【ロンドンオリンピック】「今日のイギリスどうよ?」 ロンドンの大観覧車で『Twitter』の書き込みを反映するライトショーを毎晩開催
ロンドン市内を流れるテムズ川沿いにある、直径135メートルの巨大観覧車『ロンドン・アイ』。ロンドンオリンピック期間中に『Twitter』と連動するライトショーを毎晩開催しているという情報をキャッチしたので、見に行ってみました。
オリンピックが閉幕する8月12日まで、毎晩21時から開催されているこのイベントは、『EDF Energy of the Nation』。イギリスの電力会社EDF Energyが主催しています。ハッシュタグ「#Energy2012」をつけた『Twitter』のつぶやきを解析して、その日にポジティブなツイートがどれぐらいあったのかをパーセント表示で『ロンドン・アイ』のイルミネーションに反映させます。イギリス選手が活躍して「やったぜ!」とか「よくやった!」とかつぶやくとポジティブな割合が増えて、オリンピックの盛り上がりが可視化されるというわけです。
まずは『ロンドン・アイ』のふもとにあるというMission Control(管制センター)へ行ってみることに。テムズ川に浮かんだ船の中にあるようです。
中にはパソコンやタブレットで『Energ Map』を表示しています。イギリスの地図上に、ポジティブなら黄色、ネガティブなら紫、中間なら緑の色で、3Dのリボン状にユーザーのツイートを表示。なんか未来っぽいぞ!
リボンにカーソルを合わせると、ユーザーのツイート内容をアイコン付きで確認できます。黄色いリボンが集中している場所は、オリンピックで盛り上がっている地域。イギリス全域に散らばった競技場ごとに盛り上がりの度合いを確認できます。
管制センターの外に設置してあるディスプレーには、ツイート数や盛り上がりの推移を表示しています。そろそろ21時になるので、外から『ロンドン・アイ』を見てみましょう。
この日のイギリスはどうだったかというと……結果は68%。円グラフ状にオレンジのイルミネーションが点灯し、その日の結果をロンドン市内にお知らせしています。建物と木で隠れて全景は見られませんでしたが……。オリンピック期間中にロンドンへ行く人は、テムズ川の対岸で見ると見やすいと思います。
結果発表はわずか3分間で、その後は光が回転したり、ツイートを色分けして24時間の感情の推移を24分で再現したりといったライトショーが続き、30分でイベントは終了。
日本のきれいなイルミネーションを見慣れた人には「……これだけ?」と、若干ガッカリするかもしれません。日本コカ・コーラのロンドンオリンピック・ブロガーツアーでロンドンを訪れていた筆者は、観戦予定の試合チケットをほかの人に譲って見に行ったのですが……試みとしては面白いですよね!
ちなみに同イベントはイギリス国内向けに展開しているので、英語のツイートのみに対応。『Energy Map』を表示できるiPhone/Androidアプリも配布されていますが、日本国内で使うスマートフォンにはダウンロードできませんのであしからず。
EDF Energy of the Nation
http://www.edfenergy.com/energy-of-the-nation/
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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