日本の全列車に乗った鉄旅タレントが、愛する銚子電鉄を全力でご紹介!

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日本の全列車に乗った鉄旅タレントが、愛する銚子電鉄を全力でご紹介!

ピピー♪  停止位置オーライ! 鉄旅タレントの木村裕子です。

日本の列車に全て乗車した私が、銚子電鉄へ乗り鉄に行ってきました! これまで通算15回は乗った銚子電鉄。何度行っても飽きないこの路線を、より楽しめるプランでご紹介します。

それでは、出発進行~♪

東京駅

房総特急列車「しおさい」でいざ房総へ!

房総特急列車しおさい

レッツゴー房総!

JR東京駅から房総特急列車「しおさい」で約2時間のJR銚子駅へ向かいます。しおさいは、総武線の地下2番ホームから出発。長~いエスカレーターを降りたり、混雑した駅構内を進んだりするため、余裕をもって向かって下さい。

旅の始まりのワクワク感を高めつつ地下へ下りると、ヘッドライトを照らして列車が入線して来ました。

「お待たせ~♪」と小走りで向かって来るような姿。あぁ~カワイイ!
八街駅

おもしろ駅名。八街(やちまた)駅

通勤客に紛れて、1人浮かれ気分の私を乗せた列車が出発。

途中、八街駅にも止まります。この駅名標って、なんだか慌ててる感じがしませんか?「やっちまった!」っていってるみたいで(笑)。

銚子駅

突然時間の流れが変わるマジック路線

銚子駅に到着。列車のドアが開くと、降りるより先に潮の香りが迎えてくれました。たった2時間でずいぶん遠くまで来た気分です。銚子電鉄の乗り場はJRと同じホームにあり、そのまま線路をまたぐ跨線橋(こせんきょう)を渡って乗り換えます。
銚子電鉄 銚子駅

絶対にあきらめない駅

こちらが銚子電鉄の銚子駅。洋風の駅舎に見えますが、以前はここに風車が付いていました。修繕費が追いつかず、かれこれ10年以上この状態。

……なんですが! 銚子電鉄は全ての駅でネーミングライツ(※)を行っていて、銚子駅は「絶対にあきらめない」という愛称がついています。そのお陰で、風車のない駅舎がメッセージを秘めているようで、力強いパワーを感じませんか?

ここに来ると応援したい気分になる。それが、銚子電鉄なんです!

※編集部注:施設などに名称を付与する権利、およびこれに付随する諸権利。ただし、この場合の名称はいわゆる愛称であり、正式な施設名を変更するものではありません。
銚子電鉄

時間の流れが変わる列車

内装がレトロな「金太郎ホーム号 大正ロマン電車」に乗り込みます。つり革の握り部が木製で、電球色の白熱灯、窓は大正時代のステンドグラスをイメージした装飾、車内のドア付近にはホーロー看板が展示されています。そんな車内で、車掌さんがホウキを持ってお掃除をしていました。

「おはようございます、今日はポカポカ日和ですね~」というやり取り。突如時間がゆっくりと流れはじめたように感じました。今日から2日間、腕時計を外してみようかな。

今回は、たくさん乗車するため、1日乗車券の「弧廻手形(700円)」を車内で購入します。すると車掌さんはホウキをトランシーバーに持ち替えて本社へ連絡。「次の仲ノ町駅でお渡しします」とのこと。駅に到着すると、日付入りのきっぷが「乗車」してきました。他の路線にはない面白い購入方法です。

このきっぷを提示すると、沿線のお店30カ所で割引やサービスも受けられます。オトクの詰まった弧廻手形を持って乗り鉄スタート!

観音駅

港でのランチはやっぱり海鮮丼!

観音駅

女性駅長さんのいる有人駅です

銚子駅から約4分の観音駅で降りて、歩いて15分ほどの「銚子漁港第1卸売市場」へ向かいます。

第1卸売市場を運営する銚子漁協は、2019年まで9年連続で水揚げ量日本一を記録しています。入札の様子や魚の搬入も見学できるとのこと。どんな魚が見られるのかな~と思って行ってみると……
銚子漁港第1卸売市場

魚が1匹もいない。競り後のお掃除中

あちゃ~!(笑)。

時刻は10時。市場の朝は早いですもんね。見学は8:00〜11:30、活気のある早めの時間帯には主にマグロがズラッと並び、100kg級のメバチマグロなど、迫力ある大型魚が見られるそうです。

「大漁のマグロがここに!」と妄想フィルターを通して眺め、敷地内にある海鮮料理の「万祝(まいわい)」さんでランチとしましょう。
まいわい丼

人気NO.1の「まいわい丼」(税込1,980円)

中トロ、ボタンエビ、スズキと、全て銚子産のお刺身が丼からこぼれるようにのっかります。「その日によってネタが変わるよ」と大将。新鮮で溶けるような海鮮丼に大満足です。

