テレビ番組の撮影に欠かせないロケ弁のシビアでチープな現状

access_time create

テレビ番組の撮影には、ロケ弁が欠かせません。ロケ弁とは「ロケ(撮影)関係者が食べる弁当」のことです。芸人やタレントがロケ弁をネタにすることがあるので、ご存じの人もいることでしょう。

1990年代にバラエティー番組に素人として出演し、ここ最近になってまたテレビに出演したD子さんはこう語ります。「初めてテレビに出た頃はロケ弁がとても豪華でした。二段になっている幕の内弁当には、大きな海老も入っていたのです。ですが最近出たテレビのロケでは、そこらへんで売っている390円くらいの弁当でした」。

D子さんのいうとおり、ロケ弁は2000年代からどんどんチープなものになってきています。以前は、スタッフや出演者の人数よりも多くロケ弁を注文していました。もったいないので、撮影が終わってロケ弁を持ち帰る人がいました。

それでもロケ弁が余るので、仕方なく破棄している事もよくあったのです。ロケ弁が足りなくて関係者に怒られるより、余らせて破棄する方が無難だったのです。ですが最近の撮影はそうもいきません。お金をできるだけ節約しなくてはならないからです。

スタッフと出演者の人数ピッタリしかロケ弁を注文しません。念のため2個くらいは多く注文する事もありますが、ゴールデンタイムの番組だとしてもロケ弁は人数分しか注文しないことが多いのです。これも不景気の影響ですね。

しかしそうなると、こんなトラブルが発生します。勝手にロケ弁を2つ食べるスタッフやタレントがいるのです。そうなると、誰かが食べられなくなります。誰かひとりくらいは食べないヤツがいるだろうと予想して、2つ食べてしまう人がいるわけです。困ったものです。

※この記事は、ゴールドラッシュの「pinky」が執筆しました。[リンク]

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. テレビ番組の撮影に欠かせないロケ弁のシビアでチープな現状
access_time create
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。