「おじいちゃんが見えるの?」

「おじいちゃんが見えるの?」

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

「おじいちゃんが見えるの?」

子供の奇妙な言動って、意外とこんな理由が多いかも。子供って、一旦「間違ったことを言ってしまった」と思うと、つじつまを合わせようと、次から次へと嘘をつくし。

子供の頃の笑える勘違い 俺は床上手を寝るのが上手いやつだとおもってあちこちで喋ってた事かな
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1347763683/

13 : スナドリネコ(奈良県):2012/09/16(日) 11:56:33.03 ID:nKzzys5q0

小さい頃、じいちゃんが死んだ。俺は小さいから死というものがよく理解できず、両親が変な服(喪服)を来て泣いてばかりいるのが不思議だった。じいちゃんは箱に入れられて、変な服(白装束)を着せられていた。出棺後、車の中で「これからどこへ行くの?」と聞くと、母は「おじいちゃんを焼きに行くのよ」と答えた。その答えが何だか恐くて、母の膝に顔を埋めていたら、そのまま寝てしまった。

目が覚めるとすべてが終わっていて、俺は自宅の布団にいた。起き出していくと両親は普段通りの姿で、母は夕食の準備をしていた。おかずは、豚の生姜焼きだった(じいちゃんが生前好物だったらしい)。準備が整って、いざ食べようとしたとき、父がじいちゃんを思い出したのか「お父さん・・・」と言って泣き出した。

俺は、車中での母の話と合わせて、これはおじいちゃんを焼いた肉だと思い込んでしまった。それでも両親が食べ始めたので、俺も食べた。旨かった。俺が「おじいちゃんおいしいね」と言うと、母が「**ちゃん、おじいちゃんが見えるの?」と驚いた。俺は目の前の肉の事だと思って「うん、ぼくの前にいるよ」と言った。その答えに両親が再び激しく泣き出したので、これは間違いなくじいちゃんの肉だと確信した。

23 : スナドリネコ(奈良県):2012/09/16(日) 12:00:34.91 ID:nKzzys5q0
ん? どっちがオリジナルなんだろ?

しばらくして「ご飯よ~」と母。
で、その時のメニューが豚の生姜焼き。急に感極まった父が泣きながら食っているので、その肉を間違いなくおじいちゃんだと思って食べはじめた私。祖父が大好きだったので、私も泣きながら
「おじいちゃんおいしいね」
と言うと父はさらに激しく泣き始めて、母が
「おじいちゃんみえるの?」
と私に聞くので、目の前にある肉が祖父だと確信している私は
「おじいちゃん目の前にあるよ」
と答えると両親は二人で泣き出し、私も泣き出し、どうしようもないお馬鹿家族状態に。(豚の生姜焼きは祖父の大好物だったのをしるのは十何年後)

それから肉が我が家の食卓に上がると私は決まって「だれ?これだ~れ?」と聞いたそうだ。そのたび母は「だれじゃないでしょう・・・な~にと聞きなさい」と小言。

本当に恥ずかしい話だが、小学4年位まで肉は全て人肉だと思っていた。なぜか給食の肉?(南蛮鯨)はベトナム戦争の犠牲者だと思っていた。だから手を合わせていただきますと言うのだと思っていた。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

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