のん 追加エピソードは「複雑な気持ちに」と吐露 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ワールドプレミア開催

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第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも日々の暮らしを紡いでいく女性・すずの姿を描き、国内外で70以上の賞を受賞したアニメーション映画『この世界の片隅に』。新たに250カットを超えるエピソードを追加した新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が第32回東京国際映画祭の特別招待部門に正式出品され、11月4日に開催された特別先行版のワールドプレミアに片渕須直監督、すず役ののん、リン役の岩井七世、主題歌を担当したコトリンゴが登壇した。

新たなシーンが追加されたことで、遊女・リンとすずの夫・周作の秘密が描かれることになる本作。

のんは「複雑な気持ちになりました」とすずの気持ちに寄り添いながら、「すずさんにとって、リンさんの存在はとても大きいことがわかるシーンが沢山あります。突然嫁いだ呉でリンさんはすずさんに、絵を描いてほしいと言ってくれたはじめての人。すずさんはもともと自分の中にあるものを認めてもらえたということを心の拠り所にしていました。だからリンさんと周作さんの秘密は、すずさんにとってどこに感情を置けばいいのか、戸惑っている気がしました。リンさんが大切だからこその戸惑いですね」と、追加エピソードで描かれるすずの心境を代弁。

演じる上では「それは複雑な部分で難しいと思ったけれど、スタジオに入って監督に演出してもらって理解していきました。自分自身も気づけることもあって、再び役に挑むことができました」と、「期間を置いてから同じ役に挑むのは初めての経験」と語る収録を振り返った。

単なる長尺版ではなく、これまで目にしていたシーンや人物像にまったく異なる印象を受ける「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、2019年12月20日(金)全国公開。

(C)2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会
(C)2019 TIFF

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よしだたつき

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PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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