方では、他にも冤罪事件がありそうですね。
先日も、強引な逮捕があったところですしね。
執筆: この記事はたむごんさんのブログ『たむごんの白熊ニュース 原発・政治・時事問題などを分析』からご寄稿いただきました。
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