狼はなぜ遠吠えをするの?野性的本能ではなくしっかりとした目的があった

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狼はなぜ遠吠えをするの?野性的本能ではなくしっかりとした目的があった

狼は頻繁に遠吠えをし、仲間と意思疎通を図っています。

そんな遠吠えをする理由については「ただの本能でしょう?」という意見もありますが、近年の研究によってしっかりとした理由があることがわかってきています。

しかも遠吠えの種類は1つではなく、狼同士で何種類かのものを使い分けているそうです。そこで、ここでは狼が遠吠えする理由についてまとめてみました。

狼を代表する種:タイリクオオカミ

狼を代表とする種類が、タイリクオオカミです。

タイリクオオカミはイヌ科の中でも最大種と言われる動物であり、一般的に私たちが狼と呼ぶものはこのタイリクオオカミを指します。

まずはそんなタイリクオオカミについてご紹介します。

タイリクオオカミの生息域

タイリクオオカミは北アメリカ大陸やユーラシア大陸など北半球に広く生息している動物です。

中には北極圏に生息している個体もいるほど、寒さに強いという特徴を持っています。

日本にもかつてはニホンオオカミやエゾオオカミと呼ばれる種類が生息していたのですが、これもタイリクオオカミの亜種です。ただ、残念なことに日本の狼たちは絶滅してしまっています。

海外のタイリクオオカミは5頭~10頭ほどの群れで生活している野生の狼の他、人間が飼育している狼もいます。

タイリクオオカミの身体的特徴

タイリクオオカミの体長は100cm~160cmほどで、体重は20kg~40kgほどです。

イヌ科の動物の中では比較的大型の種類となり、身体能力も非常に優れています。

姿形は犬に似ているものの、厳しい自然環境に適応しているタイリクオオカミは手足が強靭で筋肉量も多く、体毛も犬に比べて頑丈です。

狼を家畜化したものが犬だといわれるように、犬を強化したのがタイリクオオカミと思っていただければわかりやすいと思います。

ちなみに生殖に関しては犬にとても近い動物なので、狼と犬の異種間の交配も可能です。

タイリクオオカミはタフネス!

タイリクオオカミは非常に運動能力が優れており、最高速度の時速70kmを数十分、時速30kmほどなら半日以上キープできます。非常にタフな生き物なのです。

タイリクオオカミの生態

タイリクオオカミは主に群れのリーダーを筆頭として、パックと呼ばれる集団を形成して生活します。

基本的には肉食で、小型から中型の動物を捕食するのが特徴です。

一方で、一度に10kg近くの食事をすることもあり、大きな獲物を捕食した際には数日間何も食べずに行動することもできます。

また集団行動に慣れているため、個々の連携によって狩りをすることもある他、単独で大型のアカシカやトナカイを捕食することもできます。

その能力があることからタイリクオオカミの生息域は広範囲に拡大したのだとも考えられているそうです。

温暖地よりも寒冷地に適応した身体を持つため、山岳地帯などでも見かけることがあります。

狼が遠吠えをする理由

狼の遠吠えは主にコミュニケーションツールで、言葉を持たない動物たちが持つ情報伝達手段の1つです。

吠え方の他にもボディランゲージや表情などで意思疎通する狼もいるそうですが、伝えたいことによって遠吠えの種類も変わってくるそうです。

縄張りの主張

狼の遠吠えは、まず縄張りの主張の役割が強いです。

普段、狼は群れで縄張りを作って生活しています。そのため、自分たちの縄張りを守らなくてはいけません。

遠吠えは威嚇のために行うというよりも、「ここにいるよ」という警告の意味で発することが多いといわれています。

これは無駄な争いを避けるのにも一役買っているわけです。

遠吠えが聞こえたら、他の狼のグループは近づかないようにするし、自分たちも避けて行動します。そうやって狼たちは適度な距離を保って生活しています。

狩りの開始連絡

狼の遠吠えは狩りの開始を伝える連絡手段にもなっています。

狩りを始める合図として遠吠えをし、仲間との連携をより強める役割があります。

特に力を持つリーダーの遠吠えに対しては、群れの大多数がそれに従うように行動するという特徴があるのだとか。

また、小型から中型の動物を捕食するため、相互に行動を連携する際の掛け声のような役割も持っています。

仲間を探すため

狼は集団生活を送る生き物ですが、稀にはぐれてしまうこともあります。

そうなった時には遠吠えによって仲間を見つけます。つまり、狼の遠吠えは仲間を呼ぶ号令でもあるわけです。

事実、狼の遠吠えは数km先まで聞こえると言われており、仲間同士で号令して集まる姿も確認されています。

狼社会での関係維持

狼の遠吠えは、狼社会での関係維持にも役立っているそうです。

本来、狼は集団生活するため、それぞれの仲間同士の上下関係が大切になってきます。

遠吠えはリーダーとそれ以外の狼が使うものに違いがあり、その上下関係を示すのにも役立っています。さらには、それぞれが絆を確かめ合うためにも使っているそうです。

子育て時期になると遠吠えをしなくなる?

仲間同士のコミュニケーションの助けになる遠吠えですが、子育て時期になると狼は遠吠えをしなくなります。

これは遠吠えによって子供たちの居場所が他の動物たちに知られてしまうのを防ぐためです。

特に巣穴で生活する子育て時期は危険も多いため、無駄に遠吠えしたりはしません。

犬も遠吠えをする理由

犬も狼と同じように遠吠えをすることがありますが、その理由はどういうものがあるのでしょうか?

ここからは犬の遠吠えについても少しご紹介します。

サイレンに釣られて遠吠えする理由

犬がサイレンに釣られて遠吠えしてしまうことがあるのは、サイレンの周波数と犬の遠吠えの周波数が似ているためだと言われています。

犬にとってはサイレンの音が仲間の遠吠えに聞こえるわけです。

音によっては興奮を引き起こすこともあり、それらが引き金となって遠吠えする個体もいる他、単に音を真似している犬もいるそうです。

特に毎日サイレンを聞かせていると、遠吠えすること自体が習慣になってしまう犬もいるのだとか。

ペットの犬が遠吠えするのはかまってもらえていないから

ペットの犬が遠吠えするという場合は、もしかしたら単純に気を引きたくて鳴いているだけかもしれません。

狼が仲間を探すために遠吠えをするように、犬も不安や心配の感情を声で表現します。なので飼い主からなかなか相手にされていないと、遠吠えをすることもあるようです。

まとめ

狼の遠吠えには意思疎通だけではなく、その他にも様々な役割があることがわかりましたね。

日本ではすでに動物園くらいでしか見られない狼ですが、運が良かったら動物園でも遠吠えを聞くことができるかもしれません。ぜひ、興味がある方は生の遠吠えを聞いてみてくださいね。

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