フランスの24時間テレビ『テレソン』 出演者はすべてノーギャラで使い道も説明

Telethon

フランスにも、日本の24時間テレビみたいなイベントがあり、『テレソン(仏読みはテレトン)』(https://don.telethon.fr/)と呼ばれています。
もともとはアメリカから生まれたイベント、1980年に行われた22時間マラソンでした。
1985年にドロテと言うフランスの歌手、テレビパーソナリティー(フランスで日本のアニメをひろめた人)が最初にアメリカからそのイベントをフランスにもって行こうとしていたのですが、その時Antenne2と言うフランスの放送局がそのプロジェクトを却下しました。
1987年になってからAMF(http://www.afm-telethon.fr/)と言う、ミオパチーと戦うフランスの協会がアメリカに行ってコンセプトを調べ、そのイベントを毎年作ることにしました。
募金活動で集めているお金は基本的に研究や病人のために使われています。 

どんなイベント?

毎年12月の最初の週末にやるイベント(金曜日の夜から日曜日の朝まで、大体30時間放送)で、芸能人や、歌手、科学者等が参加して、募金活動を手伝います。日本と違って、そのイベントに参加する方々は、一切ギャラを取りません。すべてはチャリティの意味を守って、自分の忙しいスケジュールの中で時間をとって参加します。

テレトン2008年のCM

そのお金の使い道は?

募金活動の説明:
社会貢献:83.30%

 治療費:62.8%(筋ジストロフィー の治療代)
   研究費用:33.1%
   バイオテラピー研究所:16.1%
   筋学機関:2.6%
 援助:34.3%(ハンディキャップ削減プラン)
   障害者と家族の支援:13.7%
   治療機関:5.8%
   PR活動:3.6%
   医療関係:3.1%
   援助団体:1.2%
 社会的使命のPR活動:2.9%
   筋ジストロフィー説明会
   VLM、援助団体記事
   ウェブサイト
   パンフレット作成

募金活動運営資金:8.5%
 募金活動勧誘費:7.3%
 募金資金管理費:3.5%
 募金受け取り証
 番組制作費:14.8%
 備品代
 無料電話番号設置費
 募金ウェブサイト設立費

筋ジストロフィー団体運営管理費:7.2%
 管理システム
 団体維持費
 総会費
 年次報告書 、レポートなど

今年は12月の7日~8日にフランスの放送局、France2(http://www.france2.fr/) で放送されます。
日本でもケーブルテレビのFrance2で見ることができます。

※画像はテレソンの公式サイトより引用。
※動画はYouTubeより引用。

※この記事は、ゴールドラッシュの「千夜(.SeNYa)」が執筆しました。[リンク]

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. フランスの24時間テレビ『テレソン』 出演者はすべてノーギャラで使い道も説明

千夜(.SeNYa)

フランスのニースに住んでいるフランス人。

TwitterID: @SEnNoYoRuSeNYa

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。