【靴もIoT化する時代に】スマートシューズORPHEを徹底解説

「IoT(モノのインターネット)」の本質は、「今までインターネットに接続していなかったモノが接続できるようになり、人間がより便利な暮らしを享受できるようになる」ことにあります。最近では今まで思いもつかなかったモノまでIoT化されて発売されるようになり、面白くなってきました。

そして私たちが普段履いている靴も、IoT化する時代になっています。代表的なモデルが、「ORPHE」です。

今回はスマートシューズが気になっている方向けにORPHEとは何か、そしてその特徴や今後などについて解説を行っていきます。

ORPHEとは

画像引用元:https://orphe.shoes/

 

「ORPHE」とは、「株式会社no new folk studio」が発売しているスマートシューズブランドです。

 

no new folk studioは、世の中にウェアラブルデバイスが浸透していくためには

 

 

・快適性

・ファッション性

・利便性

 

に加えて、「FUN(楽しみ)」が必要だとしています。

 

そして「足元から世界を変える」をコンセプトに、FUNを取り入れたスマートシューズとしてORPHEが開発されました。

 

ORPHEの特徴

 

ORPHEには、

 

・ORPHE ONE

・ORPHE TRACK

 

という性質がまったく異なる2種類のスマートシューズがあります。そこでここからは、各モデルの特徴をご紹介していきます。

 

ORPHE ONEの特徴

 

アーティストやパフォーマー向けとして位置付けされているスマートシューズが、この「ORPHE ONE」です。ORPHE ONEには、次の特徴があります。

 

音や光を発する

ORPHE ONEは装着者の足の動きに合わせて、さまざまな音や光を発します。特に光に関しては両足合計で約100個のフルカラーLEDが搭載されており、華麗に光らせながら他の人の目を引きつけられます。

 

すでに有名なアーティストがORPHE ONEを利用して公演を行っており、評価されているのもポイントです。

 

モーションセンサーが高精度

ORPHE ONEでは装着者の動きを細かく検知するため、モーションセンサーが高精度です。

 

・3軸加速度

・3軸角速度

・3軸地磁気

 

と、合計9軸にも及ぶセンサーを搭載しています。

 

たとえば

 

・タップ

・ジャンプ

・宙返り

 

など、小さい動きにも激しい動きにも連動するのでさまざまな音や光で観客を魅了できます。

 

 

アプリやスマホなどと連携が可能

ORPHE ONEは、アプリやスマホなどと連携が可能なのも特徴です。

 

専用アプリから操作を行うことで、

 

・実際の光らせ方の調整

・明度や彩度の調整

 

などの設定ができます。

 

またスマホやパソコンなどとも連携可能です。

 

連携させればORPHE ONE側がコントローラーとなり、端末で流れている局を変更するなどさまざまな操作ができるようになります。公式では「VR(仮想現実)」や「AR(拡張現実)」との組み合わせも提案されたりと、自由な使い方ができることがアピールされています。

 

ORPHE TRACKの特徴

「ORPHE TRACK」は、ランナー向けに開発されたスマートシューズです。ORPHE ONEは現在公式販売が終了しているので、現行モデルはこの一つのみとなっています。

 

ORPHE TRACKには、次のような特徴があります。

 

専用のセンサーを靴の中に入れて使用する

ORPHE TRACKは、専用のシューズの中に専用のセンサーを組み込んで使用します。

 

「ORPHE CORE」と呼ばれるセンサーは1つ当り30グラム程度で、装着後のランニングに影響を与えません。「IoT機能付きの靴を履いている」という実感を持たずに、普通に利用可能なのがメリットです。

 

センサーは6軸モーションになっており、ランニングに関するさまざまなデータを収集可能です。

 

フォーム改善に役立つ様々な機能を搭載

ORPHE TRACKには、走行方法(フォーム)改善に役立つ様々な機能が搭載されています。

 

センサーにより

 

・かかとやつま先など、どの部分から着地を行っているか

・着地時に、どれくらい足が倒れこんでいるか

・足の接地時間はどれくらいか

 

など、走行状態に関するさまざまなデータが収集されます。

 

そしてデータは専用アプリに送信され、グラフやアニメーションなどで内容を簡単に把握できるようになっているのも特徴です。

 

また着地に応じて埋め込まれているLEDが光るので、走りながら走行状態をすぐ確認できます。

 

イベントなどで使い方を学べる

ランニングの指導を行うトレーナーやコーチとして活躍されている方々が、 「アンバサダー」としてORPHE TRACKの普及サポートを行っています。

 

ORPHE TRACKの正しい使い方を学びたい方は、アンバサダーが開催するイベントやプログラムなどに参加するとよいでしょう。公式サイトに各アンバサダーの詳細やイベント・プログラム開催時期などについて説明があるので、確認してみてください。

 

ORPHEの今後

ORPHEはシューズの常識を変える、面白いスマートシューズを開発してきました。

 

現在はランニングなどスポーツ関係のシューズ開発に力を入れているようですが、今後ORPHE ONEのようにパフォーマーなどに向けたスマートシューズや、まったく新しいコンセプトのシューズを開発していくかもしれません。今後もスタートアップ(新興企業)として、試行錯誤しながら新作を開発していくでしょう。

Copyright © 2020 iedge All Rights Reserved.


関連記事リンク(外部サイト)

体重などのデータを効率よく管理可能!スマート体重計のおすすめ3選
Apple Mapsのリアルタイム交通情報がさらに多くの国と地域で利用可能に
コロナの発見にもつながる?体温計測可能なおすすめスマートウォッチ

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. 【靴もIoT化する時代に】スマートシューズORPHEを徹底解説
iedge

iedge

最新IOTテクノロジーを用いた防犯セキュリティーシステムや家電設備を搭載したスマートホーム(スマートハウス)情報をお届け。まだ日本では未発表のアプリやデバイス/ガジェットも全公開します。

ウェブサイト: https://www.iedge.tech/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。