藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.36>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、DIY好きな祖父母について語っていただきました。
藤岡みなみ
ふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
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若かりし時の祖父母が作った五重塔。
―DIYの楽園にて。
奈良にある祖父母の家はDIYの楽園だ。
床の間に置いてある五円玉でできている五重の塔のオブジェは、約年前に祖父母が力を合わせて作ったものらしい。
三万五千円ぶんの五円玉を使って、一ヵ月間毎日夜中まで作業して完成させたという。
私が生まれるずっと前からこの家にあるので違和感なく受け入れていたが、あらためて聞いてみると誰に習ったのかなど当時のエピソードが飛び出して面白い。
ふたりがいまの私と同じ年頃に作ったと聞いて、親近感が湧いた。
祖父母のDIY好きはいまでも変わらない。
祖母が縫った浴衣で祖父と。
―みんなで浴衣を着てみる。
今年の夏に親戚同士で集まった時は、みんなで浴衣を着て遊んだ。
これも、祖母が昔自分で作ったものだ。
誰がどの柄を着るか相談したりしてわいわい盛り上がった。
どこかに出かけて行くわけでもなく、家の中で着て集合写真を撮ってすぐに脱ぐ。
浴衣を作った時の話を聞きながら着てみるのが楽しいのだ。
最新作、下敷きステンドグラス。
―DIYでなにかを残していきたい。
最近は色付きの下敷きを切って窓に貼り、ステンドグラス風になったと言って喜んでいた。
斬新な発想力にいつも驚かされる。
家の中でのDIYは、そのまま家族の歴史になる。
私もその時々の感性でなにかを作って残していきたい。
少々忘れっぽくなっても、制作当時の集中した時間が作品の中に閉じ込められて、ふとした拍子にきっと鮮やかに蘇るはずだから。
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
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