オタ夫婦の娘です

オタ夫婦の娘です

今回は、『はてな匿名ダイアリー』から転載させていただきました。

オタ夫婦の娘です

進学と同時に一人暮らしを始めた大学生です。両親と同居してるときは辛かったな。
二人とも美容とかおしゃれとかを敵視してるんですもん。
母親が腐女子だったら女性オタクとつるむことも多いでしょうから、それなりに美容にも関心が向いたんでしょうが、母親まで男性向けジャンルで活動していたもので、まるで無関心でした。黒髪ひっつめ+すっぴん。
無関心で済めばよかったんですけどね。敵対心になるのが辛かった。
幼少の頃からパタリロや寄生獣、ジョジョその他大量の蔵書に触れて育ちましたが、私の関心は同人方面には行かず、一次創作を読者として楽しむのみにとどまりました。
私の中に「虹萌え」(※編集部注:二次元のキャラに萌えること)の感性が無かったんですよね。友達もマンガは読むには読みますが、自分自身への関心(オシャレとか)の方が強いタイプ。親の趣味趣向とはどんどん乖離していきました。
床屋じゃなく美容室でカットしたいと言ったり、縮毛矯正をしたいと言ったり、女子の間で流行っているものが欲しいと言ったときの両親の反応、辛かったなあ。
母が特に怒るんですよ。そういうのを身につけると馬鹿になると思っているみたいで。
そう思われないよう人一倍勉強したのですが…。母にとっては娘が「いやらしい馬鹿」になるように感じていたみたいです。
父はというと干渉はしてきませんが、冷ややかに軽蔑していたようでした。
一人暮らしになって、のびのびと暮らせています。
好きな髪形に出来て、爪も好きな色にできて、好きな服を着られる、そしてその結果を誰からも軽蔑されないのは本当に嬉しい。
「いやらしい馬鹿」になったと思われたくないので成績はしっかり頑張りますが。
旦那さんの鉄道模型を奥さんが勝手に捨てるコピペありますよね。あれは”リア充側”の人間が”オタク側”を全否定したコピペですが、
私は”オタク側”の価値観に全否定されて育ったような印象があります。
母は私のクローゼットの中身や、机の左の引き出しの半分(化粧品やスキンケア用品を入れていました、洗面所には置けなかったので)
をできることなら丸ごと捨てたかっただろうと思います。
価値観を揃えて結婚するのも結構ですが、個人的にはそういう夫婦は「両親」には向かないと思います。
また、人の趣味を丸ごとゴミ箱に放り込めるタイプの人は、誰と結婚しても「親」には向かないと思います。
“オタク”自認のある人は、世の中が”リア充”のホームで、”オタク”にとってはアウェーという感覚で生きているのかもしれませんが、私にとっては全く逆の感覚で育ちました。両親から娘はリア充つまり娘は馬鹿という目で見られてきましたから。
両親の価値観が揃っていると、子供の価値観が揃わなかった場合、子供だけが家庭内でアウェーになります。
価値観を揃えるのは友人相手だけでいいのではないでしょうか?
両親になるつもりがあるなら、価値観の違う配偶者を受容する度量がお互いに必要だと思います。

転載元:こちらは匿名投稿『はてな匿名ダイアリー』からの転載です。

画像:Comiket 76『flickr from YAHOO!』
http://www.flickr.com/photos/anime3000/3839569199/

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