発売日が近づくにつれて劣化していく『FF13』映像! 本当に劣化なのか?

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発売が待たれるプレイステーション3専用ソフト『ファイナルファンタジーXIII』(以下、FF13)。プレイステーション3(以下、PS3)の美麗な表現能力と、斬新なゲーム性が注目を浴びている本作だが、ひとつあまり良くない噂が流れている。『FF13』発表当時に公開されたゲーム画面の映像よりも、現在発表されているゲーム画面のほうが劣化しているというのだ。カンタンに言えば、発売日が近くなるにつれてどんどん画質が荒くなっているということである。

ガジェット通信編集部が過去に発表された画像と、最近発表された画像を見比べてみたところ、確かにボヤけている部分や、髪の毛や背景など、細かい描写が滲(にじ)んでいるなどの違いを確認できた。どうしてこのような現象が発生するのだろうか? ゲーム開発スタッフとして活躍した経験を持つIT技術者U氏にお話をうかがった。どうして発売日が近くなるにつれて画像が劣化していくの?

確かにポリゴンが荒くなっている点は確認できましたが、すべてが劣化したわけではないと思います。開発当初は公開用の画像を静止画として作成し、それを公表したのだと思われます。最近の画像は開発機ではなくPS3で走らせ(再生させ)、ボケ味や発光などのエフェクトや特殊効果をくわえた上で画像を公表したのだと思われます」とのこと。

つまり、劣化したという画像は劣化ではなく、エフェクトなどの特殊効果によってあえてプラスされた効果の可能性が高いというわけだ。もちろん、開発機とPS3にはスペックの差があるので、開発機で撮影されたものよりもPS3で撮影されたもののほうが画質的に劣ることも可能性としては大きくある。

ポリゴンが荒くなっている点に関しては、「当初公開されたものは発表用に作られた静止画や動画だったので、美麗に表現するためポリゴン数が多かったのだと思います。最近になってポリゴン数が減っているのは、発表用に作られた静止画や動画のクオリティのまま、PS3で再現できなかったためでしょう。これに関しては、確かに発表時のものとは違うので劣化といわれても仕方がないかもしれません」とのこと。

ポリゴン数のわずかな違いはブラウン管のテレビならばわからない違いかもしれないが、現在主流になっているHD(ハイディフィニション)テレビの場合は、ポリゴンの荒さが目立つ可能性がある。人気ゲームサイト『はちま起稿』でもこのことは大きく報じられており、管理人は比較画像を掲載しつつ、「たしかに初期のころよりずいぶんと劣化している気がする」とコメントしている。はたして発売される『FF13』はどれほどのクオリティでリリースされるのか。いまから注目したい部分である。

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