「けしからん」「こんな社会にしちゃダメ」 マスク越しにキスをするマンガ『AC世代の恋愛』のドキドキ感がパない
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延で学校の休校が続くなど、教育現場では大きな影響を受けていますが、もしかして私たちの生活や考え方も一変させてしまうかもしれません。そう、恋愛のあり方までも……。
脳外科医で4コママンガ『のうげかなう。』を発表している赤木継さん(@nougekanow)がTwitterで公開した『AC世代の恋愛』は、アフターコロナ時代のあり得るかもしれない青春を描いていて、かなりドキドキさせられます。
ちょっと未来の青春の話をマンガで描きました#AC世代の恋愛 pic.twitter.com/pUSM23Bet1— 赤木継 (@nougekanow) April 29, 2020
学校の教室で「ねー今日、蒼太ん家行きたい」と言い出す葵ちゃん。「そういうのはダメだって小学校で習ったじゃん。三密ッ」と諭す蒼太くんに、「外出時マスク着用は法律で決まっている義務だけど、三密とかは“自粛”だよね。生まれた時から自粛自粛って言われてきたけれど、皆そんなに真面目にやってないよ?」と迫ります。
「そうだけど…近所の目もあるし…」と煮え切らない蒼太くんに、「でも…付き合っているのに…」と残念そうな葵ちゃん。ここで、何かを思いついたのか、「わかったーじゃ家はいいから、ゲームしよ?一瞬だけ目ぇつむってくれる?」と提案します。
「私がびっくりさせるから…笑ったり動いたりしたら蒼太の負けだよ?」と言う葵ちゃんに「うん…」と目を閉じる蒼太くん。そこにスッと手を伸ばし、マスク越しにキスをする葵ちゃん! 積極的!!
唇をあむっとする葵ちゃんに、思わず目を見開く蒼太くん。ふたりの心臓の音がこちらにも聞こえてくるようです。「密…だね…」と顔を赤くする葵ちゃん。なんでしょう? この見てはいけないものを見てしまったような感覚は……。
「キュンキュンした」「密です」「濃厚だわ」といった反応が集まっていた『AC世代の恋愛』。今回、赤木さんにこのマンガについていろいろ聞いてみました。
--恋愛が絡むマンガを描こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
赤木さん:普段は脳外科を題材にした医療マンガをWeb上に描いていますが、Twitterで半分ネタとしてショート恋愛マンガを描いたら予想外の反響があったので、それ以来ときどき恋愛を題材にしたショートストーリーを描くようになりました。
--「AC世代」ということで、今の若い人に新型コロナが与える影響について描いた理由は?
赤木さん:最近は新型コロナウイルスによって社会が激変していくのを目の当たりにして、もしも感染がうまく収束しなければこれまでとは全く違った世界になるかもしれないと感じています。感染予防策が日常のあらゆるところに溢れた社会になったとしたら、中高生の恋愛の様子もかなり違った形になりそうですが、それでもやはり甘酸っぱい青春のドキドキ感は必ずあるんだろうなと妄想して、このようなアフターコロナ(AC)世代の青春マンガを描きました。
--このマンガの反応に関する感想をお願いします。
赤木さん:「けしからん(笑)」「密です」「キュンキュンしました」とか恋愛ネタを褒めてくださる反応を主にいただき喜んでいましたが、「こんな制約つきの社会にしちゃイカン!コロナ終息させよう!」みたいな真面目な深いコメントをしてくださる方もいて、驚くとともにありがたいなと感じました。
--医師のお立場から、マスク着用が社会ルールになっている現状についてのお考えをお聞かせください。
赤木さん:新型コロナウイルスの登場以前から日本においては感染予防のためのマスク着用が習慣として定着していました。新型コロナウイルスに関して、マスクで完全に予防できるとも限らないようですが、日本人のやや潔癖ともいえる生活習慣は今回の感染爆発の抑制にいくらか役立っているのかもしれません。このマンガのように法律で義務化されたり、マスク着用を強いるような監視社会になったりしたら私も嫌ですが、一般的な感染症予防のためのマスク着用習慣は医師としては大賛成です。
--読者の皆様へメッセージをお願いします。
赤木さん:これからも『のうげかなう。』やこういう恋愛ネタショートストーリーを描いていきますので、皆様に読んでいただければと思います。
--ありがとうございました!
のうげかなう。 4コマ漫画でつづる脳神経外科医の日常
https://nougekanow.com/ [リンク]
※画像はTwitterより
https://twitter.com/nougekanow/status/1255416090433331201 [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
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