外川駅

渋さMAXの木造駅舎と、デハ801

銚子電鉄の風景

銚子電鉄がある風景。沿線の畑にはキャベツがどっさり

観音駅から再び列車に乗って、広大なキャベツ畑を車窓に眺めながら約16分。終点の外川(とかわ)駅に到着しました。
外川駅

赤い丸型ポストが似合いすぎる駅

港町にピッタリの激シブ木造駅舎で、ドンッと構える姿にオーラを感じます。運賃表や時刻表は手書きで、天井から吊られた風鈴がちりんちりんと音色を奏でていました。全てにおいてパーフェクトな「THE ローカル線の駅」です!
デハ801

ツートンカラーのデハ801

ここには、以前走っていた「デハ801」という車両が無料公開されています。愛媛県の伊予鉄道で走ったあと、銚子電鉄に譲渡されて25年間、主力車両として活躍しました。現在は、休憩所としても利用され、旅人をノスタルジックな車内で迎えます。一緒にいて癒される車両ですね。
デハ801

デハ801車内

絶景の宿 犬吠埼ホテル

日本一早い日の出、真っ赤な朝日に感動!

外川駅から約3分、1駅戻った犬吠駅から徒歩約7分の「絶景の宿 犬吠埼ホテル」にチェックイン。ここが本日の宿です。
絶景の宿 犬吠埼ホテル

入り口で、可愛いペンギンがお出迎え

銚子電鉄沿線で宿泊するときは必ずここにするほど好きなホテルで、今回ですでに9度目。その理由は、名前の通り絶景に浸れるからです。

客室からはもちろん、天然温泉の露天風呂からも太平洋が一望できます。日中はキラキラと光る白波、夕方は夕日がオレンジ色に太平洋を染めて、夜は灯台の光が幻想的な眺望の一押しホテルなんですよ。

そして夕食もこんなに豪華!
夕食

11品目が並びます

マグロ、金目鯛のお造りから始まって、海鮮コラーゲン鍋、牛の陶板焼きなど、とっても豪華なお料理にビールもすすみます。はぁ~幸せ~!

さて、関東最東端の犬吠埼は、山頂・離島を除き「日本一早い日の出」が見られる場所でもあり、お正月の初日の出のときには、JR新宿駅を夜中の2時台に出発する臨時列車「犬吠初日の出号」も走ります。

日の出後の犬吠駅発銚子駅行きの「上り列車」乗車時には、祈祷を受けたJR銚子駅と銚子電鉄、銚子観光協会の「開運職員」による「上り銚子でハイタッチ!」会も行われています。

そこで、私も日本一早い日の出を見るために早めに就寝。そして翌朝6時31分。

日の出

客室から日本一早い朝日を拝む

真っ赤な朝日が水平線から昇ります。これは感動!

犬吠テラステラス

絶景すぎ、オシャレすぎ、映えすぎ!

ホテルをチェックアウトして徒歩約5分、カフェやお土産屋さんが入った複合施設、「犬吠テラステラス」にやってきました。

犬吠テラステラス

真っ白な外観と大きな灯台と青空は、ヨーロッパの港町みたい。目の前には太平洋が広がって、大きな窓越しに眺めながらランチタイム、カフェタイムが過ごせます。

そしてなんといってもスゴイのが2階!
犬吠テラステラス2階

これぞインスタ映え。映え映え映え!

海に面してハンモックが並び、寝っ転がりながら絶景を堪能できるんです。ここに来た誰もが、「わぁ~♪」と歓声を上げていて、大人も子供も楽しめる空間になっています。

真冬でもコートを脱いでぬくぬくと海を眺められるなんて最高ですよね。ここ、本当にスゴイのでぜひ寄っていただきたいです。私はあまりの心地よさに、気付けば2時間ものんびりしてしまいました。

地球の丸く見える丘展望館

地球は本当に丸かった!

犬吠テラステラスから歩いて約30分。水平線をぐるっと360度見渡すことのできる「地球の丸く見える丘展望館」へやって来ました。

エレベーターで3階まで昇って外に出ると……
地球の丸く見える丘展望館

息を呑む絶景ってこういうことだと思う

青い大きな空と、青い太平洋、その境目の青い水平線。たくさんの青色が視界に飛び込んできました。本当に地球が丸く見えて、その景色の中を銚子電鉄の車両が小さくコトコトと走っていきます。

そんな銚子電鉄は、財政難を打破するためにさまざまなアイデアを試み、お菓子などの新商品も大ヒット。2020年夏頃には、映画『電車を止めるな!〜呪いの6.4㎞〜』が公開されます。この映画には、私も出演させていただいています。

旅人を全力で楽しませてくれる、日本一のエンタメ列車。ここは、幸せの宝庫です。
銚子電鉄 竹本勝紀社長

銚子電鉄の竹本勝紀社長はダジャレが大好き

今回お世話になった銚子電鉄の竹本勝紀社長。私が乗車していると知り、お見送りに来て下さいました。ありがとうございました、また来ます!

東京駅

掲載情報は2020年1月28日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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びゅうたび

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