『バイキング』捏造疑惑 榎並アナが謝罪し、メインMCの坂上忍はスルー スタッフに「坂上さんは怖いですか?」と聞いてみた
フジテレビ系情報番組『バイキング』で5月20日、榎並大二郎アナウンサーが謝罪しました。5月19日に放送した映像が間違っていたのです。
「昨日、17日の原宿・竹下通り、表参道の混雑の状況として放送した映像は、正しくは3月のものでした。訂正してお詫びします」
新型コロナウィルス感染拡大の防止策として出された緊急事態宣言が39県で解除され、首都圏においても緊急事態宣言解除が迫っています。人々の気のゆるみから、人出が増加していることを問題提起する企画でした。
しかし、映像に違和感を持った視聴者のSNS発言が炎上を招きます。マクドナルドで4月7日までの期間限定商品として売られていた「てりたま」の看板が映っているのに気づいたネット民の投稿で、「てりたま」がトレンド1位になったほどです。
さらに17日は気温が高かったのに、映像の中の混雑の人々は厚着だったことも加わり、ねつ造疑惑でSNSは大炎上していました。
そこで、『バイキング』番組の制作ルームに電凸取材をして真相を探ってみました。
――TABLOの九頭龍と申します。お世話になっております。
「お世話になっておりますぅ」
関西訛りの気さくな女性スタッフが電話に出ました。
――昨日の放送で3月の素材を流していたのが炎上して問題になっていますね。
「はい」
――これは人が集まっているところを撮らないと、制作スタッフの人は仕事が終わらないから仕方がなかったのでしょうか。
「はい」
――人が集まっているところを撮らないと仕事が終わらないから、3月素材を使用せざるを得なかったんでしょうか。
「えーとぉ、なんていうんですかね。これがぁ。また、ちょっと。自分達で撮ったものではなくっていう感じでぇ」
――外部の素材を使用したということですか。
「そうですね。ちょっと、あのぉ、自分達ではなかったということでぇ、確認不足ということに」
――バイキングのスタッフの方が撮った素材ではなかったということですか。
「そ、そ、そうですね」
――孫請けの制作会社ですか。
「ちょっと、まだ私も、別のぉ、担当なので詳しいことがわからないんです」
――曜日によって班違いますものね。
「そうなんです。詳しいことわからないのでたいへん、申し訳ないんですけど」
――素材の撮影を請け負った制作会社が違ったものを納品してきたということなのでしょうか。
「いえっ、おそらくスタッフの確認不足だとは思うんですけど」
――前の素材を間違えて出してしまったというミスですか。
「おそらくそうだと思うんですけど、まだ詳しいことが」
――『表参道、原宿竹下通り』等というタイトルの過去ファイルを間違えて出してしまったということなのでしょうか。
「そ、そうですね。なんとも言えなくて、申し訳ないんですけど」
――分かる人はいらっしゃらないのでしょうか。
「今、担当の者が本日お休みを頂いておりまして」
――オンエアは19日の火曜なので、火曜班の仕事だから水曜班には仕事のシフト上、顔も合わせないんでしょうか。
「そうですね。本日も不在になってしまっておりまして」
――あなたも制作会社から出向されているのですか。
「はい、そうです」
――プロデューサー、放送作家など、エライ方がタイトルありきで作った机上の空論の企画をオンエアするのに苦労されたことはありませんか。無理難題を上から言われることもありますよね。
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「いやぁ、なるべく事故というか、間違えがないようにしているので、そういうこと、なるべく防ぐようにはしているんですけど…」
あえて否定はなさらず、放送事故防止に注力されている優秀な現場スタッフのようです。
――『非常事態宣言解除直前で人の気が緩んで集まっているのを撮ってこい』と上から言われたら、気が緩んでいる人混みの映像を撮ってこないといけないスタッフの方は大変ですよね。
「はい、そうですね。まぁ、そのような時があった場合はそうですね。で、ちょっと大変かなぁって思う時は、まだぁ…」
――過酷な現場には行っていない感じですか。
「そうですね」
――昔よりスタッフさんに対しても現場は優しくなったそうですね。
「そうですね。(嬉しそうに)先輩から、たまぁにぃ、ちょっと耳に挟んだりします」
――ところで、今回は、坂上忍さんがメインの番組なのに榎並さんが謝っていましたが、坂上さんの謝罪がなかったことも着目されています。ご自分の名前が番組名に入った「アッコにおまかせ!」でキチンと謝罪なさった和田アキ子さんと比較して坂上さんの名前のついた番組でもないからでしょうか。
「そうですね」
――坂上さんは怖くないですか。
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「いやぁ、そんなことはないんですけど。はい」
――フジテレビさんにお膳立てされた番組に出ているだけだから、番組の素材までは責任ないという意識を持っていらっしゃるのでしょうか。坂上さんは。
「…(沈黙12秒)…まぁ 、でも意識は高いと思うのでぇ。はい、そうです」
――オンエア前に放送素材の内容をチェックされたり、坂上さんはなさっていますか。
「なるべく一緒に作ろうと言う姿勢をしてくださっているのでぇ。私は直接言われたことはないんですけど、ディレクターにアドバイスを下さったりしています」
不祥事、謝罪オンエアの直後にもかかわらず、制作スタッフの方がお話してくださったのは意外でした。それだけ、緊張感もない現場なのかもしれません。(文◎九頭龍腐流腐流)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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