“ジャケットを着た人”を狙う殺人犯……その理由は? 異色ファッションスリラー『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』予告編[ホラー通信]

『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』

どエラい映画が来たぞ。

タイヤが無言で(そりゃそうか)殺人を繰り返す奇想天外スリラー『ラバー』で一部に人気を博す奇才カンタン・デュピュー監督の最新作がやってきた! “死のジャケット狩り”を描く異色のファッション・スリラー『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』が日本上陸。

その強烈なあらすじはこちら。心して読まれたし。

夢にまでみた念願の鹿革100%のジャケットを手に入れたジョルジュ。そのジャケットへの深い愛情ゆえに、やがてジャケットと会話ができるようになる。そして彼らの仲は、互いの夢を語り合えるまで深くなっていた。

完璧なジャケットとそれを着た完璧な自分を撮影するジョルジュは、さらなるファッションの高みを目指すために放浪の旅に出る。旅先のバーでジョルジュは映画監督を夢見るウエイトレス、ドゥニースと出会う。

首尾よく彼女を言いくるめ、己の夢と欲望が詰まったジャケット映画の制作を始めるジョルジュだったが、ジャケットへの異常な愛情は徐々にエスカレートしていく。

ある時、鹿革ジャケットの切なる願いを聞いたジョルジュは、”世界でジャケットを着ている唯一無二の男になる”ことを決意。そして、殺人を犯しながら道ゆく人のジャケットを奪う“死のジャケット狩り”を始めるのだった……。

目を疑うあらすじだが予告編は更にブッ飛んでいる。それは、世界的ファッションデザイナー マーク・ジェイコブスの言葉の引用から始まる――スリラー映画なのに。

たっぷりフリンジのついたサイコーな鹿革ジャケットとの邂逅。ジョルジュはある日、“ジャケットの声”を聞く――「俺は世界で唯一のジャケットになりたい」。そしてその願いはジョルジュにとっても共通のものだった――「俺もジャケットを着ている唯一の男になりたい」。それから始まる“死のジャケット狩り”。常に鹿革ジャケットは着ているようだが、狩りのときは返り血対策でレインコートを羽織っているのが微笑ましい。狂ってるけど。

本作は東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋の映画祭『のむコレ3』にて上映。こういう奇異な作品こそスクリーンで観て強烈な思い出にしたいところだが、遠方の方・ご都合の悪い方は首を長くしてDVDリリースをお待ちあれ。

『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』
2019年11月17日(日)より、シネマート新宿&心斎橋にてロードショー!

<「のむコレ3」上映スケジュール>
シネマート新宿:11/17(日)、11/25(月)、11/29(金)、12/2(月)、12/3(火)
シネマート心斎橋:11/24(日)、12/6(金)、1/5(日)

『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』 『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』 『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』

(C) 2019 ATELIER DE PRODUCTION ARTE FRANCE CINEMA NEXUS FACTORY & UMEDIA GARIDI FILMS

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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