セフレと不倫は蜜の味♪

セフレと不倫は蜜の味♪

今回は藤沢数希さんのブログ『金融日記』からご寄稿いただきました。

セフレと不倫は蜜の味♪ (初出:金融日記 2007年5月3日)

昔、いろいろあって消した記事です。
さすがに5年も前に書いた記事なので、今読むとちょっと違和感がありますが、今週のメルマガ*1では「効率的恋愛市場仮説」*2 について論じたいと思っているので、その前ふりとして、ご参考に。

*1:「『週刊金融日記 第8号』23時30分頃送信します!」2012年6月3日『金融日記』
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51909625.html

*2:「効率的市場仮説」2006年3月21日『金融日記』
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/50455315.html

みなさん、こんにちは。
藤沢Kazuです。
ゴールデンウィークも半分が過ぎてしまいましたね。
それにしても、天気がよすぎて、仕事やる気が出ません・・・

さて、今回は「女の間にも広がる恋愛格差社会」を論じようと思っていたのですが、ちょっと趣旨を変えて「(女にとって)セフレと不倫は蜜の味♪」でいこうと思います。

なぜ、これほど多くの女性がセフレや不倫と言った2番目(もしくは2番目以下)の地位に甘んじているのでしょうか?
これは、世間で言われているような「手に入らないものは欲しくなる」と言ったような文学的感情論で説明できるのでしょうか?
生物学や経済学を学び、殆どの人間の行動は遺伝子的なあるいは経済的な利得で説明できてしまうと言うことを信じている僕にとっては、やはり文学的な情緒論ではまったく説得力がありません。

セフレにされていたり、不倫に悩んでいる女性から相談されたりすると、良識のある市民と言う仮面をかぶっている大抵のひとは、そんな相手とはやく別れた方がいいよといいます。
また、女性誌なんかの恋愛相談コーナーでもだいたい同じような回答がなされているようです。
そして、相談する本人も、はやくそんな関係を終わらせて、次の恋を探さなければいけないと思っていたりします。

しかし、まわりのひとも反対して、本人もよくないと思っているにも関わらず、なぜ、これほどまでにおびただしい数の女性が、自らセフレになったり不倫になったりしているのでしょうか?

結論から言うと、セフレや不倫だと平凡な女性でも、見分不相応な普段は手が届かないハイスペックな男性と軽々と付き合えるようになるからです。

僕たちは、幼少期から平等の道徳感を押し付けられてきました。
「世の中には全てのひとに運命の相手がいて、その相手と結婚して一生添い遂げる」みたいな道徳観です。
そして、この道徳観の裏には、すべての男にはそれぞれ違った魅力があるのだから、みんな同じようにすばらしいひとだと言う、隠された仮定が潜んでいます。
例えば、A君は金持ちだけどぶ男、B君はイケメンだけど貧乏、C君はぶ男で貧乏だけど性格がいい、みたいな総合的な魅力度はみな大体同じだと言う仮定です。
もし仮に全ての男が同じ程度に魅力的であるとするならば、確かにセフレや不倫と言う関係は利に適っていません。
男女の数が同じだとすれば、同じ程度に魅力的でフリーな男がいるわけで、その男を独占すればいいだけだからです。

もちろん、こんな道徳観や世間の良識は、社会を安定させるため、あるいは女性をモテない男性にも再分配させるためのただの偽りです。
言うまでもなく、運命の男などどこにもいません。
いるのはモテる男とモテない男だけです。
そして、女にとっての恋愛とは、素敵なひととハラハラしながら付き合うのか、つまらないひとを独占するかの二通りしかないのです。
真実は時に非常に残酷で、大学に偏差値で順番がついてしまうように、男の魅力にも明確な順番がついてしまいます。
イケメンとお金と性格は、世間が思っているほど逆相関ではなく、時に天はひとりの男に二物も三物も与えてしまうのです。
真実はそこにあるのです。作り出さなければいけないのは偽りだけなのです。
例えば「美人は三日で飽きる」と言ったような偽りです。

さて、過半数の大抵の男は-偏差値50以下の男達-は女に困っていて、毎日AVを見たりしながら妄想をしているのですが、一部の男、つまり偏差値70以上の男は、逆に女がたくさんよってきすぎて困っているような状況にあるわけです。

偏差値70以上と言うのは、女にとっては見ているだけで幸せになるとか、セックスがとっても素敵♪とか、金持ちで話が面白くていつも高級レストランと高級ホテルのスイートで楽しませてくれるとか、そう言う世間の女達がぜひともお付き合いさせて頂きたいと願うような男達です。

ここに競争が生まれるわけです。
なぜなら、誰しもが偏差値70以上の男と付き合いたいと思っているからです。
そして、このようなモテる男達の本命彼女や妻になることは、簡単ではありません。
ひとりの男に10人の女が群がっていたら、結果的に9人の女があぶれるわけで、これは簡単な算数の問題です。

しかし、こんなモテる男達といとも簡単に付き合う方法があります。
簡単にセックスして都合のいい女になることです。
例えば、金持ちでセックスもいいIT社長ただし妻子持ちと、なんらかのきっかけでセックスしてしまい都合のいい女を演じていれば、毎週毎週高級レストランと高級ホテルでデートと言うような、庶民には想像も出来ないゴージャスな生活が簡単に実現できます。
また、平凡だけど誠実で独占できている彼氏をキープしておいて、セクシーなイケメンDJのセフレになっておくと言うことも割と簡単にできます。
男は、セックスするだけなら、女の選択に関して非常に寛容になるからです。

要は、不倫やセフレは、恋愛市場で女が自分よりもかなり魅力的な男と付き合うためのひとつの方法であり、誰かから非難されるものでもないということです。
つまらない男を独占するか、モテる男とハラハラしたり時に傷ついたりしながら付き合っていくかは、女の生き方の問題であり、どちらが良くてどちらが悪いと言うものではないからです。

あなたは、ハラハラ派ですか?それとも、独占派ですか?

PS:いつも自分は二番目だと嘆く君へ。
二番目だって、残りの何十人のライバルに競り勝って彼に選ばれたんだから、素敵なことだよ。

(初出:金融日記 2007年5月3日)

執筆: この記事は藤沢数希さんのブログ『金融日記』からご寄稿いただきました。

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