「不可説不可説転」とは?日本語で表せる最大の単位を解説!

不可説不可説転という単位を知っていますか
一、十、百、千、万、億、兆
この先の単位を知らない人は多いだろうが、17世紀、吉田光由が記した「塵劫記」にはその先に
京、垓、秭、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数
と書かれています。
一部の算数の教科書にも載っているので、無量大数を知っている好奇心旺盛な人は少なからずいるでしょうが、3世紀にまとめられた「大方広仏華厳経」によればそのさらに先の単位があります。その中で記された最大の単位は
不可説不可説転。
一般的に「最大の単位」としてしばしば紹介される無量大数が
1無量大数
↓
10の68乗
↓
100000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
と0が68個であるのにたいして、
1不可説不可説転
↓
10の37218383881977644441306597687849648128乗
なので、0が
37潤2183溝8388穣1977秭6444垓4130京6597兆6878億4964万8128個
あります。

大きすぎてよくわからん!
ちなみに検索エンジンでおなじみのgoogleの名前の由来になっている数の単位グーゴル (googol)は、1グーゴルで10の100乗、つまり0が100個です。
不可説不可説転の実用性
1不可説不可説転、具体的にどのくらい凄い数字なのでしょうか。
例えば、かくれんぼで
「1不可説不可説転数えてね」
といわれたとします。

どのくらい数えていればいいのでしょうか。身近な時間と比較してみたいと思います。
宇宙が生まれてから今で138億年だと言われています。1年は31536000秒なので、宇宙の年齢を秒に直すと
約43京5196兆8000億秒
であるから、1不可説不可説転秒は、「大方広仏華厳経」の単位に合わせるのであれば、宇宙の年齢の約1翳羅倍も数える必要があるということです。0が2垓個分です。(何度もいうが「無量大数」は0が68個)
これはダメだ。比較するには宇宙の年齢が秒単位に直しても小さすぎる。
是非とも日常生活で「1不可説不可説」が使える場面を考えていただきたいところです。
※よい使用例の情報求む
記事が正しく表示されない場合はこちら
関連記事リンク(外部サイト)

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。