ドンマイが「気にしないで」の意味で伝わらない!?英語と日本語で異なる意味を解説
何かやらかした人に対して「ドンマイ」と声をかける人も多いですよね。最近はすっかり死語になったともいわれていますが、今もまだ耳にすることがあると思います。
そんなドンマイという言葉ですが、実は英語の「don’t mind」が原型となっている和製英語です。しかし英語圏の人にドンマイと言っても、「気にしないで」という意味で伝わらないんだとか。
そこで今回は、日本語の「ドンマイ」と英語の「don’t mind」の意味や違いなどをご紹介したいと思います!
日本語でのドンマイ
日本語でのドンマイは、「気にしないで」という意味があります。
ドンマイは和製英語
ドンマイは英語風に作られた日本語で、「和製英語」です。英語の「don’t mind(ドント・マインド)」を短縮して生まれました。
日本語での意味としては「気にしないで」というような励ましの意味合いが強く、相手の気持ちに対して使う言葉となっています。
どちらかというとフランクな間柄で使うことが多く、友達同士で「気にすんな」という感覚で使うスラングのようなものです。
例えば、部活の試合で同じチームの選手がミスしたときや、仕事で仲のいい同期や後輩がちょっとしたミスをしてしまったときなどに使える言葉です。
真剣に寄り添って励ますというよりは、気軽に励ますようなシーンで使うのが一般的だと思います。
ドンマイの類義語
さて、ここからはドンマイの類義語をご紹介します。
ファイト!
「ファイト!」は、ミスした時ではなく、試合などで励ましたい時に使う言葉です。
ミスをした際には励ましの意味で使うこともできるので、試合観戦の応援に万能な言葉といえます。
気にしないで!
文字通り、日本語では「気にしないで!」と言うことも多いですよね。
むしろ現代の若い世代はドンマイはあまり使いません。普通に「気にしないで!」と伝えた方が気持ちも伝わりやすいですね。
問題ないよ!
「問題ないよ!」は仕事などでミスした人に対して、励ましの意味で使う言葉となっています。
取り返しのつかないミスではなく、誰かがカバーできるくらいのミスだった場合に励ましの意味として使います。
なんくるないさ
「なんくるないさ」は沖縄の方言で、「何とかなるさ」を意味する言葉です。
本来は「なんくるないさ」単体で使うのではなく、「まくとぅそーけーなんくるないさ」と用います。
「まくとぅそーけー」とは何かというと、「正しいことをすれば」という意味です。つまり、「人として正しいことをしていれば人生は何とかなる」という意味の言葉なのです。
単に「何とかなるよ」という気軽な使い方もできますが、実は非常に含蓄のある言葉だったんですね。沖縄では人として正しく生きるための説教のようなものとして使われています。
괜찮아요(ケンチャンナヨ)
韓国語で「大丈夫」を意味するのが、「ケンチャンナヨ」という言葉です。
これは不安に思っている相手に対して、「心配しなくても大丈夫だよ」という意味で慰めるために使う言葉です。
冇問題(モウマンタイ)
中国の広東語で「問題ない」を意味する「モウマンタイ」も、きっとどこかで耳にしたことがあるかもしれません。
これは何か問題を起こした相手に対して「問題ないよ」と柔らかいニュアンスで伝えるための言葉です。
漢字が日本語の「有」に似ていますが、「冇」とは意味が逆になっていますので注意が必要ですね。
ハクナマタタ
ライオンキングの劇中に出てくる言葉に、「ハクナマタタ」というのがあります。
これは元々ヒワスリ語の言葉で「心配ないさ」という意味です。他にも「どうにかなるさ」「くよくよするな」という意味もあります。
ヒスワリ語はケニア、ウガンダ、タンザニアなどアフリカ大陸東岸部で用いられる言語で、まさにライオンキングの舞台となる地域で使われている言葉なんです。
英語でのドンマイ
日本語の「ドンマイ」が「気にしないで」のニュアンスであるのに対し、元になった英語での「don’t mind」は「気にしないよ」という意味になります。
「don’t mind」の意味
英語のdon’t mindは、「構いませんよ」「気にしませんよ」というニュアンスになり、英語圏ではそもそもこれを単体で使うことがありません。
「構いませんよ」と自分の気持ちに対して使う言葉なので、「気にしないで」という意味で使うことは稀なんだとか。
ドンマイとdon’t mindのシチュエーションの違い
「ドンマイ」はミスが起きた後など、事後に声をかける際に用いるのが一般的です。
それに対し「don’t mind」は、これから起こることに対しての確認や許可を求められた際など、事前に自分の意思を表明するときに用いられます。
「心配しないで」「気にしないで」を意味する英語
そしてここからは、ドンマイと似たような意味を持つ英語をご紹介します。
Never mind
「気にしないで」と伝えたいならdon’t mindではなく、「never mind」が日本語のドンマイにより近いでしょう。
Don’t worry(No worries)
励ましの意味を強調して伝えたいなら、「don’t worry」が最適ですね。
これは思い悩んでいる人に寄り添い、励ます際に使える言葉となっています。
It’s all right
許すという意味合いも含んでいるのが、「it’s all right」です。
「問題ない」というニュアンスが強く、自分自身が許容しているという意味合いを強めて伝える言葉となっています。
It’s okay!(It’s fine、You good)
単純に「大丈夫だよ」という意味で使える万能な言葉が、「it’s okay!」です。
これはフランクな間柄で使えるのはもちろん、上司と部下や先輩と後輩の間柄でも使える言葉といえます。
Shake it off
世界的歌姫、テイラー・スウィフトさんの楽曲で一躍日本にも広まった英語表現の1つが「shake it off」ですね。
これは落ち込んでいる人を元気にできるよう励ませる言葉となっています。歌などで用いられる際は「自分らしく行こう」「周りは気にしないで」などの意訳でも使われたりします。
Forget about it
「もう忘れようよ」というようなポジティブな意味としてなら、「forget about it」という言葉が適切です。
ミスは忘れて前に進もうと背中を押すときに使える言葉でもあります。
まとめ
普段から使っている人もいるであろう、ドンマイという言葉ですが、これは英語圏では違った意味で通じてしまいます。
「気にしない」という対象が相手なのか自分なのかで変わるので、使う際には注意したいですね。
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