無鉄砲という言葉の由来を知っていますか?実は銃を意味する鉄砲は関係ない!?

無鉄砲という言葉の由来を知っていますか?実は銃を意味する鉄砲は関係ない!?

無鉄砲な人」と言われると、みなさんはどのような人をイメージするでしょうか?

鉄砲を持たずに戦場に特攻する人、つまりは”無茶をする人“を思い浮かべることが多いと思います。

しかし、実際に無鉄砲という言葉と鉄砲は関係ありません。今回はその意外な言葉の由来についてご紹介します!

無鉄砲とは

無鉄砲とは、後先を考えずに行動することを意味します。

人間は本来最悪のパターンも考慮して行動するのですが、無鉄砲な人は深く考えずに行動してしまうことが多いようです。

事実、無鉄砲な人と言われると少し危険な香りがしてきますよね。落ち着いているというよりは衝動に流されやすく、自分の本能に忠実そうなイメージがあります。

無鉄砲の類義語

「無鉄砲」という言葉には、類義語もあります。

これからご紹介する言葉は、深く考えずに行動してしまうこと全般を表しているので、無鉄砲と同じようなシーンで使うことができます。

向こう見ず

「向こう見ず」とは文字通り、後先を見据えて行動するのではなく、衝動でやってしまうことを意味します。

事情をあまり考慮しないため、他人を巻き込む自己中心的な人に多い傾向があります。

軽はずみ

「軽はずみ」とは、一時的な感情に流されて行動してしまったり、うっかりやってしまいがちなことを意味する言葉です。

軽はずみな行動をしてしまい、後になってから後悔するということも多々あります。

命知らず

こちらは他の言葉とはニュアンスが少し違ってくるのですが、「命知らず」という言葉も無鉄砲の意味には近いかもしれませんね。

後先考えて行動しないと、この地球では死の危険すらありますよね。それこそバイクや車などで荒野を爆走すれば、事故に遭って命を落とすかもしれません。

しかし、そんなことは考えずにチャレンジする人もいます。そのような人のことを「命知らず」と呼ぶわけです。

猪突猛進

思ったことをすぐに行動に移してしまうことから、無鉄砲は「猪突猛進」という言葉にも似た一面を持っています。

普通は「これをしたらこうなるから・・・」と考えるものですが、猪突猛進の人は「とにかくやってみる」という人が多いですよね。無鉄砲も猪突猛進も、後先考えない人を指します。

無謀

「無謀」という言葉は、よく考えずに無鉄砲に行動することを意味します。

結果を予測した深い思慮がないため、後になってから失敗に気付くこともありますよね。無謀もまた無鉄砲によく似た言葉です。

無鉄砲の例文

参考までに無鉄砲の例文について、簡単にご紹介しておきますね。

・「彼は無鉄砲な奴だ」
・「彼女は無鉄砲な生き方をしている」
・「無鉄砲にローンを組んでしまった」

これらの例文からも分かるように、無計画な人に当てられる言葉が「無鉄砲」の持つ意味と言えますね。

実際に”鉄砲”は関係ないので、そこは勘違いしないように気をつけましょう!

鉄砲は関係ない?

勘違いしている人がきっと多いと思いますが、「無鉄砲」という言葉は鉄砲と関係ありません。

そもそも鉄砲という言葉が入っているのが余計に分かりにくくしているのですが、無鉄砲はもともと当て字です。

ほとんどの人が勘違い

ほとんどの人が違う意味で認識しており、無鉄砲という言葉に対しては「戦場に武器も持たずに特攻する」というようなイメージを持っていることでしょう。

もしくは、「武器も持っていないのに突っ込むほど無計画な人」というようなイメージだったり・・・。

しかし、そもそも無鉄砲という言葉に使われている鉄砲とは、いわゆる銃とは関係のない言葉なのです。

実は当て字だった

無鉄砲とはもともと当て字で、その語源は2つの説があります。どちらも音が変化した当て字だったと考えられているため、鉄砲とは関係ありません。

ここからは無鉄砲の語源と考えられている言葉についてご紹介します。

無点法(むてんぽう)

無鉄砲は、「無点法」から来ているという説があります。

点法とは漢文などに出てくる訓点のことです。学生時代に漢文の授業で、レ点や一二点などを付けて読んだりしましたよね?

これが訓点なのですが、もし訓点なしで漢文を読めと言われてもなかなか難しいということで、まさに無謀なことだという様子から、無謀なことを無点法と表現していたそうです。

そこから、”点法”と語感の似た”鉄砲”が当てられ、現在の無鉄砲になったという説です。

無手法(むてほう)

無鉄砲は、「無手法」にちなんでいるという説もあります。

手法とは、現代でも手法(しゅほう)として使いますよね。要は何かを行うためのノウハウを何も持たない状態ということです。

意味としては、現在の無鉄砲と同じ意味で、闇雲に行動を起こすさまということですね。

この”手法”という言葉が”鉄砲”に変化し、今の無鉄砲という言葉になったという説です。

どちらの説も鉄砲伝来前

「無点法(むてんぽう)」や「無手法(むてほう)」は鉄砲伝来前から使われていた言葉なので、言葉の意味と鉄砲は実際には関係ありません。

「てほう」や「てんぽう」の語感から、鉄砲が当てられたにすぎないようです。

まとめ

無鉄砲という言葉は、私たち現代人の間では「鉄砲を持たずに突っ込む人」を指していると考えている人が多いようです。

しかし、実際には鉄砲とは関係のない言葉だったのです。

“点法”や”手法”などの言葉が転じたといわれているため、無鉄砲の意味と一緒に由来についてもしっかりと頭に入れておくと良いかもしれませんね。

くれぐれも使い方を間違わないように、正しい意味で理解しておくと、誰かに自慢できるかも!?


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