ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2020年2月)
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が2月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。
それでは発表します!
第5位:元祖中華つけ麺大王 総本店(自由が丘)
▲元祖中華つけ麺大王 総本店
▲特選和風こがし醤油つけ麺
「つけ麺」というネーミング発祥の店“元祖中華つけ麺大王”。昔はかなりたくさんお店があったが、今は見る影もなく数が激減。直営店としてはここ自由が丘の総本店1店舗のみ。今は代替わりをしていて、かつてとは違う現代風のつけ麺を提供している。
オススメは「特選和風こがし醤油つけ麺」。スープは中華鍋で焦がした醤油スープで、節系が効いていて動物系で下支え。モチっとした太麺や醤油の効いた柔らかいチャーシューが美味しい。かつて行ったことのある方もぜひ今の“つけ麺大王”の姿を見てみてほしい。
第4位:らーめん はな火屋(新宿)
▲らーめん はな火屋
▲醤油らーめん 中盛
15年ぐらい前までは、新宿で美味しいラーメン屋を聞かれたらこの店を挙げていた。名店“ちゃぶ屋”の出身店。昨年新宿の中で移転をし、改めて訪問。
「醤油らーめん 中盛」を注文。中盛、大盛無料。具は揚げネギ、チャーシュー、モヤシ、青ネギ、メンマ、ノリ。揚げネギの香ばしさと甘めの醤油のまろやかな味わいはなかなか他で食べられない美味しさ。いつまでも変わらぬ美味しさだ。
第3位:孫鈴舎(東京駅)
▲孫鈴舎
▲つけチャーシュー(中)
“六厘舎”の新ブランドだった新橋の“孫作”が移転リニューアル的な形で東京駅の至近に登場。名前は“孫鈴舎”となった。高架下の物件でKITTEの目の前。
「つけチャーシュー(中)」を注文。具はチャーシュー、ノリ、ネギ、メンマ、大葉。麺は極太ストレートで中盛だと450gもある。バクハツ的な旨さ! 魚介は不使用で鶏・豚でまろやかさと厚みを出している。ここに野菜の甘味が加わり、醤油の絡み方も抜群で旨い! 移転前よりスープがかなり強くなっている。
締めのほうじ茶割りも健在。ほうじ茶を加えるとあっさりとしたスープが完成し、一度で二度美味しい一杯に。
第2位:中華蕎麦 きつね(芦花公園)
▲中華蕎麦 きつね
▲特製中華蕎麦と稲荷寿司(2個)
芦花公園駅前に1月オープンの新店。店名の通り、「油揚げ」が特徴で、ラーメンに乗るだけでなく、サイドメニューに稲荷寿司がある。
「特製中華蕎麦」と「稲荷寿司(2個)」を注文。具は油揚げ、チャーシュー、牛しぐれ、味玉、ノリ、青菜、ナルト、ネギ、三つ葉。麺は細めの平打ち。
鶏・豚の清湯スープに魚介を効かせ、白醤油を合わせている。じんわり染みてくるスープだが、旨味の奥行きが物凄く、レンゲが止まらない。具もバラエティに富んでいるが、それぞれがハイクオリティ。
そして油揚げ。甘めな仕上がりだが、嫌な甘さはなく、しっかりラーメンに溶け込んでいる。見事。
稲荷寿司は真っ黒な見た目にまずビックリ。油揚げとご飯を竹炭で染めているそうで、酢の酸味のやり過ぎ感がなく、これもラーメンと食べるのにいいバランスとなっている。名店に成長していく予感。
第1位:くじら食堂 bazar(三鷹)
▲くじら食堂 bazar
▲特製醤油
東小金井の人気店“くじら食堂”の2号店が三鷹にオープン。しかも岡山のご当地ラーメン“笠岡ラーメン”の専門店。養鶏が盛んだった名残でかしわチャーシューが乗るのが特徴で、プチご当地ではあるが根強い人気がある。
「特製醤油」を注文。具はかしわチャーシュー、豚チャーシュー、味玉、ネギ、白髪ネギ、細切りメンマ。麺は細め縮れで、1玉ずつ手揉みしている。
鶏の旨味たっぷりのスープを醤油のまろやかさが包み込む極上スープは声を上げるレベル。雑味をも旨味に変えている感じでかなり滋味深く、懐かしさもありながら突き抜ける旨さだ。コリコリとした食感のかしわチャーシューもたまらない。豚は吊し焼きで柔らかく旨味が深い。
脳天を撃ち抜かれる旨さ。これはお見事。
(執筆者: 井手隊長)
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