「自宅と会社がゆるーい下り坂になる」電動自転車通勤で分かったこと5選

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「オサダさん、自宅、高円寺でしたよね? 会社まで何キロくらいあります?」
ある日、編集長が唐突に話しかけてきました。

「うーん、確か、12~13キロだったと思うんですけど」

「なるほど……。んじゃあ、1週間ほど自転車通勤してみてください

読んでいて意味が分からないかもしれませんが、やりとりは事実です。ガジェット通信編集部ではちょくちょくある事です。

さて、事の詳細を聞いてみるとどうやら「最新型の電動自転車を借りられるので、乗ってみて欲しい」「なんなら、1週間ほど通勤してみて」ということでした。 電動自転車とは言え、いきなり自転車通勤て唐突だろ。(でも「最新型の電動自転車」は正直、気になる!)

当初はあまりの唐突さにやれやれ、って感じだったんですが、この電動自転車での通勤には人生観が大きく変わりかねない体験が待っていました

今回の相棒たる“最新型の電動自転車”は、ブリヂストンサイクルの電動クロスバイク『TB1e』(ティービーワンイー)。発売は2月上旬予定とのことなので、取材時点では世に出ていないバリバリの最新機種です。

ただこの『TB1e』、“電動クロスバイク”を名乗るだけあってこれまでの“電動自転車”とは一線を画する特徴がありました。自転車通勤体験の前にざっと『TB1e』がどんな自転車なのかご紹介したいと思います。

『TB1e』のすごいところ

走りながらの自動充電! アシスト航続距離が異常に長い

『TB1e』が1回の充電でアシストしてくれる「航続距離」は、最長でなんと130㎞
20万円以下の電動自転車で航続100㎞を超えるモデルはほぼありません129,800円(税別・メーカー希望小売価格)という価格帯ではズバ抜けたスペックとなっています。

この航続距離を支えているのは「走りながら自動充電」機能。走行中にペダルを止めるか左ブレーキをかけると、モーターが発電して充電を回復してくれるのです。

スポーティーデザインながら初心者でも安心な乗り心地

実は個人的にも常々思っていたのですが、電動自転車でスポーティーなタイプってあまり無かったんで、『TB1e』の実車を初めて見たときは「ああ、これこれ!」って感じたのを覚えています。

今までありそうでなかったクロスバイクらしいデザインですが、ロードバイクと比べてそこまでスポーティー過ぎず、ほどよく落ち着いた良い塩梅のデザインとなっています。

また見た目の良さを備えつつも、安心な乗り心地をサポートする機能、装備も充実しています。

外装7段の変速機、サビづらい「ステンガードチェーン」、パンクやひび割れに強い、長寿命の「ロングレッドタイヤ」、スピードをやさしく抑える安心のブレーキ性能「モーターブレーキ」などなど、スポーツタイプの見た目ながら、初心者にも安心な設計なのです。

通勤、通学に最適なパーツを標準装備

筆者はかつて、友人に譲ってもらったガチなロードバイクに乗っていたことがあるのですが、軽快高速な反面、「無駄を省いた乗り物」だからこその制約もありました。たとえばそこそこ重いチェーンロックを持ち歩かないといけない点、スタンドが無いので駐車のときは立てかけられるガードレールや壁を探さないといけない点、ドロヨケが無いので汚れが背中に一直線に入ること等々。しかしロードバイクはそういう哲学の乗り物です。

とはいえ、通勤通学にはやっぱりスタンドや簡単なロック、ドロヨケなどは欲しいところ。『TB1e』はスポーティーな見た目のまま、サイドスタンドサークル錠ドロヨケ、コンパクトなのに明るいLEDライトなどが標準装備されているので、実際に乗ってみてかなり重宝しました。今回はつけていませんが、その気になればオプションパーツとしてカゴも付けられます。

