のんべえライターがご案内!山梨の極上ワインと絶品グルメ
こんにちは! のんべえライター・ふつかよいのタカハシです。
365日中300日は飲酒しているのではないかという私ですが、実はグルメも大好き。酒に合うアテを考えるだけで胸が高鳴ります……!
ちなみに「山梨県」と言えば? そう、ワインですよね!! いやー、ワイナリー巡りとかしたかったんですよ。年末に酒尽くしの旅なんて最高ではないですか?
今回は、私と同じ酒飲みの皆様だけでなく、おいしいごはんやスイーツが大好きなあなたにも届けたい「山梨県で絶品グルメと極上のワインを楽しむゆったり週末旅」をご紹介します!
新宿駅
都内から1時間30分で現実逃避
まずは、JR新宿駅から特急かいじに乗り込みます。途中でJR勝沼ぶどう郷駅を通過してからは、ぶどうや桃の果樹園などの田園風景が広がります。目的地のJR石和温泉駅まで1時間30分ほど。
E353系、凛々しい見た目
石和温泉駅
駅前にある足湯に浸かって心までほっこり
あっという間に石和温泉駅に到着! まずは足湯に浸かってゆったり。駅改札を出て数十秒の「石和温泉駅前公園あしゆ」は、地元の方々にも愛される人気スポット。源泉を42度ほどまで薄めているためゆっくり浸かれて、じんわり体が温まり、癖になります。屋根付きなので、雨でも濡れないのが◎。
いざ、足湯に浸かります
何も考えずに目の前に広がる青空を眺めていると、ほっと心が落ち着きます。一緒に足湯に浸かる方々のお話や鳥のさえずりをBGMにうとうと……。プチ読書もよいかもしれません。
あったか〜い
そば切り いしやま
馬刺し、甲州名物の鳥もつ付きの豪華ランチ
のんびりしていたらお腹が空いてきたので、ランチを求めて石和温泉駅から歩くこと約10分。「そば切り いしやま」の看板が目に入ってきましたよ。国産のそば粉を使用した手打ちそばにあわせるのは、こだわりの出汁を使ったそばつゆ。加えて甲州グルメも存分に楽しめるとあり、店内は大盛況!
ででんっ! 見よ、このボリューム
馬刺しに甲州名物の鳥もつ、天ぷら、ざるそばが楽しめるセット「いしやま御膳」をオーダー。自家製の甘いタレが効いた軟らかなもつをいただきつつ、つるりと喉を滑り落ちるしなやかな食感のそばを楽しむ……。嗚呼、なんて贅沢なひと時なのでしょう。
ピーチカフェなかにし
優美な桃パフェにうっとり
「そば切り いしやま」からタクシーで移動すること10分(バスの本数が少ないためタクシー移動がおすすめ)、「中西農園・ピーチカフェなかにし」に到着。デザートは別腹の私、新鮮な桃を使った美しいパフェが食べられるとの噂を聞きつけて、気になっていたお店です。
赤ワインが効いた大人の味わい
オーダーしたのは「3種の桃パフェ」。バニラアイスと生クリームのまわりを彩るのは、白桃とネクタリン、白桃の赤ワイン漬けの3種類。その下にラズベリー、プラム、ぶどう、ワインゼリーを重ねた宝石箱のような仕上がりです。
カフェを営む「中西農園」では、軟らかくてジューシーなもの、固めでしっかり果肉の味が感じられるものなど、年間約30品種の桃を栽培しており、時期によって味わえる桃が違うのだとか。
「果物離れが進んでいるけれど、うちでは本物の桃が味わえる。わざわざ来てもらうからには、後悔させないよ」と語るのは、桃栽培を始めて50年以上の中西一(なかにしはじめ)さん。その言葉に裏打ちされた極上の味わい、ぜひ試していただきたいです。
ホテル八田
食道楽な1日目の〆は、ワイン風呂に会席!
1日目の締めくくりは、ワイン風呂でゆっくり体を休めようと思います。ピーチカフェなかにしから、再び石和温泉駅方面にタクシーで約10分、「ホテル八田」に向かいます。
笑顔で出迎えてくれたスタッフの方に案内されて、部屋へ。丁寧に入れていただいた温かいお茶をすすってほっとひと息。荷ほどきをした後は、いざ温泉へ!
ほんのり甘い香りでリラックス効果も抜群!
本館7階にあるホテル八田の名物「展望ワイン風呂」は、何と赤ワインからつくられた本物のワインエキス入り。濃いピンク色の見た目がインパクト大! アルコールは除いてあるので、お酒が飲めない方でも安心です。ワインエキスの効果を最大限に活かすべくぬるめの温度設定をしているとのことで、長く浸かれます。温泉を出た後は体の芯までぽかぽかに。夜入浴すると、街の夜景が一望できるのもポイント。
癒しの湯(女性露天風呂)写真提供:ホテル八田
西館1階にある「癒しの湯」では内湯・露天風呂ともに楽しめるので、「朝一番風呂も良いなあ」などとほくそ笑みつつ夜ごはんの会場へ。
彩りが豊かで見た目にも楽しめます
部屋ごとに割り当てられた個室で、豪華な会席がいただけます。地元の新鮮な食材を活かしたヘルシーでやさしい味わいのものばかり……。都会で疲れ切った心がゆっくりほどけてゆきます。お酒も進む進む。
ビールの中瓶を開けたので、酔っ払ってしまいました。ふかふかの布団でおやすみなさい……。
陽が差し込むガラス張りのロビー
7時に起床し、朝食。ビュッフェ形式で地元名産品も含めた好きなものをたくさん食べられるのが嬉しいところ。少し時間が空いたので、朝風呂に浸かりました。朝の清涼な空気に、身も心もぐっと引き締まります。風呂から上がったら、庭園を眺めながらロビーでほっとひと息つくのも至福のとき。
ルミエールワイナリー
ワインタクシーで老舗ワイナリーツアーへ!
