人間に戻った“元ゾンビ”を人は受け入れられるか? 不寛容な社会をリアルに描くゾンビ映画『CURED キュアード』予告編[ホラー通信]
![『CURED キュアード』](https://getnews.jp/extimage.php?b8677e73c3bfaa838c75ee2b29933e42/https%3A%2F%2Fhorror2.jp%2Ffiles%2F2020%2F03%2Fcured_sub_d-1024x557.jpg)
ゾンビの治療法が確立され、“元ゾンビ”が社会復帰した世界を描く近未来スリラー『CURED キュアード』が、3月20日(金)より日本公開。本作の予告編が解禁となった。
人間を凶暴化させる新種ウイルスのパンデミックから6年後。治療法が見つかり、治癒した75%の元ゾンビが“回復者”として社会復帰を始めた。ゾンビに夫を殺された一児の母アビーは、回復者である義弟のセナンを引き取ることになる。一方、社会では恐れからくる回復者への差別が蔓延し、市民の抗議デモが激しさを増していく。そして、理不尽な差別に不満を募らせ過激化した回復者グループは、社会への復讐テロを計画する――。
![『CURED キュアード』](https://getnews.jp/extimage.php?27a7280d37b69eb791f9510a2c9b8bdf/https%3A%2F%2Fhorror2.jp%2Ffiles%2F2020%2F03%2Fcured_sub_e-1024x563.jpg)
予告編では、ウイルスのパンデミックが終焉しながらも、平和が訪れることのない世の中の様子や、そんな社会に翻弄されるセナンとアビーの姿を見ることができる。アビー役を演じ、本作でプロデューサーも務めるエレン・ペイジの迫真の演技も見ものだ。
監督・脚本を手掛けるデイヴィッド・フレインは、社会の様相を反映させられるジャンルとして“ゾンビもの”に魅せられ、実際の社会問題に着想を得て本作を作り上げた。監督は、「私はメディアや政治家が自らの目的のため、いかに人々の恐怖心を煽るかにも興味を抱いた。その恐怖の対象が移民、宗教、ジカ熱など、いずれであっても。そうした行為は怒りと分裂の雰囲気を作り出し、どんな病気よりもはるかに有害だ。このように恐怖を誇張する行為が『CURED キュアード』の世界の基礎を築いている」とも語っている。
![『CURED キュアード』](https://getnews.jp/extimage.php?6698eb55c97840784241a9ccea72d788/https%3A%2F%2Fhorror2.jp%2Ffiles%2F2020%2F03%2Fcured_sub_b-1024x683.jpg)
『CURED キュアード』
3月20日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開
(C)Tilted Pictures Limited 2017
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