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成功者が勝ち続けなければいけない“敵”とは?

 成功をつかむためにはもちろん努力が必要だが、実際のところ、いくら努力をしても、自分の実力ではどうすることもできないことも少なくない。成功するためには、努力だけでなく、生来備わった素質や環境が必要じゃないかと思っている人もいるだろう。

 しかし、本当に成功者と私たちの差はかけ離れているのだろうか? 『TREASURE MAP―成功への大航海』(アレックス・ロビラ、フランセスク・ミラージェス/著、田内志文、 青砥直子/訳、アチーブメント出版/刊)で、著者たちは、成功者と私たちの違いは大きくないが、決定的に違うのは「世界に対する考え方や見方」だと主張する。

 本書では様々な成功法則が、ラリー・ペイジ(グーグル)やスティーブ・ジョブズ(アップル)、ウォーレン・バフェットなど現代の成功者のインスピレーションやケーススタディとともにつづられている。

 例えば、突き抜けた成功者やイノベーションを巻き起こした発明家、実業家たちに共通していることは一体なんだろうか?
 その答えの一つが、“惰性”という敵に負けなかったことだ。人間は「習慣の動物」だからなのだろうか、一度その道に乗っかってしまうと、それしか生き方がないように思ってしまいがちだ。確かに、それは秩序と平静というプラスの効果をもたらしてくれる。
 しかし、“惰性”によって、その生き方、やり方が人生における唯一の羅針盤になってしまうと、方向を見失ってしまうかも知れない。成功者や発明家たちは、常に常識的な結論の外へ足を踏み出すために、道を切り開き続けてきた。彼らはアインシュタインの「いつも同じことをしていては、違う結果は得られない」という言葉の意味を知っているのだ。

 世界的に著名な投資家、ウォーレン・バフェットは株の投資のみで、400億ドルを超える資産をつくった。そして、2009年には財産の85パーセントを慈善団体に寄付すると発表し、ビル・ゲイツ夫妻の財団には310億ドルを贈った。
 そんなバフェットは、「知らないもの、理解できそうにないものには投資すべきでない」と確言していた。急成長を遂げている市場があっても、知らないものには手を出さない。そのように周囲の流れに逆行することで、バフェットは、危機が訪れても、証券業界の変動にも左右されずに資産を増やし続けられたのだ。

 本書は、成功哲学を地図化したような本だ。先人たちがどのような考えを持って問題を解決していったのか、どのような意識で事業に取り込んだのか、イノベーションを巻き起こしたのかが、一読するだけで理解できるようになっている。
 ここで大事なことは、成功者を見て、「どうやったんだろう」よりも「あの人がして自分はしなかったことは?」を考えることがずっと有意義だということ。
 この「宝の地図」を使って、成功への航海に繰り出してみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)



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