『Windows Phone』の翻訳アプリが未来過ぎて凄い!!

Translatorが凄い

いきなりだが、筆者は英語ができない。中・高・大とおよそ10年にわたって何を学んできたのかと、自分でも疑問に思うことはあるが、過ぎてしまったことは仕方がない(と割り切っている時点で駄目なんだろう)。たまの海外では、会話を”勢い”と”空気を読む”ことで何とか乗り切っているが、きちんとした文章などは大変だ。最近はスマートフォンやネット上に辞書や機械翻訳も多々あるが、生来面倒くさがりな筆者には、それらをいちいち入力することすら億劫だ。もう少し楽に何とかならないものか。ほらSF映画みたいにメガネ越しに文字を見ると勝手に翻訳されたりするアレ、ああいうのを2年以内に開発して下さいよ! と駄々をこねてみるが解決する訳じゃない。

……と思ったら解決していました。『Windows Phone』で使用できる翻訳アプリ『Translator』が、その世界を実現しちゃっていたのだ! あまり知られていないこのアプリこそが夢にまで見た、まさに22世紀の未来道具だ。

このアプリは『Windows Phone』内臓カメラがとらえた英文を日本語に翻訳してくれる。さらにカメラ越しに投影される見せ方はSF感もバッチリだ。日本語へ翻訳可能な言語はまだ少なめだが、英語に対応する言語は中国語、スペイン語、オランダ語、タイ語など多様でこちらも楽しい。などなど初めてこのアプリを知ると「知らない間に未来が始まってた!」と思えてしまう程にインパクトは絶大だ。

種明かしをすれば本アプリはOCR(光学文字認識:文書画像をテキストデータに変換する仕組み)と『Bing』などでネットではお馴染みの機械翻訳が組み合わさったものだ。……と言ってしまえば簡単だが、色々な意味合いを含む文章を翻訳するのは難しいのも事実だ。例えば「Direct」とあった場合、それが何を意味するのかは前後の文脈から判断しなければならないが、この『Translator』では名刺に「Direct 03-1234-5678」と記載されていた場合、後ろに電話番号があることを認識した上で「Direct」を「直通」と翻訳してくれた。背景には地道な統計処理の積み重ねが感じられ、今後もより精度は向上していくと思われる。

もちろん、機械翻訳はまだまだ完璧とは言いがたい。しかし多言語の文字認識とそれらの機械翻訳サービスを無料で提供しているのは『Windows Phone』だけだ。更に自分が必要とする言語パックを事前にダウンロードしておけば、オフラインだけで利用が可能と、ネット環境を用意するのが難しい海外では頼もしい存在だ。対応OSはWindows Phone7.5以上となっているが、対応機種をお持ちの方は是非インストールをオススメする。まずはその「未来感」を堪能してみて欲しい。

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ひげおやじ

インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。

ウェブサイト: http://com.nicovideo.jp/community/co7201

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