ショーン&カミラ「セニョリータ」からナンシー&フランク・シナトラ「恋のひとこと」まで、全米No.1を獲得した男女デュエット曲を振り返る

ショーン&カミラ「セニョリータ」からナンシー&フランク・シナトラ「恋のひとこと」まで、全米No.1を獲得した男女デュエット曲を振り返る

 2019年8月31日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”にてショーン・メンデスとカミラ・カベロによるデュエット曲「セニョリータ」が1位を獲得した。

 これをうけてカミラが「この瞬間をショーンと分かち合うことができてとても嬉しい」とコメントしていたが、男女によるデュエットが“Hot 100”の首位に輝くことは稀だ。レディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる「シャロウ」が、今年3月に1位になったことも記憶に新しいが、この10年で首位を獲得した男女デュエットは、ビヨンセが参加したエド・シーランの「パーフェクト」のリミックス(2017年12月)を含め、わずか3曲となっている。

 これまでのチャート史を振り返ってみると、1位に輝くデュエットはこの3曲のように、アーティストの知名度に後押しされるものが多い。フランクとナンシー・シナトラ、ジョン・トラボルタとオリヴィア・ニュートン・ジョン、ケニー・ロジャースとドリー・パートン、パフ・ダディとフェイス・エヴァンスなどがいい例で、アッシャーとジェイ・Zに関しては、いずれもアリシア・キーズとのデュエットで1位を獲得している。

 男女デュエットが最も人気があったのは、1970年~1980年代にかけてで、1978年には3曲が1位をマークした。この年には、ジョニー・マティスとデニース・ウィリアムスの「Too Much, Too Little, Too Late」とジョン・トラボルタとオリヴィア・ニュートン・ジョンの「愛のデュエット」が、連続してNo.1になるという、チャート史上唯一の事例もある。

 「シャロウ」、「セニョリータ」のヒットにより、男女デュエットは少しばかり復活の兆しをみせており、同じ年に最低でも2曲が1位になるのは1987年以来となっている。

 ここでは、1958年8月4日に集計が開始した“Hot 100”で1位を獲得したすべての男女デュエット曲をリストアップした。(楽曲は、他のリード・アーティストがいない男女デュエットに限り、ソニー&シェールなど頻繁に一緒にレコーディングしていたデュオなどは除外されている)

◎「恋のひとこと」ナンシー・シナトラ&フランク・シナトラ / 1967年4月15日(1位になったチャート日付)

◎「Uncle Albert/Admiral Halsey」ポール・マッカートニー&リンダ・マッカートニー / 1971年9月4日

◎「(You’re) Having My Baby」ポール・アンカwithオディア・コーツ / 1971年8月24日

◎「Don’t Go Breaking My Heart」エルトン・ジョン&キキ・ディー / 1976年8月7日

◎「星空のふたり」マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・Jr. / 1977年1月8日

◎「Too Much, Too Little, Too Late」ジョニー・マティス&デニース・ウィリアムス / 1978年6月3日

◎「愛のデュエット」ジョン・トラボルタ&オリヴィア・ニュートン・ジョン / 1978年6月10日

◎「You Don’t Bring Me Flowers」ニール・ダイアモンド&バーブラ・ストライサンド / 1978年12月2日

◎「Endless Love」ライオネル・リッチー&ダイアナ・ロス / 1981年8月15日

◎「愛と青春の旅だち」ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ / 1982年11月6日

◎「あまねく愛で」パティ・オースティン&ジェームス・イングラム / 1983年2月19日

◎「Islands in the Stream」ケニー・ロジャース&ドリー・パートン / 1983年10月29日

◎「Separate Lives」フィル・コリンズ&マリリン・マーティン / 1985年11月30日

◎「On My Own」パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド / 1986年6月14日

◎「The Next Time I Fall」ピーター・セテラwithエイミー・グラント / 1986年12月6日

◎「愛のおとずれ」アレサ・フランクリン&ジョージ・マイケル / 1987年4月18日

◎「I Just Can’t Stop Loving You」マイケル・ジャクソンwithサイーダ・ギャレット / 1987年9月19日

◎「(I’ve Had) The Time of My Life」ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズ / 1987年11月28日

◎「A Whole New World (Aladdin’s Theme)」ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル / 1993年3月6日

◎「I’ll Be Missing You」パフ・ダディ&フェイス・エヴァンスfeat. 112 / 1997年6月14日(このリストで最長となる11週首位を獲得した楽曲で、男女デュエットとして唯一10週以上No.1となった。2位は9週首位となった“Endless Love”)

◎「I’m Your Angel」セリーヌ・ディオン&R.ケリー / 1998年12月5日

◎「My Boo」アッシャー&アリシア・キーズ / 2004年10月30日

◎「Empire State of Mind」ジェイ・Z&アリシア・キーズ / 2009年11月28日

◎「Perfect」エド・シーラン&ビヨンセ / 2017年12月23日

◎「Shallow」レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー / 2019年3月9日

◎「Senorita」ショーン・メンデス&カミラ・カベロ / 2019年8月31日

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