キューブリックに尽くしたアシスタントの目線で描くドキュメンタリー

急死後20年もの時が流れた今なお、世界中に根強いファンを持つ映画監督・スタンリー・キューブリック。

映画『キューブリックに魅せられた男』は、そんなキューブリックの作品に魅せられ、彼のアシスタントになった俳優・レオン・ヴィターリを通して、キューブリックの知られざる一面を浮き彫りにしたドキュメンタリーだ。

多感な時期に『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』に衝撃を受け、『バリー・リンドン』のオーディションで、見事に合格を果たしたレオン。無事クランクアップするが、レオンの中に「キューブリックとまた仕事がしたい」という思いが高まり、俳優業からスタッフ側に転身。念願叶い『シャイニング』からキューブリック組に参加することになる。しかし、早くも監督の信頼を勝ち取ったレオンに、キューブリックは身の回りに無数にある、ありとあらゆる細かい仕事を彼に任せ始める。その量は常識をはるかに超え、レオンは24時間365日体制で、キューブリック監督を献身的に支えることに――。

また、キューブリックの私設運転手として生活の支えになったもう一人の人物・エミリオ・ダレッサンドロにもスポットを当てた『キューブリックに愛された男』もカップリング上映中。キューブリックに尽くした2人の男の物語から見えてくる、キューブリックの素顔とは。

キューブリックに魅せられた男
監督：トニー・ジエラ
出演：レオン・ヴィターリ、ライアン・オニール、マシュー・モディーン、R・リー・アーメイ、ステラン・スカルスガルド、ダニー・ロイド
配給：オープンセサミ
（2017年／アメリカ）
公開中
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