初夏の霧降高原で、ニッコウキスゲの絶景を堪能!
こんにちは。温泉と山を愛する女子旅ブロガー、月山ももです。
暇さえあれば温泉&登山の旅を楽しんでいる私。今回は、東京から気軽に足を運びやすい日光の霧降高原で、ニッコウキスゲを楽しむ旅に出ることになりました。また、日光名物の湯波料理や霧降高原の牧場グルメも楽しんできたいと思います!
JR東京駅
新幹線で宇都宮に向かい、JR日光線で日光へ
旅の始まりは東京駅から。東北新幹線に乗って50分ほどでJR宇都宮駅へ。宇都宮駅で日光線に乗り換えます。
日光線に乗って日光駅へ
日光線観光列車の車両は、日光の名所である「いろは坂」の名を冠した列車で、2018年にデビューしたばかりのジャポネスク風デザインの「いろは」。これから始まる旅への期待が一層高まります。
45分ほどの乗車で日光駅に着きました。
ジャポネスク風デザインの「いろは」
霧降高原 キスゲ平園地
一面に広がるキスゲの黄色いお花畑に感動!
日光駅前のバス停留所から霧降高原行きのバスに乗り30分、終点の霧降高原バス停留所で下車します。
霧降高原には、ニッコウキスゲ(※)をはじめとしたさまざまな高原の植物が咲き乱れる「キスゲ平園地」と呼ばれる草原があり、遊歩道や階段が整備されていて気軽に歩けるようになっているのです。
※編集部注:正式名称は禅庭花(ぜんていか)
霧降高原 キスゲ平園地
バスを降りるとすぐ目の前に、キスゲ平園地への入り口となる階段がありました。既にニッコウキスゲの黄色い花がたくさん見えます! 日光駅からたった30分バスに乗っただけで、ニッコウキスゲのお花畑にたどり着けるなんて感激ですね。
さっそくキスゲ平園地を歩いてみたいと思います。園地の中央から一番上にある小丸山展望台まで階段が設置されており、全部で1,445段あります。
1,445段の階段を上り始める
階段をまっすぐ上っていくのが展望台までの最短ルートですが、迂回ルートとして遊歩道が巡らされています。階段を上っていきながら、近くで花を眺めて楽しめる、というわけです。
大きく花開いたニッコウキスゲ
遊歩道に出てみると、大きく花開いたニッコウキスゲがあちらこちらに咲いていました。うれしくてシャッターを切りまくっていたのですが、気がつくと周囲に霧が立ちこめてきましたよ!
辺りが霧に包まれ始めた
600段ほど上ったところで一気に霧が濃くなり、上のほうは見えなくなってしまいました。雨が降りそうな気配もしてきましたので、お花畑を楽しむのは下るときにしようと決め、まずは階段の一番上にある展望台まで一気に上ってしまうことにします。
後半区間は長い階段となっており、空までも伸びていきそうな雰囲気から、「天空回廊」とも呼ばれているそうです。
階段の終着点にある小丸山展望台
見えてきました! 階段の終着点にある「小丸山展望台」です。階段のスタート地点からここまでの高低差は約240メートルあります。なんとか雨にも降られずに済んだので、展望台からの景色を楽しむことに。
ニッコウキスゲのお花畑を見下ろす
晴れていれば展望台からは遠くの山々と、運が良ければ雲海を眺めることもできるそう。今回は少し残念な天気ですが、満開のニッコウキスゲを見下ろして満足し、下りは迂回路である遊歩道を通って、より近くでキスゲの群れを眺めてみることにしました。
満開のお花畑
階段の上と下で標高差があるため、花の開く時期も場所によって少し変わるようです。この日は坂の中腹あたりのキスゲが最も美しく、数も多く咲いていました。
キスゲ以外の高原の植物もちらほら
ニッコウキスゲ以外の高原の植物もちらほらと咲いていますね。キスゲのシーズンが終わると、その後はコバギボウシ、シュロソウ、ツリガネニンジンなどの花が咲き、10月頃まで高原の植物を楽しむことができるそうです。
階段をすべて下ったら、レストハウス内にあるレストラン「日光霧降珈琲」でランチをいただくことに。
とちぎ霧降高原牛カレー
2004年に商標登録されたブランド牛の「とちぎ霧降高原牛」をたっぷりと使用したカレー「とちぎ霧降高原牛カレー」です。ルーは辛すぎずコクがある味で、ライスの上にのっているフライドオニオンの甘みとよくあっておいしい。お肉もゴロッと大きなかたまりで入っていて満足!
ランチをいただいてひと休みしたのち、再び日光駅行きのバスに乗って日光駅前に戻ります。
日光駅
夕食は日光名物! 湯波料理のコースを味わう
日光駅に着いたら、まずは駅近くのホテルにチェックイン。荷物を置いて夕食をいただくお店に移動します。
日光駅から日光東照宮方向に歩いて15分ほどの場所にある「日光湯波巻き 全(ZEN)」へ。夜の営業はコース料理のみとのことで、湯波しゃぶを含む湯波料理と創作料理を味わえるコースを注文しました。
日光プレミアム柚子ビール
食事の前にまずはビールで乾杯!
