日本代表3チームも参加 シドニーでイマジンカップが開催! ところでこれって何の大会?
6日17時30分(日本時間18時30分)からオーストラリア、シドニーにて『Imagine Cup』がスタートした。6日から10日まで行われる本大会、オープニングセレモニーではオーストラリアの閣僚や前回優勝者(既に起業している!)からのエール、更にノキアからは本選出場者全員に『NOKIA Lumia 800』がプレゼントが発表・その場で配布され、歓声が上がった。しかし、そもそも『Imagine Cup』とは何なのか?今回はその点を紹介してみたいと思う。
世界中の学生を対象とした一大プロジェクト
本大会の主催であるマイクロソフトによるコンセプトは「テクノロジを使って今日の世界に変化を起こしたいという情熱、想像力をもった学生を応援する」といったものだ。在学中に起業したビル・ゲイツ氏自身がそうであったように、学生へのチャンスを促すのが大会の趣旨だ。世界中の各地(過去には横浜でも行われた)で開催されて来た『Imagine Cup』だが、10回目となる今回はここシドニーが舞台となる。
種目は大きく2つ、ソフトウェアデザイン部門とゲームデザイン部門
本大会で行われる部門は大きく2つに分かれる。それがソフトウェアデザイン部門とゲームデザイン部門だ。どちらにも共通するテーマとして「世界の社会問題を解決する」が設けられ、具体的には”貧困と飢餓”や”幼児死亡率の引き下げ”、”HIV等の疾病の蔓延対策”、”環境保全”などなどを学生達が向き合い、解決策を提案する。”提案”と書いたが実際の審査ではアイデアだけではなく、解決方法や実現のためのビジネスモデルなども要求されるため、絵空事ではない”提案”が必要となる。またその提案自体を学生自身がプレゼンテーションするための能力もまた審査対象だ。
参加後には劇的なチャンスも
世界180を超える国と地域から35万人以上の参加者が集まったこの大会で勝ち残るのは並大抵のことではない。しかし、逆に言えばその頂点に立てば起業のチャンスも大きいのだ。例えば2004年大会に優勝したフランスチームは2008年に人気ソーシャルゲーム会社『kobojo』を起業。1年間で650万人のユーザーを集め、また日本では2010年にインデックス・ホールディングスと業務提携なども行うなど活発に活動している。マイクロソフトによる支援は勿論厚いが、決してそれだけではなく、ここで注目を集めたテクノロジやソリューションを基に多くの起業家が生まれている。本大会のオープニングスピーチ内で「次のマーク・ザッカーバーグ(facebook創業者)は君達だ」といった旨のエールが送られたが、決してそれは大げさなリップサービスではないのだ。
日本からは3チームがシドニーに
もう1つ忘れてはいけないのが今大会に3組の日本代表チームが参戦している点だ。東京工業高等専門学校のチーム「Coccolo」、トライデントコンピュータ専門学校のチーム「Team*Blossom」、バンタンゲームアカデミーのチーム「Esperanza」だ。「Coccolo」はソフトウェアデザイン部門に、「Team*Blossom」と「Esperanza」はゲームデザイン部門にエントリーしており明日のプレゼンテーションで発表を行う。本3チームに関しては続報を待って頂くとして、世界の、それもトップレベルの技術を持つ同世代と触れ合いどう感じたかを含め紹介していく予定だ。
インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。
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