ホテルをチェックアウトし、今日は1日ワインツアーです!
ワイナリーを回遊するには、「やまなしワインタクシー」がおすすめです。やまなしワインタクシーは、乗車場所から好きなワイナリーをまわってくれるタクシーです。飲むことを考えると公共交通機関で巡りたい……とはいえそれも至難の業。タクシーであれば自由に動けて飲めるのが嬉しい。また、人数にかかわらず定額制なので、大人数で使用するのがお得です。
まずはホテルからタクシーで約15分。到着したのは1885年創業の「ルミエールワイナリー」。こちらで事前予約制のワイナリーツアーに参加します!
一面のぶどう畑に目を奪われます
ルミエールワイナリーで栽培しているぶどうの品種は、日本固有のものから海外のものまでさまざま。それぞれの品種や苗木の性質によって栽培方法を分けているのだそう。
夏から秋にかけては、収穫や仕込みの様子も見ることができます。
今回は仕込みを終えた醸造棟を見学(写真提供:ルミエールワイナリー)
注目すべきは、国の登録有形文化財に指定され、1901年に造られた「石蔵発酵槽(いしぐらはっこうそう)」。ステンレスタンクがない時代、ここでぶどうを発酵させてワインをつくっていたそう。今でも年に1度、当時と同じ方法でワインをつくっているのだとか。
写真提供:ルミエールワイナリー
まるで秘密基地のような石蔵発酵槽。
地下セラー
ショップでは、辛口の白ワイン「甲州 シュールリー」、甘口の白ワイン「フレール ミルズ」、ライトボディの赤ワイン「石蔵和飲」を試飲させていただきました。特に、石蔵発酵槽でつくられた「石蔵和飲」は見学してきたばかりということもあり、おいしさもひとしお。
矢作(やはぎ)洋酒
こだわりの無添加ワインを
先代からの歴史あるワイナリー
ワインの知識を得たところで、次は、ルミエールからタクシーで約5分の「矢作洋酒」へ。添加物を一切使用していない無添加ワインを販売する、こだわりのワイナリーです。
蔵元直売のワインが多いため、品薄になると店頭でしか手に入らないこともあるとのこと。「甲斐国一宮赤」と「甲斐国一宮白」を試飲させていただき、白の、そのすっと染み渡る飲み口に驚き……。「甲斐国一宮白720ml」をお土産に購入してしまいました!
癖がなく、自然の旨みが上品な味わいです。原料となるぶどうは、有機肥料栽培に徹した自然農法にこだわってつくっているそうです。
ちなみに、矢作洋酒の取締役社長である向山洋仁さん。何と、このあと訪れる「石和温泉駅観光案内所内ワインサーバ」の導入に携わった方! 「もっと多くの方にワインに親しんでほしい」という想いから導入を目指したものの、日本では珍しい取り組みだったため、関係者の説得が大変だったとのこと……。2010年から6年ほどかけて石和温泉駅の整備事業として進めてきたそうです。
石和温泉駅
駅併設のワインサーバで市内厳選ワインを
胸が高鳴るこのラインナップ!
矢作洋酒から車で約15分、石和温泉駅に戻り、駅に併設された観光案内所にある「石和温泉駅観光案内所内ワインサーバ」へ。
ワイナリーの試飲パラダイスでもはや何杯飲んだかわからない私ですが、ここまで来たら酩酊するっきゃありません! 市内のワイナリー10社がつくる16種類のワインが試飲できる「石和温泉駅観光案内所内ワインサーバ」は、のんべえの最後の砦(?)。タッチパネルでワインの種類を選び、量を決めて購入。
気分によって少なめor多めを選べます
私は、辛口の白ワイン「ジャパニーズスタイルワイン デラウェア」とミディアムボディの赤ワイン「マスカットベリーA」、甘口の「モンテリアロゼ」の3種類を制覇しました。比較的少なめの量なので油断してしまいますが、くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください。
ひとつひとつ手作業で結んでいるそう
旅気分を持ち帰るためにも、お土産は必須。石和温泉駅前のお土産屋さん「富士見屋」に立ち寄り、「桔梗信玄餅」を購入。黒蜜をたっぷりかけていただく、山梨県を代表する銘菓はおさえておいて損はありませんよ!
新宿駅
あっという間の1泊2日山梨旅。絶品ワインとグルメを楽しむ現実忘れ旅になりました。「自分探し」ならぬ「自分忘れ」。日々の雑事をほっぽってゆっくりするのも、たまにはよいかもしれません。
掲載情報は2019年12月24日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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