ハウスのグルーブは機械が作っていた? DTM大好きっ子に捧ぐ「本格的なDAWリズム制作セミナー」開催

リズム・トラック制作を極めよう

DTMが大好きな皆さん、こんにちは。
皆さんはどうやってリズム・トラックを作っていますか? 

「かっこいいパターンが思いつかない」
「サウンドがいまいち」
「DAWのメリットを生かせてない」
「もっとかっこいいビートを作るアイデアがほしい」
などなど、悩みは尽きませんよね。

リズムは楽曲を支える土台です。これがかっこ良くないと、ほかの楽器や歌もうまくいきません。

そこで、悩めるDTMerの皆さんのために、プロが最新のビート制作方法やDAWテクニックを教えてくれる連続講座、「Watusiのビート・メイキング・セミナー」が始まります。

講師はプロデューサー/DJとして活躍するWatusiさん。Lori Fineとのユニット、COLDFEETを中心に、ダンスミュージックはもちろん、中島美嘉などのヒット曲まで手掛け、週末は全国各地のクラブでフロアを湧かせる超ベテランクリエイターです(写真はコワモテですが、実際は超フレンドリー)。

▲Watusi(COLDFEET)

このセミナーの特徴は、WatusiさんのDAWシステムを使って講義が行われる点。

つまり、プロが何を考えてビートの素材を編集し、組み合わせ、EQやコンプをかけたり、奥行きや広がりを作っているかが、丸わかりになってしまうのです。もちろん、質問も大歓迎。

TR-909のグルーブとは?

このセミナーの第1回ではWatusiさん所有のRoland TR-909が登場します。

▲Watusiさん所有のRoland TR-909

TR-909は1983年に登場し、今も発売当時の倍以上の価格で中古が取引されることもあるという超有名リズムマシン。でも、発売当初はそれほど人気がなかったと言われています。

ところが、1980年代後半からハウスなどのダンスミュージックに使われるようになって一気にブレイク。聴く人が聴けば、「あ、これは909の音だね」なんてわかるほど知られる存在になりました。

でも、このTR-909がスゴイのはサウンドだけじゃないとWatusiさん。

“TR-909は独自のグルーブを持っているんです。ハウス特有の「チッチーチッチー」というハイハットのパターンを鳴らすと、表拍の「チ」はピッタリ合ってるのに、裏拍の「チー」はピッタリよりも早め、つまりツッコんだノリになってるんですよ”

では、実際にTR-909のハイハットを録音した波形を見てみましょう。

▲TR-909の波形は裏拍がツッコミ気味

音はこちらで聴いてみてください。

このTR-909のグルーブは、その後、ハウスの基本グルーブにもなっていったそう。

“1990年前後、多くのハウスクリエイターはTR-909を鳴らしながら、それに合わせてベースやキーボードを弾いていました。だから、 “裏拍早め”がハウスのグルーブの基本的な特徴ということになっていったのです”

1台のマシンが、ジャンルの方向性を決めてしまったわけですね。セミナーに参加すれば、会場で本物のTR-909の音を生で体感できますよ。

オーディオ編集でのビート制作にフォーカス

さてさて、こんな話も聞けちゃうWatusiさんのセミナーは前期5回、後期5回の2シーズン。

前期では、ジャンルに関係なく現代の楽曲制作のマストテクニックと言える「オーディオ編集」によるリズム作りにフォーカス。あわせてEQやコンプの使い方、質感のコントロール、音場の作り方などをじっくり解説。

後期はハウスやテクノ、ヒップホップ、EDMなどジャンルごとのビート制作に切り込みます。

セミナー参加者は自分の曲にWatusiさんからコメントをもらえる特典付き。もちろん、初心者DTMerも大歓迎です。

また職業作曲家を目指す方にとっても、プロの技と音楽に対する姿勢が学べる有意義な時間になることでしょう。

少人数制のセミナーなので、予約はお早めに!


イベント『Watusiのビート・メイキング・セミナー』
場所 リットーミュージック御茶ノ水Rittor Base

【基礎編】全5回/2019年11月より月1回
対象:DTMをはじめたばかりの人、オーディオ編集のことを知りたい人、DAWでのリズムの作り方がわからない人、EQやコンプで悩んでいる人、もっとDTMがうまくなりたい人

【応用編】全5回/2020年4月より月1回
対象:ジャンルごとのビートの特徴を知りたい人、さまざまなダンスミュージックのビートを作れるようになりたい人、トラック制作を究めたい人、職業作曲家を目指したい人

詳細/予約URL
https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/Watusi_Beats_Seminar/

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(執筆者: リットーミュージックと立東舎の中の人) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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