“男性器”と“女性器”の深い溝
「女性器の洗い方はちんちん(男性器)の洗い方と比べてタブー視されている」2012年08月26日『ニュース2ちゃんねる』
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-2628.html
この記事を読んで、深くうなずいた私には息子と娘がいる。
女性器に関する諸問題は、なにも洗い方だけではない。詳しいことは元記事を読んでいただくとして、私が大いに主張したいのは女性器の名称についてだ。
男児の性器に関して、母親は最初こそ戸惑うかもしれないが、やがて多くの人は慣れてくるはずだ。扱い方もそうだし、名称を口に出すことだって全然平気になるお母さんも少なくない。
「ち○こ」と口に出すのには抵抗がある人だって「おちんちん」なら、ほらね?「おちんちん」という呼称は幼児語らしいので、まさしく小さい男の子専用の呼び方だ。
それが女児はどうだ。「ま○こ」の幼児語ってあるのか?「おまんまん」? 少なくとも私の周りではその呼び名は「おちんちん」ほど一般に浸透していない。というより誰もそんな呼び方していない。「おちんちん」ほどメジャーな呼び方がないことは「ま○こ」のタブー化に大いに拍車をかけている。
そもそも女性が自身の性や性器に関して大っぴらにしない(しにくい)現状がある。この世の中はなぜか、男性の性に関する話題は明るく受け入れられる傾向があるのに、女性のそれに関してはタブー視されていることが多い。もともと女性器に関しては話題にしにくい状況があるうえに、さらに適切な呼称がないために余計に語られる機会が減っていくのだ。
ママ友の間で「おちんちん」の話は出ることはあっても「ま○こ」の話はそうは出ない。例え出たとしても「おまた」とか、言葉をにごす。「ま○こ」なんて女性同士でだって言いにくい(書くのだって気をつかう。私もネットとはいえ、念のため伏せ字にしておいた。幼児語についてはまあいいか)。
「ま○こ」の呼称を使う人だっているにはいるだろうが、「ま○こ」と発言して相手にギョッとされるのを懸念して、対外的にはマイルドな表現にしている方も多いだろう。そしてその表現方法は個人や家庭によってさまざまだ。これではとうてい「おちんちん」のポピュラーさには及ばないだろう。
「ま○こ」の名称も洗い方も、私は親からも学校からも具体的には習わなかったと思う。なんとなくは教えられたのかもしれない。そしてなんとなく身につけた。多くの女性がそうであろう。
だからこそ自信が持てずに語るのをためらってしまうのだろう。その名を呼ぶことすらタブーになりうる女性器。私も田房先生同様、せめて名称の統一をしてほしいと願う。
私たち女性だって自信がないのだ。自信がないせいでこどもに教えることもうやむやにするなんて悪循環、もうそろそろやめましょうよ。
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