写真も動画もこれ一つでOKのフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」

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ポケットに入るフルサイズミラーレスカメラ

2019年7月11日に発表されたSIGMAのフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」は、世界最小、最軽量のフルサイズミラーレスカメラとして、多くのカメラファンの関心を集めました。同年10月25日の発売日以降、好調な売れ行きを見せ、家電量販店などのカメラ販売ランキングでは、SONYやキヤノンなどの大手カメラメーカーをおさえて1位にランクインしたこともあるほどです。SIGMAといえば、独特の色調や深みのある描写が得られるFoveonセンサーですが、fpには採用されず他社のカメラ同様ベイヤーセンサーを採用しており、一部SIGMAファンがざわついたという話も聞きました。

しかし発売前後のメディアによるレビューや、発売後のユーザーによる感想をみるとその評価は概ね良好で、それが販売を後押ししたともいえるでしょう。筆者も、年末に思い切って購入し、出張や帰省など荷物が限られた旅にも持参して活用しました。

高い拡張性を持つシステム

SIGMA fpが採用するLマウントは、ライカが開発し、SIGMA、パナソニックが参加するLマウントアライアンスによって、各社のレンズ、ボディが相互に使用できるものです。そのほかに、SIGMAのキヤノンEFマウント用レンズ、SIGMA SAマウント用レンズが、マウントコンバータによって使用できます。また、SIGMAのシネレンズもマウントコンバータによって使用することができます。

そのほかに、リグやフォローフォーカス、レビューモニターなどを組み込んでfpをシネカメラのコアシステムとして使うなど、コンパクトなスナップシューティングカメラから本格的シネカメラまで幅広いシステム拡張が見込まれまれています。SIGMAによってCADデータも公開されており、サードパーティメーカーが自由にオプションアイテムを設計、販売できるのもユニークなところです。

動画と静止画をワンタッチで切り替え

SIGMA fpは、電子シャッターのみであったり、スチルカメラとしてはやや物足りない仕様に感じますが、ではスチルカメラとして不十分な性能かというとそんなことは全くありません。さらに、ミラーレスカメラや一眼レフカメラでは動画機能が時として物足りないという機種もある中で、SIGMA fpは動画撮影機能も充実しています。

ボディ上部(いわゆる軍艦部)には、動画撮影のためのシネモードと、静止画撮影のためのスチルモードを切り替えるスイッチがあります。録画ボタンと、シャッターボタンも独立しており、一つのボディで動画と静止画どちらもきちんと対応してゆくというメッセージを読み取れます。モードを切り替えると液晶画面のインタフェースも、動画モード、静止画モードに最適化されたインタフェースに切り替わります。現時点のファームウェアでは実現していませんが、将来的には録画中の静止画キャプチャーなどもできるようになるとのことです。

タッチパネルでフォーカスポイントを設定

背面の液晶ディスプレイは、タッチパネル操作が行えるようになっています。設定ボタンなども使いやすい配置になっており、タッチパネルとあわせて使いやすい操作性です。オートフォーカスは、瞳AFや顔認識なども効きますので、日常使いでも気軽に撮影を楽しむことができます。撮影画像の再生画面では、ピインチイン、ピンチアウトで拡大縮小するなどタッチパネルならではの操作感も得られます。

他社のカメラでは当たり前の機能も多いですが、SIGMAのカメラでここまで使いやすく仕上がっている、というのは画期的な事かと思います。

マウントコンバーターで楽しみ方無限大

SIGMA、ライカ、パナソニックの3社は、共通のマウント規格を採用するLマウントアライアンスの締結を、2018年に発表しました。SIGMA fpは、SIGMAにとってLマウント採用の最初のミラーレスカメラといえます。SIGMA製のLマウント対応レンズに加え、ライカやパナソニックの発売するLマウント規格のレンズも使えるので、新マウントのミラーレスカメラにありがちな「ボディを買ったはいいが必要なレンズがない」、という事態も避けられます。また、マウントコンバータ「MC-21」によって、SIGMAがキヤノンEFマウント用に販売してる一眼レフ用レンズも使用することができるので、それも含めると対応レンズは一気に増えます。これにより、当面の間必要なレンズには困らないといえるでしょう。

AirPods Proのレビュー記事では、SIGMA 105mm F1.4 DG HSMのEFマウント版を、マウントコンバータMC-21を介してSIGMA fpで撮影しました。

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