まずは乗ってみる

特徴を確認した上で、実際に乗ってみて気づいたことを記してみますね。

長時間でも疲れない

筆者の自宅にはシティサイクル(いわゆる“ママチャリ”)タイプの電動自転車があります。子供を乗せられるシートが付いてて重心が低い車種です。カゴもあるし子供も乗せられるし電動アシストでスイスイ進めるので、結構いいことづくめです。

「こんなに便利だから通勤にも使えるんじゃないか」と思って一度試したことがあるのですが、どっしりと腰を下ろしたままで1時間ほど運転すると、結構疲れるんですよね。

それを踏まえた上での今回の『TB1e』。まずベースがスポーティーデザインなので長時間の運転でも楽! これ重要ですね。

モード別の乗り心地

モードは「エコモード」「オートモード」「パワーモード」の3種類
3種類のモードで航続距離は異なります。

エコモード130㎞
オートモード 90㎞
パワーモード 54km

まず、乗ってみて思ったこと。エコモードとオートモードでそこまで大きく変わる印象は無かったのですが、ちょっと疲れ気味の帰り道なんかはオートモードの方が楽ですね。普段はエコモードで全然良さそうです。
坂道長いなー、なんて時にパワーモードで押し上げてもらっていました。

自動充電

こがずにペダルを止めると、残量メーターがくるくると表示され「自動充電中」であることを教えてくれます。「おお!充電されているぞ」という実感があります。
慣れてくると「この上り坂はパワーモードでしのいで、下り坂で充電いけるな」などと考えながら乗っている自分がいました。
効率よく走るための思考が、ゲームじみた楽しみにもつながります。

ちなみにこちらの画像は高円寺の自宅から秋葉原の会社までの道のりです。片道約13kmの50分弱、そんなことを考えながら楽しく走りました。

漕ぎ出しの軽さ

漕ぎ出しのパワフルさはさすがでした!

かつて乗ったことのあるロードバイクなんかだと、スピードに乗せるまでのエネルギーには少し気を使いました。止まって進んでの細かい繰り返しはあまり得意とは言えません。

『TB1e』がスポーツタイプだからこそ気づいたと言えるのですが、ロードバイクと比べて赤信号や渋滞、一時停止からの漕ぎ出しがものすごく楽でした。出勤前にそういった細かいストレスから解放されるのは大きかったですね。

基本装備の安心感

ロードバイクに乗っているときに気になることのひとつが路面状況。タイヤが細いので、ちょっとした段差に高速で飛び込まないよう注意を払いながら運転する必要もあります。
『TB1e』の場合、それなりに太さがあってパンクに強いタイヤを使用している安心感もあり、そこまで路面状態に対してナーバスにならずに済みました。

また、途中でちょっと寄りたいところがあった時なんかにササっと停められるサイドスタンドとサークルロックは想像通り便利でした。雨の日にも乗ってみましたが、ドロヨケあるのはやっぱり大きいですね!

充電が減りにくい

帰路、運転していて気付けばもう大久保、そして中野。普段、電車から見ている駅を自転車で通過するのは不思議な感じがしますね。「そっかー、もうここまで来たかあ」、なんて思いつつ、手元の残量表示に目を落とすも……充電してからなかなか減らない。電池の消費がとにかく緩やかすぎて焦るレベル。

それでも「ちょっとしんどいな」という坂道なんかでパワーモードを多用すると そこそこ減少するので、「お、ちゃんと消費するんだ」と逆に安心したくらいです(笑)。

バッテリーがもしゼロになったら?

