テレビ界は今どうなっているのか? 現役テレビマンに率直に聞いてみた

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過去の総集編に傑作選、名作ドラマ……テレビ番組が次第に、年末年始のテレビ番組表になりつつある。もちろん、ドラマやバラエティの収録が中断されているからに他ならないが、一体現場では今、何が起きているのだろうか。

「とにかく人と人が接触をしないことが大前提になっています。ネット上でのクラウドワークス的な仕事だと、一切顔を合わせずに業務をこなすことも多いのですが、テレビ界もそうなりつつあります。もちろんテレワーク、もしくはリモートでのやり取りが主流。例えばメインのタレントがいる会議室と、スタッフが集まる部屋を2つに分けて、リモートで打ち合わせしたりすることもあります。もちろんスタッフだけでの会議も同様。各人の家からつないで会議をするのですが、とにかく音声が聞きにくく、またその場にいないので、会議の空気が分からないんですよ。ですから、もはやお客さん状態。活発な意見はほぼありません」(各局で情報番組やバラエティを手掛ける作家)

だが出勤しなければいけない業務のときもあるだろう。そのときはどうするのだろうか?

「もちろんマスクをつけるのは義務化されています。ただ、何か飲み物を飲むとき少し外すだけでも注意されたり、噂によると出勤命令がくだることもあるそうです。もちろん局の入り口では検温がなされます。でも、局から出るときもできれば検温してほしですよね。手の消毒剤は各所に置いてあり、トイレでは、飛沫が飛び散るハンドドライヤーの使用は禁止になっています。スタッフが集まる場合は密集しないよう、かなり広い会議室が用意されます。ただ日テレのエレベレーターは勘弁してほしい。これまでも、あのエレベーターは、かなり時間がかかり、大混雑することで知られていました。今はリモート出社のため一度にエレベーターに入る人数も激減しましたし、誰かがいた場合は必要以上に離れて使うようになりましたが、あの混雑だけはコロナ関係なく、どうにかしてほしい」(同)
 
ロケも大変なようだ。
「街ぶらロケも原則的に休止状態。街や店側からロケを断られることもあるようです。『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)で、有名人が街を歩いて気づかれるかなんて、もう、しばらくできないんじゃないですか? どの番組も、どうやりくりするか、かなり頭を痛めているようです」(同)

いずれにしてもどの業界も変わらないようだ。……と、ここまで新型コロナウイルスと書かずともニュアンスが分かってしまう現状が恐ろしい。

(執筆者: genkanaketara)

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