遅くなったが箱根駅伝を振り返ってみる

箱根駅伝
1月2、3日に「第96回東京箱根間往復大学駅伝競走」が行われた。遅くなったが箱根駅伝を振り返っていきたい。まずは青山学院大学が2年ぶり5度目の優勝を果たし、やっぱり青山は強かったという印象を見事に世間に与えた。そして、とにかく今年は「超高速レース」という展開だった。
その証拠がこの区間新記録ラッシュだ。
今年の区間賞
1区:米満怜(創価大)1時間01分13秒2区:相澤晃(東洋大)◎ 1時間05分57秒3区:ヴィンセント(東京国際大)◎ 59分25秒4区:吉田祐也(青山学院大)◎ 1時間00分30秒5区:宮下隼人(東洋大)◎ 1時間10分25秒6区:館澤亨次(東海大)◎ 57分17秒7区:阿部弘輝(明治大) ◎ 1時間01分40秒8区:小松陽平(東海大)1時間04分24秒9区:神林勇太 (青山学院)1時間08分13秒10区:嶋津雄大(創価大) ◎ 1時間08分40秒 ◎…区間新記録
今話題になっているピンク色の厚底シューズ「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」の力の影響もあると思うが、多くの学生たちがこの大会で好記録を狙いに行った結果だと思う。
そのための努力は並大抵ではないだろう。
さて、時間も大会からも時間がたっているので細かい情報をお伝えするのではなく。今大会で印象に残った選手を上げていきたいと思う。

東京国際大2区「伊藤達彦(4年)」

東京国際大を初のシード権に導いた選手の一人。2019年に急成長を遂げ大学生のオリンピックとも呼ばれるユニバーシアードでハーフマラソンの銅メダルを獲得、箱根駅伝の予選でも日本人トップの成績を残している。伊藤は同じ種目でユニバーシアード金メダル獲得した東洋大学「相澤晃」と共に激走、真っ向勝負を挑んだ。後ろから相澤に追いつかれた伊藤は相澤の背中について体力を温存するのではなく、並走し2人の力で引っ張り合いタイムを上げることを選択した。結果は相澤に軍配が上がったが、大きく突き放されることはなく東洋大学から8秒差で襷をつないだ。
今大会で最も心を熱くさせてくれた選手でした。まだまだ成長できる選手だと感じている。

青山学院大2区「岸本大紀(1年)」

駒澤大学3区「田澤簾」がスーパールーキーとして注目されているなかで、青山のルーキーが大きな仕事をやってのけた。今回は高速レースを想定していたのか、2区を走ると予想されていた青山学院のエース・吉田圭太(3年)は1区にエントリー、2区に抜擢されたのがルーキーの岸本だ。もちろん箱根駅伝のどこかの区間で必ず走るとは思われていたが、エースが集う花の2区に抜擢。7位で受けた襷をじわりと詰めて、先頭集団追いつき、ずっと各校のエースの背中について不気味な存在だった。先頭集団にいれば理想、離されても首位が目に入る位置にいれば合格点といっても良かっただろう。しかし残り1kmを切りラストにスパートを仕掛け、先頭で襷を渡した。しかもその記録は2区の1年生区間最高タイム「1時間7分3秒」だった。
これで今後3大会は青山学院の2区は安泰だろう。

最後に

新記録が多すぎて、紹介しないといけないような選手はたくさんいるのですが、今回はライターが特に印象に残った2選手を紹介しました。今年も熱い戦いでした。常にTOP3に入るような東洋大学がギリギリでシード権の10位だったり、今年の東海大学、数年前の明治大学のように黄金世代と呼ばれても、簡単に勝てないのが駅伝なんだなと改めて実感しました。
ちなみに個人的なMVPは東海大との差を大きく縮めさせなかった青山学院大8区の「岩見秀哉(3年)」にあげたいと思います。

そして、今年のニューイヤー駅伝、箱根駅伝を沸かせたランナーたちが集まる「第25回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」が19日に開催されるのでそれも楽しみだ。

(Written by ユーサク)

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