アスパラガスの漢字表記が難しい!特徴的な姿をした野菜は、漢字も独特すぎた!
春のほんの短い間だけ、鮮やかなグリーンと独特の香りや食感で食卓を彩ってくれるアスパラガス。毎年店頭に並ぶのが待ち遠しいという人も多いかもしれませんね。
そんなアスパラガスですが、実は漢字で書くことができるのをご存知でしょうか?
それもぱっと見ただけではとても読めない、難解な漢字なんです。
アスパラガスとは
春の味覚アスパラガスは、茹でてサラダやマリネにしたり、豚肉やベーコンで巻いてバターで焼いたり、パスタに入れたりと様々なレシピで活躍してくれる、食卓でおなじみの旬の食材です。
アスパラガスの原産地
アスパラガスの原産地は、南ヨーロッパからロシア南部にかけての草原地帯です。
古代ギリシャやローマを中心に栽培されるようになったことでヨーロッパ各地へと広がっていきました。
日本には江戸時代に観賞用として輸入され、食用として栽培されるようになったのは明治に入ってからです。
アスパラガスの名前の由来
アスパラガスという名前は、「たくさん分かれる」「激しく裂ける」といった意味のギリシャ語「asparagos(アスパラゴス)」が由来とされています。
アスパラガスは次々に生えてくる若芽を収穫することから、この名前がつきました。
アスパラガスの和名
アスパラガスの和名には、「オランダキジカクシ」「オランダウド」「マツバウド」などがあります。
日本へはオランダから入ってきたことに由来するのですが、キジカクシという箇所については畑で栽培されているアスパラガスを見たことがある人なら想像がつくかもしれません
アスパラガスの枝は葉のようにたくさん広がって生い茂ります。
それはキジが姿を隠すことができるほどだと、当時の日本人たちは思ったことから付けられたとされています。
アスパラガスの漢字表記
アスパラガスを漢字で書くと、かなり変わっていて難解です。おそらくノーヒントで読める人は、そうはいないのではないでしょうか。
竜髭菜
竜髭菜、これがアスパラガスの漢字です。
アスパラガスの葉が竜の髭(ヒゲ)に似ているからだと言われていますが、はっきりとした理由はわかっていません。
でも確かに最盛期の葉(正しくは茎ですが)は、竜のヒゲに似ているようにも見えます。
石刁柏
見慣れない漢字「刁」を用いたこの漢字表記は、アスパラガスという音に漢字を当てはめたのだろうという説があります。
これは「せきちょうはく」と読むのですが、なぜこの字になったのかは不明です。
松葉独活
こちらはアスパラガスの和名「マツバウド」を漢字で表記したものです。
漢字表記というよりは、アスパラガスの異名、別名というほうが正しいでしょう。
ちなみに「独活」は春に採れる山菜・ウドの漢字表記です。アスパラガスとウドの姿が、似て見えたのかもしれませんね。
アスパラガスに関する豆知識
アスパラガスは最初、観賞用の植物として日本に渡ってきました。
その後、北海道で食用として栽培が始まったのは明治になってから。
最初は見て楽しむ植物だったというのは意外ですよね。
観賞用のアスパラガスがある
観賞用として育てられるアスパラガスは、キジカクシ科クサスギカズラ属の観葉植物で、食用のアスパラガスとは別の品種です。
オオミドリボウキやクサナギカズラ、ナヌスなどがあり、ふわふわとした羽のような枝葉がふんわりと広がり、初夏には花も咲かせます。
最近話題のアスパラガスは紫!
アスパラガスといえばグリーンとホワイトが主流ですが、最近は紫色のアスパラガスも話題になっています。
グリーンアスパラガスとは品種が違い、表皮の部分にポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で、若い茎の部分が紫色をしています。
グリーンアスパラガスよりも柔らかくて甘みが強いのが特徴です。
アメリカの品種の「パープルパッション」や、福島オリジナルの「はるむらさきエフ」などがあります。
まとめ
アスパラガスといえば食卓に並んでいる姿しか思い浮かびませんでしたが、観賞用のアスパラガスにも魅力があります。
寄植えや切り花に添えて、かすみ草のように楽しむ人もいるそうです。
また紫色のアスパラガスは流通量が少なく貴重な品種ということです。運良く出会えたらラッキーですね。
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