「触発されてお花屋さんで買ってきました」という報告も! マンガ『観葉植物と暮らす上で大切なたった2つのこと』がやさしい気持ちになる
画家・漫画家・園芸家の佐野裕一さん(@sunamerius)が、「植物は好きだけど枯らしてしまう人は案外、かなり初歩的な段階で失敗していると思うことが多かった」というきっかけで、『観葉植物と暮らす上で大切なたった2つのこと』と題したマンガをTwitterに公開。「トーンの爽やかな色味と読みやすさ、受け入れられやすい絵の可愛らしさ」を心がけているという優しい絵柄で、約27000のRTと94000以上の「いいね」を集めて、「素敵」「参考になりました」という反応が多数上がっていただけでなく、「触発されてお花屋さんで買ってきました」という声も寄せられています。
観葉植物と暮らす上で大切な
たった2つのこと🌿 pic.twitter.com/uk2EsueEDP— 佐野裕一 (@sunamerius) March 14, 2020
「植物は好きだけど、育てる才能は無い。そんな人はいないと思います」という佐野さんが挙げる2つのポイントとは、「植物にとってベストなところに置くこと」「なるべく毎日観察すること」だといいます。そして、「室内には植物が育たない場所がたくさんあります。そういう場所に置いただけでもう、ほぼ枯れることが決まっているのです」と続けます。
「ちゃんと植物が生きていけるところ」としては、「直射日光の入らない明るい窓辺がベスト」「本を読むには少し眩しいくらいの明るさだとちょうどいいと思います。南か、東向きの窓がおすすめです」といいます。「サボテンや多肉植物はなるべく野外か南向きのしっかり日の当たる窓辺に置いてあげましょう」とアドバイス。光の方向に伸びていくの、育てたことのある人にとっては「あるある」なのではないでしょうか。
もうひとつ大切なこととして「なるべく毎日見る場所に置くこと」という佐野さん。「毎日少しでも観察できると変化や異変に気がつきやすくなるし、些細な変化に気がつけばつくほど、植物のことが好きになります」といいます。確かに洗面台のそばの窓に植物が置いてあれば、心がやさしくなれそうです。ほかにも、キッチンの窓辺は「毎日観察しやすく水もやりやすいのでおすすめです」といい、水を上げる時はクタッとしてから「下から流れるくらいたっぷりと」することをポイントとして挙げています。
「植物を育てるのが上手な人」のことを「植物が水と光と風のうち何を求めているのかを読み取るのが上手な人」と表現する佐野さん。「きっとそれは適切な環境で日々、観察することで身につく力だと思います」といいます。
ちなみに。最後の「アジアンタムは初めの一鉢に向かないかもしれません」とありますが、佐野さんによると「アジアンタムは貯水能力に乏しく、水を切らすとすぐに葉がチリチリになってしまいます。多くの初心者はそこで死んでしまったと思い処分してしまうことが多いからです。水をやりすぎても根腐れを起こし死んでしまう点も一鉢目に向かない初心者に難しい理由のひとつです」とのこと。
「ここまで反響があるとは思いませんでした」という佐野さん。「今回の漫画をきっかけに置き場所を見直される方や新しく植物を買われた方なんかがご報告くださり、大変嬉しいです。コロナの影響で花屋さんなんかはかなりのダメージを受けていると聞きます。人々が植物に関心を向けることで少しでもプラスの働きができたらいいなと思います」とコメントしてくれました。植物を育てる自信がないという人を勇気づけるマンガに、佐野さんの人柄が現れているのではないでしょうか。
佐野裕一さん参加展示会情報
■水彩画展2020『elemental』
場所:アトリエ空白
〒531-0071
大阪府大阪市北区中津3-16−10
期間:2020年4月24日~5月10日https://twitter.com/ura_yamichan [リンク]
■kara-Sリニューアル7周年記念企画展『emerald』
場所:kara-S
〒600-8411
京都府京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F
期間:2020年4月27日~5月10日https://twitter.com/karaS_staff [リンク]
※画像は『Twitter』より
https://twitter.com/sunamerius/status/1238847359338950657 [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
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