「バッテリーが切れたらどうなるんだろう」
電動自転車である以上避けられない疑問と不安が湧いた筆者、試しにスイッチを切ってみることに。……けれども、変速切り替えながら乗ってみると普通のスポーツタイプの自転車として全然イケました。「なんだ、いざとなったらこれでも大丈夫だなぁ」と逆に不安がなくなりました。

電動自転車で通勤してみて気付いた事5選

“ほどよく”運動不足解消

『TB1e』で通勤すると「自宅と会社がゆるーい下り坂になる」感じでした。アシストがある分、平坦な道が軽やかに、登り坂がようやく普通な道になる印象です。

運動不足が解消される実感はあるのですが、通勤前で一番重要だったのが汗をかいたり「疲れない」ということ。ウォーミングアップのストレッチみたいな感じで、快適に会社に到着できました。日々、こうしたスキマ時間で体を動かせるのはありがたいですね。

行動範囲が自由、移動の中で選択肢ができる

基本は会社と自宅の往復なのですが、色々な基準で自分の好きな経路を選べることに気が付きました。
ひたすら最短距離や効率のいいルートを追うのもいいですし、好奇心を頼りに面白そうなお店のある方に寄り道することもできます。
「こんなラーメン屋あったのか」なんて体験はこれまでの電車通勤では無かったことです。

また、相性が良いなと感じたのは食べログアプリでした。知らない土地でのお店選びをするときに高い機動力を発揮しました。

今回は自由度の高さを活かして、朝食に老舗有名店の肉まんを買ってみたり、仕事帰りに見かけた銭湯にそのまま寄って、あつ湯と水風呂の交互浴してから帰宅、なんてこともしてみましたがかなり最高でした!

ポケモンのタマゴなど位置情報系のゲームがめちゃはかどる

『ポケモンGO』のタマゴをかえすのに、通勤自転車はかなり有効です。電車や自動車に比べて程よい移動スピードな分、効率が良いと思われます。

また、今回試してはいませんが『ドラクエウォーク』の歩数カウントや、車で行きづらい目的地への気軽な移動にも使えそうです。位置ゲーのガチ勢にも『TB1e』はかなり心強い味方になりそうです。

公共交通機関のスケジュールに縛られない

電車通勤をしているとよくあるのが、朝の電車遅延。外的要因な分、自分ではどうしようもないことが多いです。
今回の自転車通勤で良かったことの一つが、この時間的制約からの解放でした。ゆとりをもってスタートさえしておけば、到着時間に大きなブレが無いので閉塞感やストレスは少なくなるなあ、と実感しました。

もちろん突然の雨天などもありえますが、雨ガッパをリュックに入れておくだけで不確定要素がかなり減りますね。

思考が自由になる

ゆとりのある状態で自転車を運転してみることで、電車で揺られる時間とは違った過ごし方だなあ、ということを改めて思えました。同じ通勤という行為でも、「どちらの道に行くのか」という選択肢が与えられるだけで自分の周囲の情報の入り方が全く違ってきます。
そして日に当たりつつ体を適度に動かしての移動は、潜在的な刺激も増えるようです。ふとしたタイミングでアイデアが浮かぶこともしばしばありました。自転車通勤であれば、そんなタイミングでファミレスに飛び込んでのノマドワークも可能です。
スマホを見ているときとはまた別の、解放された状態だからこその“気づき”がありました。

『TB1e』での自転車通勤・総評

1週間乗って感じたのはとにかく「自由度が上がる」、「トータルでストレスが少ない」ということでした。

いつもの通勤なのに、漕ぎ出せば坂道のように気持ちよく進んでいく体験は貴重です。ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、これまで自分を取り巻いていた世界が変わって見えました。
車やバイク、電車とは違う快適さが自転車通勤にありますし、なにより自分の体を使う気持ちよさを得られました。

さてさて、いかがでしたでしょうか。筆者は電動自転車というワンアイテムだけで、まさか通勤に自由と快適な時間が加わるとは思ってもみませんでした。

人生観の変わるかもしれない自転車通勤、あなたもいかがですか?

TB1e(ティービーワンイー)公式サイト
https://www.bscycle.co.jp/TB1e/

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オサダコウジ

慢性的に予備校生の出で立ち。 写真撮影、被写体(スチル・動画)、取材などできる限りなんでも体張る系。 アビリティ「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」 「寒い場所で耐える」「怖い場所で驚かされる」 好きなもの: 料理、昔ゲームの音、手作りアニメ、昭和、木の実、卵

TwitterID: wosa

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