栃木マイクロブルワリーで醸造しているクラフトビール「日光プレミアム柚子ビール」で喉を潤します。爽やかな柚子の香りとほのかな酸味で食欲が目覚める、食前酒にもぴったりのビールです。
熟成魚と旬野菜の盛り合わせ
お店のご主人一押しの一皿が「熟成魚と旬野菜の盛り合わせ」です。のどぐろ、煮ハマグリ、あら、本鮪の4種類の魚介ですが、1週間熟成させることで味が濃厚になり、新鮮な野菜とソースとの組み合わせが抜群でした。
湯波しゃぶ
一般的な湯波しゃぶはポン酢などをつけていただくことが多いと思いますが、こちらは豆乳の出汁にしっかりと味がついており、そのままいただけます。この出汁が飲み干したくなるおいしさでした。湯波以外にも舞茸や鯛など具沢山で、ボリュームたっぷり。
名物! 和牛と山葵の湯波巻き
お店の看板メニューでもある「和牛と山葵の湯波巻き」です。とちぎ和牛とネギ、ほんのりと甘みと酸味の感じられるシャリが湯波に巻かれている一皿。天然山葵をのせて、ゆば白ダレをつけていただきます。ジューシーな和牛に、山葵の香りが爽やかな彩りを添えてくれ、いくらでも食べられそうなおいしさでした。
湯波料理というと精進料理のイメージがあり、「さっぱり、あっさりしているのかな?」と思っていましたが、肉・魚介・野菜などの食材と湯波を組み合わせた創作料理でボリュームもたっぷり。大満足でお店を後にしました。
食事の後はホテルに戻り、明日に備えて早めに休むことにします。
日光霧降高原 大笹牧場
大笹牧場を散策し、ジンギスカンランチを堪能
2日目はホテルをチェックアウトした後、日光駅前から大笹牧場行きのバスに45分ほど乗車し、終点の大笹牧場停留所で下車します。
標高1,300メートルに位置する「日光霧降高原 大笹牧場」は、東京ドームの77倍という広い草地に、日本ではまだ珍しいスイス原産のブラウンスイス牛をはじめとした牛たちが、のびのびと放牧されています。
広い草地で悠々と過ごしている牛たちを眺めて歩きます。
アメリカン・ミニチュアホース
アメリカン・ミニチュアホースが遊んでいる姿も、かなり間近で見ることができました。
天気のいい日は乗馬体験もできるそうです。
羊の群れ
羊たちの群れも発見! 毛が短くカットされている状態だったので、あまり羊っぽくないですね。
ひと通り散策を終えた後は、レストハウスに併設されている「ジンギスカンハウス」でランチをいただくことにします。
「ジンギスカン」「味付ジンギスカン」「塩こうじジンギスカン」の3種盛り合わせと、焼野菜、ライス、スープ、漬け物、ブラウンスイス牛乳1杯がセットになった「ジンギスカンよくばりセット」と生ビールをオーダーし、いただきます!
ジンギスカンよくばりセットで乾杯ジンギスカンをいただく
食後はデザートを買いに、レストハウスの外にある売店「牛乳屋さん」へ。大笹牧場人気ナンバーワン、「ブラウンスイスソフトクリーム」です!
ブラウンスイス牛乳を使用したソフトクリーム
搾ってから1日以内の、フレッシュなブラウンスイス牛の牛乳を100%使用したソフトクリームは、濃厚でコクはあるのに後味はさっぱりとしています。ジンギスカンを食べた後のデザートにソフトクリーム、大笹牧場に来たら絶対おすすめの組み合わせです。
宇都宮駅
帰りの新幹線で、牧場のチーズとビールを
大笹牧場レストハウスでは、ブラウンスイス牛乳を使用したチーズをお土産に購入することができます。私も気になったチーズを2種類と瓶入りの牛乳を1本購入し、再びバスに乗って日光駅に戻ります。
日光駅から日光線で宇都宮駅に向かい、宇都宮駅で新幹線に乗り換える前に、駅ナカの売店でビールを購入します。栃木県内限定発売だという「那須の森ヴァイツェン」をチョイス。プルトップタイプの瓶ビールなので栓抜きがなくても開けられるのがいいですね。
新幹線でチーズをおつまみに一杯
大笹牧場で購入した「カマンベール入りチーズ・切れてるチーズ」と「さけるチーズ」をおつまみにビールをいただきます! 帰り道でもお酒を飲めるのは列車旅の特権ですね。
さけるチーズは低温殺菌で手作りしているチーズだそうで、ミルク感たっぷりで特においしかったです。
自宅
濃厚なブラウンスイス牛乳は翌日の朝食で
お土産に購入したブラウンスイス牛乳
翌日の朝食ではブラウンスイス牛乳をいただきました。
濃厚でコクがあり、ミルクの香りがとても強く、いつも飲んでいる牛乳とはまるで違う味がしました。楽しかった日光旅のお土産だからこそ、感慨深くて、よりおいしく感じるのかもしれませんね。
東京から気軽に行けて、高原の美しい花々や牧場散策、グルメを楽しめる日光列車旅、夏の旅におすすめです。
掲載情報は2019年8月28日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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