太陽の温度が6,000度ってどうやってわかるの?実は26度程度しかないという説も!?
皆さんは、太陽の温度はどれくらいかご存知ですか?
太陽は約6,000度あるといわれていますが、実際に太陽に行って測定したわけではありません。では、太陽の温度はどのように測定されているのでしょうか?
また最近では太陽の温度は高くなく、実は26度程度しかないのでは?という説も出ています。
ここでは意外と知らない太陽の温度についてまとめてみたので、ぜひ読んでみてくださいね!
太陽の温度
太陽の温度は、表面と中心部とでは違ってきます。まずは、各場所の温度をご紹介しますね。
表面温度
表面は約6,000度だといわれています。
黒点
黒点とは太陽の表面に存在し、黒い斑点として観測される部分のことで、温度が低く約4,400~4,500度だそうです。
実際は「だいだい色」に輝いているのですが、周りが放っている光に比べると弱いため、黒く見えます。そのため「黒点」と呼ばれています。
中心核
中心核とは太陽の中心部分ことで、中心から太陽半径の0.2~0.25倍の範囲に広がっています。最も高温な場所であり、約1,500万度にもなります。
コロナ
コロナとは太陽の表面から約2,000㎞ほど上空にある大気層のことです。
日食の時に見ることができるコロナの温度は、約100万度以上といわれています。
表面が6,000度なのに対して、コロナは100万度以上と非常に高温のガスとなっています。なぜ表面よりもコロナの方が温度が高いのかはよく分かっていません。
温度はどうやって決まった?
太陽の温度を、実際に人間が測ることはできません。では、どうやって決まったのでしょうか?
現在の温度は色から推測された
太陽の温度は、太陽の色から推測されました。
高い温度のガスがたくさん集まると、人間の目で見える光を放ちます。高温ガスによって出てくる光の性質は、その温度によって異なります。
例えば、高温のガスからは青い光が出て、あまり高くない温度のガスであれば赤い光が出ます。この性質から温度を予測しているのです。
色による表面温度の違いは以下の通りです。
・青白い光:約12,000度
・白の光:約10,000度
・黄色の光:約6,000度
・だいだいの光:約4,500度
・赤の光:約3,000度
太陽の表面の光は黄色なため、温度は約6,000度といわれています。
中心温度はエネルギーから計算
中心部分である中心核の温度は1,500万度となっています。
中心部分は色による測定はできないため、計算上の数値です。太陽から出ている総エネルギーと太陽の質量分布、成分、重量などを計算式に当てはめることによって算出されました。
つまり太陽の温度は、表面部分も中心部分も実測はしておらず、推定の数値なのです。
太陽26度説
太陽と言えば、高温なイメージが強いでしょう。実際、表面温度は約6,000度であると一般的にはいわれています。
しかし、太陽の表面温度は「26度」という説もあるのをご存じですか?
知らずに聞くと「そんなバカな話はない」と思ってしまう説ですが、実は意外と世界でも支持する人が多い説なのです。
関英男博士が提唱した
太陽26度説は太陽常温説とも呼ばれており、この説を提唱したのはなんと日本人なのです。
電気工学博士で、東京工業大学など数々の有名大学の教壇に立った関英男博士(1905年~2001年)は、「太陽の表面温度は26度程度の常温で、黒点には植物が生えている」と提唱しました。
関英男博士は、異説の学者として知られており、革新的な新説を数多く発表した権威です。関博士は、太陽は熱を発しておらず、T線という放射線だけを発して、熱は発していない、表面温度は常温だと主張していました。このT線が地球の大気に触れることで、初めて光線と熱に変換すると考えていたそうです。
関英男博士の説を支持する声もあれば、でまかせだという声もあり、実際のところ、太陽の温度に関してはまだまだ謎に満ちています。
まとめ
太陽の表面温度は約6,000度だといわれていますが、中心部分は約1,500万度、黒点は約4,500度と、それぞれの部位によって温度は大きく異なります。
この温度は、実測されたわけではなく、放つ光によって推測されたものになります。また中心部分に関しては、エネルギーなどから計算した温度なのです。
そのため、26度程度の常温であるという説もあり、実際のところまだまだ謎めいた部分が多くあります。太陽の温度について調べていくと、知らないことがたくさんありますね。
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