排水口から流れたおもちゃを取るためにサルが取った行動とは?
子どもといえば好奇心のかたまり。
そんな彼らにとっては部屋の扉や、戸棚の中など、普段見えない場所はとくに興味をそそる場所です。
たとえば、台所や洗面所の流し台の下の扉を開けると、その空間から「どこか」へとつながっている排水管を目にすることができます。流し台に吸い込まれていった水が、その管を通ってどこに向かうのか、ということは子どもにとって大きな不思議なのではないでしょうか。
半世紀にわたり、世界中で親しまれてきた絵本『ひとまねこざる』や、この作品を原案としたアニメ『おさるのジョージ(R)』(Eテレにて毎週土曜午前8時35分から放送)に触れたことのある人は多いはず。
そして、この『おさるのジョージ(R)』も、岩波書店から絵本として発売されていましたが、この度、読者からの「アニメの絵を使った絵本が欲しい」という要望に応える形で発売されたのが『アニメおさるのジョージ つまって、あふれて』(マーガレット・レイ、ハンス・アウグスト・レイ/原作、山北めぐみ/訳、金の星社/刊)です。この作品は主人公のジョージがあることから排水管や水の行く先に興味を持つという物語。
お風呂に入りながらおもちゃで遊んでいたおさるのジョージでしたが、湯船の栓を抜くと、お湯と一緒におもちゃのヘビが排水管の中に流されて行ってしまいました。
「おゆといっしょにおもちゃがながれたんだから、もういちどおゆをいれれば、おもちゃがもどるかも?」
そう考えたジョージはバスタブの蛇口をひねりました。
すると大変! 洗面台から水があふれ出してきてしまいました。
一緒に暮らしている「黄色い帽子のおじさん」が呼んでくれた水道屋さんが台所の排水管のパイプを取ると、そこにはジョージのおもちゃが詰まっていました。お風呂に吸い込まれたおもちゃは、排水管を通って台所で詰まっていたのです。こうしてジョージはお風呂の水がどこに行くのかを知ることができました。
しかし、次の日ジョージはまたしても…。
ジョージも子どもたちと同じように、ありとあらゆることに興味を示します。そんなジョージが様々なことを試したり、観察したりするこの絵本は、子どもたちの好奇心を大いに刺激してくれることでしょう。
同時発売の『アニメおさるのジョージ とんでとんで』と共に、ぜひお子さんに読み聞かせてあげてみてください。
(新刊JP編集部)
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