さよなら岡江久美子さん「きれいな顔だった」大和田獏さんが“ガラス越し”に最後の対面 平成の母を殺した新型コロナウイルスはかくも恐ろしい

さよなら岡江久美子さん「きれいな顔だった」大和田獏さんが“ガラス越し”に最後の対面 平成の母を殺した新型コロナウイルスはかくも恐ろしい

『涙くんさよなら さよなら涙くん
また逢う日まで
君は僕の友達だ
この世は悲しいことだらけ
君なしではとても
生きて行けそうもない』
 
坂本九の歌「涙くんさよなら」(作詞作曲:浜口庫之助)を主題歌にした『天までとどけ』シリーズ(TBS・1991~2004)で、大家族の“理想の母”を演じた女優の岡江久美子さん(本名:大和田久美子さん・享年63)が、4月23日、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなりました。
 

芸能一家の「大和田ファミリー」の母として

 
<お母さんが亡くなったような気持ち>
 
そんな声が日本中から聞こえてきました。
17年もの長寿番組となった『はなまるマーケット』(TBS・1996~2014)では、日本の“主婦の代表”として薬丸裕英とともに司会もこなし、2007年に「放送ウーマン賞」を受賞した際には、「旦那のお母さんには評判が良いんです」とおどけた岡江久美子さん。「本当はもっと悪女も演じたいんですけど、もうオファーは来ないかな」と笑った愛くるしさは、日本の“素敵な女性”像も体現していました。
1975年に『お美津』(TBS)で主演デビューしてから女優の道を進んでいた岡江久美子さんは、プライベートでも妻となり、母となりました。
 
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岡江さんが俳優の大和田獏さん(69)と結婚したのは37年前の1983年、馴れ初めはNHKで放送された国民的番組「連想ゲーム」でした。その年に授かった娘の大和田美帆さん(36)は、母と同じ道の女優を選びました。
世間では「おしどり夫婦」「仲良し家族」として、時には大和田獏さんの兄の俳優・大和田伸也さんも交えた芸能一家の「大和田ファミリー」として、広く知られていました。
岡江さんが実際に「夫婦円満の秘訣」を取材で聞かれた際にこう答えていました。
「夫とは家の中ではすれ違いですよ。私が2階に行けば、夫は1階に行く…そんな感じ。それが長続きの秘訣かな」
昨今では、世間に対して理想の夫婦像を演じる芸能人が多い中で、岡江さんは明け透けに「そんなにベタベタしてないですよ。普通の家庭じゃないかな」と、飾ることのない家庭の姿を伝えていました。
どこにでもいる普通の家庭…その夫・大和田獏さんと娘・美帆さんが、岡江さんが亡くなられた直後に連名でコメントを出しました。
 

娘の美帆さんは警鐘を鳴らしていた…

 
「岡江久美子が4月23日5時20分に新型コロナによる肺炎の為、永眠いたしました事をご報告いたします。今はただ残念で信じがたく、悔しくて悔しくて他は何も考えられない状態です。どうかそっと送って頂きたいと願っています。仕事関係者の方々、ファンの皆様、ご友人の皆様、長いお付き合いを感謝致します。また、全力を尽くして治療にあたって頂いた医療関係者の皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。皆様、コロナウイルスは大変恐ろしいです。どうかくれぐれもお気をつけください」
悔しくて悔しくて…そして、コロナウイルスは大変恐ろしい…その言葉は真に迫ってきます。
夫と娘のふたりは、最愛の妻と母の最期を看取ることすらできなかったのです。
 
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岡江さんは、4月3日に発熱の症状が出てから自宅で療養していました。そして4月6日に容態が急変して入院。その後にPCR検査で陽性と分かったわけです。
岡江さんはまだ63歳でした。しかし昨年末に乳がんの手術を受けており、今年の1月末から2月末まで放射線治療を受けていたこともあり、初期段階だったとはいえ、体力的には弱っていたことも考えられます。
娘の美帆さんは、母の岡江さんが亡くなる前日の4月22日、SNSで次のような書き込みをしていました。
 
<だから絶対かからないようにするしかないんです。うつさないようにするしかないんです。コロナ、怖いんです。
そのためには、どうか家にいれる人はいましょう。お出かけは、自粛しましょう。自分のためにも医療従事者の方々をこれ以上苦しめないためにも。>
 
この時はすでに岡江さんが重篤であっただろうことを考えると、美帆さんのやり切れない気持ちに心が締め付けられます。
 

最後に見た、妻の顔は――

 
その美帆さんが女優としてデビューしたのは2004年、くしくも『お母さん、もっと生きたかった!』という、脚本家の清水曙美が実体験に基づいて描かれたドラマでした。
軽い肺炎から医療事故によって命を落としてしまう娘役だったのです。
 
「普通の女の子がアッという間に死んでしまうことが、遠い出来事ではないと思えました」
 
美帆さんはドラマ出演後にそう語っていました。
美帆さんにとってはもちろん、そして日本中の人たちにとっても、岡江さんの死は「アッという間の」出来事だったのではないでしょうか。
大和田獏さんが最後、岡江久美子さんと対面を果たしたのはガラス越しでした。
近親の関係者にこう伝えたそうです。
 
「きれいな顔だった」
 
岡江久美子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。(文◎編集部)
 
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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